生死を賭ける戦いから麻雀の世界に転生しました。   作:銅英雄

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鈴音が清澄にいたら……というifも兼ねています。この番外編ではサブタイにある高校に鈴音や話によっては未来も一緒に在学しています。オーダーはどうするんだよとかいう細かいことは気にしない方向でいきます。では今回もよろしくです。


清澄の巻①

部活をしていると久が優希に何やら頼んでいた。

 

久「ちょっと校外のコンビニまでおつかいを頼んでもいいかしら?」

 

優希「合点だじぇ!!」

 

相変わらず優希は元気いいなぁ……。それにしてもおつかいか……。何か無くなってたっけ?

 

久「ホワイトボードに書くためのペンと牛乳……あとついでにのど飴もお願い」

 

優希「あいあいさー!」

 

何故に牛乳とのど飴……?

 

久「レシートももらってきてね」

 

鈴音「それなら領収書も一緒にもらっておいたいいんじゃない?その方が部費もおりるかもしれないし」

 

まぁ牛乳とのど飴は部費で許されるか微妙なところだけど……。

 

久「それもそうね……優希、領収書もお願い。おつりで好きなものを買ってきていいから」

 

優希「ラジャーだじぇ!!」

 

久「覚えた?」

 

何気に優希を小馬鹿にした発言だけど流石にそれくらいは……。

 

優希「おつりで好きなもの買ってきていい!」

 

覚えられていないようだ……。嘘でしょ?

 

久「咲と和もついていって」

 

和「はい」

 

咲「わかりました」

 

どうやら咲と和も行くことになったようだ。まぁあれだと不安だしね。あっ、外のコンビニといえば……。

 

鈴音「私もついていくよ」

 

久「そう?悪いわね」

 

鈴音「外のコンビニなら丁度買いたいものもあるしそのついでにね。咲、和、優希、行こうか」

 

私は3人を連れてコンビニへと向かった。

 

 

~部室~

 

未来side

 

久が優希に頼んだおつかいに咲、和、そして鈴音も一緒にコンビニまで行ったけれど……。

 

未来「鈴音達はコンビニに行ったけれどそこの売店じゃいけなかったのかしら?」

 

久「そういえばそうね……なんでコンビニにしたのかしら?」

 

未来「あなたね……」

 

私は呆れながら久の方を見る。

 

まこ「あいつら……おまえさんがなんか企んどりゃせんかと思っとるぞ……」

 

久「それは心外よ!……でもそうだとしたら何もしないのもなんだか申し訳ないわ」

 

未来「新しい発想ね……」

 

久「……よし!」

 

まこ「おっ、なんかするんか?」

 

久「ドアに黒板消しを仕掛けてみたわ」

 

古……漫画や映画でもそんなのないでしょ……。

 

まこ「そんなんで納得するんか……?」

 

久「何もないよりかはマシよ。これであとは帰りを待つだけ」

 

未来「そうね……」

 

京太郎「遅くなりましたー」

 

未来「今日まだ部室に来ていない京太郎が来ることを忘れてなければ……たけれど」

 

久「あっ……」

 

京太郎「あ……」

 

久は京太郎がまだ来ていないことを忘れていたせいで仕掛けた黒板消しが虚しくポロリと落ちてしまった。……本当に虚しいわね。

 

 

~そして~

 

京太郎「そういうことでしたか…。なんかすいません空気が読めてませんでした」

 

未来「気にすることはないわ。京太郎がまだ来ていなかったことを忘れていた久が悪いもの」

 

久「うっ……!そ、そうだ須賀くん、自販機でジュース買ってきてあげて。帰ってきたらみんなにあげるの」

 

京太郎「わかりました」

 

そう言って京太郎は自販機に向かった。……というか何故ついでに鈴音達に頼まなかったのかしら?

 

久「さて、もう1度考えてみましょう!」

 

無理して何か企む必要はないんじゃないかしら……?

 

久「黒板消しはこのドアにはむいてないわね……。だったら!」

 

まこ「今度はなんじゃ……?」

 

久「くす玉よ!このドアが開いたら割れる仕掛けになってるわ」

 

自信満々に久はそう言うけれど……その様子だとさっきと同じミスをしていることに気が付いているのかしら?

