生死を賭ける戦いから麻雀の世界に転生しました。   作:銅英雄

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今回もよろしくです。


第17話 大宮鈴音の長野麻雀旅行④

~南1局 ドラ 3筒~

 

さて、とりあえず上がらないことには始まらないな。最低でも12000点は回復しておきたい。

 

 

~そして~

 

よし、なんとかテンパイできた。しかもかなりドラを抱えた状態で!!つまり今の私はドラゴンロード!玄ちゃーの力を借りている(嘘)!!

 

優希「」タンッ

 

鈴音「ロン」

 

優希「じょ!?」

 

鈴音「タンヤオドラ7で16000だよ」

 

優希「しかもデカイじぇ!!」

 

和(ドラ7……まるで誰かを思い出すような光景ですね。よくできた偶然です)

 

咲(南入してからまた大宮さんが怖くなったよ……!どうなってるの……?)

 

さっき宮永さんから取られた点数をトップの君からもらうぜ!

 

優希 46000-16000=30000

 

咲 29400

 

和 24600

 

鈴音 0+16000=16000

 

 

~南2局 ドラ 9萬~

 

~4巡目~

 

和「リーチ」タンッ

 

原村さんのリーチか……。絵に書いたようなデジタル麻雀の使い手でうちの後輩に勝ったという原村さん。その捨て牌を見る限り……。

 

咲「」タンッ

 

さて、宮永さんが切った牌からも推測してみよう。……これなら!

 

鈴音「」タンッ

 

和「……」

 

よし、かわした!このままこの局は凌がせてもらおう。

 

和(信じられません……!無スジのど真ん中をよく平然と切れますね。そんな大胆なこと、私には出来ません)

 

~そして~

 

咲「ノーテン」

 

和「テンパイ」

 

鈴音「ノーテン」

 

優希「ノーテンだじぇ」

 

和(私の当たり牌を押さえている……。それでいてあのような投牌……ありえません!)

 

咲(やっぱりこの人は強い……!もしかしたらお姉ちゃん以上かも……)

 

優希 30000-1000=29000

 

咲 29400-1000=28400

 

和 24600+3000=27600

 

鈴音 16000-1000=15000

 

 

~南3局 ドラ 8索~

 

咲「カン!」カシャッ

 

6巡目に宮永さんがポンしていた1筒を加カンする。また宮永さんによる嶺上開花劇場の始まりかな?

 

咲「もう一個カン!!」カシャッ

 

まぁ今度は加カンだから私だけがダメージを負わずに済むか……。

 

咲「もう一個カン!!!」

 

……まさか四槓子とか言わないよね?

 

咲「嶺上ツモ……!、清一、三暗刻、三槓子、トイトイで6000、12000!」

 

和「相変わらず凄まじいですね……」

 

優希「捲られちゃったじょ……」

 

うお……ドラが1つでもあったら役満だったのか。

 

咲 29400+24000=53400

 

優希 29000-6000=23000

 

和 24600-12000=12600

 

鈴音 16000-6000=10000

 

 

~南4局 ドラ 3萬~

 

つい最近気が付いたことだけど私はオーラスになると配牌が役満級になるみたいだ。そして今回は国士無双である。

 

~そして~

 

あと1枚で完成……つまりテンパイだ。威嚇のためにもここはリーチするべきかな?

 

鈴音「リーチ」タンッ

 

私の手元にないのは西だ。西待ちの国士無双ということになる。まぁ誰が持ってるかは大体予想できるけどね。

 

 

~そして~

 

咲「カン!」カシャッ

 

優希「また嶺上開花かじょ!?」

 

和「……どうやらこれで終局のようですね。今回は宮永さんの勝ちみたいです」

 

半ば諦めたように原村さんがそう言う。そうだね。これで上がったら宮永さんの勝ちで終局だね。まぁ……。

 

咲「嶺上開……」

 

……暗カンしたのが西じゃなければね。

 

鈴音「その嶺上開花は成立しないよ」

 

咲「え……?」

 

鈴音「ロン。槍槓だよ」

 

和「暗カンに対しての槍槓……まさか」

 

鈴音「国士無双で48000。これで終局だね」

 

咲「そ、そんな……」

 

優希「あ、ありえないじぇ……!」

 

まこ「こりゃあビックリじゃ……!」

 

まぁ私も成立するとは思わなかったけどね。予測してたとはいえ宮永さんが西をカンする保証はなかったから私が振り込むか流局するかのどちらかである可能性は高かっただろうね。というか染谷さんいたんだ……。

 

鈴音 10000+48000=58000

 

優希 23000

 

和 12600

 

咲 53400-48000=5400

 

 

なんとか勝てたか……。とはいえ確実に勝利を拾っていかないとこの先彼女達と打つことになったとき安心できないね。

 

鈴音「さあ、どんどん打とうか」

 

私のこの台詞に3人はどこか怯えていた。失礼だな…。

 

 

~そして~

 

鈴音「ツモ。3000、6000。これで終局だね」

 

あれから3回半荘をして私は3回ともトップをとることができた。うん、絶好調!

 

時計を見るといい時間になっていた。そろそろ部活のみんなにお土産でも買って……いや、それは明日に回すとして今日泊まる所でも探そうかな?

 

まこ「お、大宮さん!」

 

今日は帰ろうと思ったところに染谷さんが声をかけてきた。

 

鈴音「どうしたの染谷さん?」

 

まこ「……明日もここに来ることってできますか?」

 

明日か……。お土産を早めに買ったとして……うん、問題ないかな。

 

鈴音「朝は少し用事があるのでお昼からなら大丈夫だと思うよ」

 

まこ「じゃあ是非明日も来てください!サービスしますんで!!」

 

いやいや、そこまでしなくても……。それに彼女達と打つことによって自身のレベルアップに繋がるし、こちらとしては断る理由はない。

 

鈴音「うん、明日もここに来させてもらおうかな」

 

明日もここに来ることになった。またあの3人と打つのかな?今日のようにはいかないだろうし、私も今日の経験を生かして明日の麻雀も頑張ろう!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです。

次回は清澄の先輩達と咲の3人が鈴音と打ちます。誰のことかわかりますよね?まぁ会話だけかもですが……。

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