未来達が麻雀を打っている姿を見ていると怜がこちらに話しかけてきた。
怜「なぁ、さっきの続きなんやけど……」
鈴音「さっきの?」
怜「私がエースになってるかもっちゅう」
ああ、その話か……。
鈴音「あくまで可能性の話だけどね」
怜「どうにもそんな感じせんのやけど……。しかも私病弱やし」
鈴音「それ関係ある?」
怜「何を言っとんねん。麻雀っちゅうのは精神が磨り減るもんなんやで。だから体力はもちろん心も削られてばったりと倒れてしまうんや」
鈴音「そういうものかな……?そういえば怜はいつから麻雀を始めたの?」
怜「一応小さい頃からやってはいたんやけど本格的にやり始めたんは小学校高学年からやな」
鈴音「そうなんだ。もしかして竜華かセーラのどちらかに誘われたり?」
怜「竜華と小学校で同じクラスになってから竜華ん家で3麻したのがきっかけや」
ふむ、怜と竜華は所謂幼馴染みというやつか……。私と未来みたいな関係なのかな?
怜「それでな、竜華のおかげで麻雀が楽しいって思えたんよ」
鈴音「竜華と仲がいいんだね」
怜「まぁな。……でも最初の方はそうでもなかったんやで?」
鈴音「そうなの?」
意外……。原作でもSSでもいつも百合百合してるイメージだったから余計に意外。
怜「あのときは友達ごっこってよう言っとった」
想像できないな……。でも案外そういう経緯を持ってして本物の親友という関係になれるのかもしれない。怜と竜華の場合は麻雀で繋がった関係ということだろう。
怜「それでも今は竜華のことを親友やと思ってる」
鈴音「そっか……」
怜「そっからセーラとも出会って千里山に入学して今に至るってわけや。鈴音の方はどうなん?」
鈴音「私?私はゲームとかネットとかでしかやってなくて細かいルールを覚えたのは実はつい最近なんだよね」
怜「そうなんや。ふふん、じゃあ私の方が麻雀の先輩やな」ドヤ
うわぁ……なんてドヤ顔。
鈴音「でも麻雀は運の要素が大きいからね。素人がプロに勝つことも珍しくない」
怜「せやな。私もたまに竜華やセーラに勝つことがあるからな」
鈴音「でしょ?まぁつまりそういうことだよ」
でも実際今の私はどれくらいまで成長したのだろうか?
未来「ロン。8000よ」
美咲「ああっ!捲られた!!」
未来「これで半荘終了ね」
セーラ「危ねーっ!なんとか2位や」
竜華「未来は随分強いなぁ……。同じ1年とは思えへんわ」
未来「僅差だけれどね」
向こうからそんな声が聞こえた。どうやら半荘が終わったようだ。そんなに長いこと怜と話してたっけ?
竜華「怜~。負けてもうた~!」ヨヨヨ
怜「よしよし」
美咲「鈴音ちゃ~ん!最後に捲られたよ~!」ヨヨヨ
鈴音「ドンマイ」
私と怜が美咲と竜華をそれぞれ慰めていた。……なんだこの光景。
鈴音「怜、次は私達の番だよ」
怜「ま、なんとか頑張ろかな」
セーラ「怜~!早く打とうや!!」
未来「鈴音、ボコボコにしてあげるわ」
さて、ゲーム(麻雀)を始めよう……!
今回はここまでです。
次回こそ麻雀描写(下手くそ)を……!