綾香side
こんにちは、今回の語り部は綾瀬綾香ですよ。よろしくです!
この番外編の語り部は基本鈴音先輩だったり、未来先輩だったり、話によっては美咲先輩だったりですが、今回は私の視点で総武高校麻雀部の日常を御送りします!
……とは言ってももうすぐ県予選なんですけど。
杏子「綾香ちゃん……?ボーッとしてどうしたの?」
綾香「ごめんごめん。じゃあ部活へ行こう!」
私の大親友である妹尾杏子(最近は鈴音先輩に持っていかれているけど……)が心配そうにこちらを見ているので早く部活に行かないとね。よし、今日も頑張るぞ!
~そして~
……と思っていたんだけど。
綾香「雀卓が壊れた……?」
美咲「うん……電源は入るんだけど、牌を入れた途端急に動かなくなっちゃったんだ……」
このショボンとしている人が佐野美咲先輩。
美咲先輩はこの学校の生徒会長であり、去年の個人戦で全国2位の強さを誇っており、しかもお金持ち(これは最近知ったけど)!私の憧れです!
なんせ美咲先輩がきっかけで総武を受けると決めたと言っても過言じゃないからね!
まぁギリギリの合格だったけど……。
杏子「でも雀卓は1台しかないですよね……?」
綾香「じゃあ練習ができないってことですか!?」
未来「そうなるわね。でもおかしいわね……。これは最新式の雀卓なのよ?こんな早い段階で寿命とは思えないのだけれど……」
こちらの清楚な佇まいをしている人は響未来先輩。
この学校の生徒会副会長でクールで優しいんだけど、時たまSっ気が感じられるんだよね……。特に鈴音先輩に対しては。
それに男女問わずかなりの人気があってファンクラブがあるんだよね。まぁ美咲先輩やこの後に紹介する鈴音先輩にもファンクラブがあるけど、未来先輩の場合は何か別の物に見える気がする……。
未来「とりあえず鈴音を待ちましょう」
綾香「鈴音先輩ですか……?業者に頼んで治してもらった方がいいんじゃ……」
未来「この手のことは鈴音の得意分野よ。本人は趣味だといっていたけれど技術はプロに匹敵するものよ」
えっ?プロに匹敵!?
綾香「それってどういう……」
鈴音「あれ?練習しないでどうしたの?」
未来先輩が言っていた意味を聞こうとすると鈴音先輩が部室に来た。
大宮鈴音先輩。
この部活の部長でおっとりとして優しい性格でファンクラブの間では女神と呼ばれているとのことらしい。
しかも歴代初であろう生徒会で書記、会計、庶務の3つを兼任しているウルトラハイスペック?な人であと杏子が心酔してるっぽい。
でも一緒に部活をしてわかったけど、鈴音先輩はとても面白い人でしかも私と同じオタクの部類(当事は聞いててとても信じられなかった)なのです!
今でもたまにアニメ談義をすることがあるんだけど、鈴音先輩はとても聞き上手なんだよね。
ちなみに未来先輩と幼馴染みらしい。
美咲「あっ、鈴音ちゃん」
杏子「実は雀卓が壊れてしまって……」
綾香「これから業者の人を呼ぼうかと思ったんですけど……」
鈴音「業者?別に呼ばなくてもいいし修理代が勿体無いよ。自分で直せば無料だしね。どれどれ……」
業者を呼ぶのが勿体無いと言った鈴音先輩が雀卓を軽く分解して故障の原因を確認していた。そういえば未来先輩がプロ並の技術があるって言っていたけど……。
鈴音「……これは牌が詰まっただけだね。それでベルコンが少しおかしくなっているんだよ」
未来「治りそうかしら?」
鈴音「うん、調整込みで1時間もあれば治るよ」
えっ、すごっ!この人すごっ!!
鈴音「とりあえず雀卓は私が治しておくから今日のところは練習休みにしておこう。1時間あれば大丈夫だけど、念には念を入れて確認しておきたいからね」
未来「じゃあ今日のところは帰りましょうか。鈴音、任せたわよ」
鈴音「うん」
この翌日、故障した雀卓はなんの問題もなく作動していた。
また先輩のすごいところを知った私こと綾瀬綾香でした……。
今回はここまでです。
キャラ紹介
綾瀬綾香……総武高校の1年生で麻雀部部員。今回の語り部。今回は鈴音の新たな一面を見て開いた口が塞がらない状態になる。美咲を尊敬しているがファンクラブには入っていない。後に彼女のファンクラブができることになる。
大宮鈴音……ある世界から転生してきた主人公。総武高校の3年生で麻雀部部長。今回は趣味の1つである機械弄りが役に立つ。ファンクラブが存在しており、会員からは女神と呼ばれている。
響未来……鈴音と一緒にある世界から転生してきた。総武高校の3年生で麻雀部副部長。ファンクラブが存在しており、会員からは女王と呼ばれている。実は鈴音のファンクラブの会長であり、もちろん鈴音はこのことを知らない。
佐野美咲……総武高校の3年生で麻雀部部員。ファンクラブが存在しており、会員からは天使と呼ばれている。なお鈴音達にも天使と呼ばれている。
妹尾杏子……総武高校の1年生で麻雀部部員。実は鈴音のファンクラブに所属しており、もちろん鈴音はこのことを知らない。後に彼女のファンクラブができることになる。
紹介文がファンクラブのことばかりになってしまった……。ちなみにそれぞれファンクラブの存在は知っているという認識にごさいまする。
では次回でお会いしましょ~。