 

まこ「余り変わらんような……」

 

未来「そうね。それと……」

 

京太郎「ジュース買ってきましたー」

 

未来「そのくす玉を設置するのは京太郎が戻ってきてからの方がよかったわね」

 

久「あっ……」

 

京太郎「あ……」

 

……やれやれね。

 

 

未来sideout

 

 

 

咲「でもどうしてコンビニまで行くんだろ?売店じゃ駄目だったのかな?」

 

鈴音「まぁ売店より品揃えはあるしいいんじゃない?」

 

優希「きっと部長のことだから何か企んでるに違いないじぇ!」

 

和「そうなんですか?」

 

優希「だからゆっくり行って準備する時間をやろう!」

 

って優希は言ってるけど案外売店でもいいことに気が付いてないかも……。あの場には未来もいたし何らかの指摘はあってもいいと思うけど……。

 

優希「のんびり行くためにジャンケンでいくじぇ!」

 

鈴音「ジャンケンで……ってことはグ○コでもするのかな?」

 

まさか高校生でグリ○をすることになるとは……。

 

優希「そう!しかも私のオリジナルだじぇ!!出さないと負けよ、ジャンケンポン!」

 

和「○リコ……って何かの遊びですか?」

 

鈴音「知らないの?」

 

和「はい、教えてもらってもいいですか?」

 

咲「うん、まずはジャンケンをして……」

 

優希「……」

 

咲&和「あっ……」

 

鈴音「ゴメンね優希」

 

優希はグーを出しているが私と咲は和にルール説明をしていたのでジャンケンをしていなかった。

 

優希「出さないと負けって言ったからグーを出した私の勝ちだじょ!!」

 

まぁ出していなかった私達が悪いね

 

優希「グレートおいしくちからもまんてんまぼろしのタコス!」

 

どんだけグーすごいんだよ……。20歩くらい歩いたよね?

 

優希「さあ、次だ!」

 

まだやるの?私は優希のこと見えるけど……。

 

咲「ジャンケン……」

 

優希「見えねえ!」

 

まぁ他の3人は見えないだろうね……。

 

鈴音「とりあえずジャンケンは終わりにするよ!」

 

優希「しょうがないじぇ……」

 

私は優希に終わりだと伝えた。

 

 

~そして~

 

咲「あれ?道ってこっちじゃなかったっけ?」

 

確かに……。その方向だと少し遠いところのコンビニになっちゃうけど……。

 

優希「もう1個遠くのコンビニに行くじぇ!!」

 

和「そっちには何があるんですか?」

 

優希「フフフ!むこうのコンビニにはなく、こっちのコンビニにはある……それは『タ』から始まって『ス』で終わるものだじぇ!」

 

『タ』から始まって『ス』で終わるものって優希からしたらもう答えを言っているようなものだよね。……っていうかコンビニで売ってるのか……。今度買ってみようかな?

 

咲「タンス?」

 

鈴音「咲、普通に考えてタンスはコンビニに売ってないよ」

 

売ってないよね?

 

 

~そして~

 

優希「着いたじぇ~!」

 

やっと着いた……。さっさと買い物を済ませてしまおう!

 

咲「ペンって何色買えばいいんだろ?」

 

優希「黒だと思うじぇ!」

 

鈴音「そうだね。他の色はまだ大丈夫だと思うよ」

 

咲「ありがとうございます。牛乳はどのくらいの大きさにする?」

 

優希「1リットルなら間違いない!」

 

鈴音「久に確認すればよかったね……」

 

和「のど飴はレモン味と焼肉味のどちらが……」

 

優希「究極の2択!!」

 

咲「迷うとこ!?」

 

鈴音「焼肉味は罰ゲーム用に買うのはありだけど、今回はレモン味にしておいてね」

 

というかなんでコンビニにそんなの売ってるの?

 

 

~そして~

 

優希「ミッションコンプリートだじぇ!!」

 

鈴音「お疲れ様」

 

優希「早速買ってきたタコスを食べるじょ!……んぐんぐ、タコスうま~!!」

 

もう食べてるし……。

 

和「あんまり暑いのでアイスを買いました」

 

鈴音「そうだね……。私もアイス買ったよ。」

 

最近暑くなったよね……。こんなに暑いと冷たいものを食べたくなるよね。

 

咲「はんぶんこできるやつだ。私のアイスもはんぶんこできるよ」

 

和「じゃあ半分ずつにしましょう」

 

優希「じょ!?わ、私のも!私のもはんぶんこできますから!!」

 

咲と和がアイスを半分ずつ分けようとすると優希がタコスを半分にしようとしていた。確かにできるけども…。

 

鈴音「はいはい、私のアイスもできるから半分食べていいよ」

 

優希「ありがとうだじぇ!鈴音先輩!!」

 

そう言って優希は私のアイスを頬張った。タコス食べたばっかりなのによく食べれるな……。

 

 

~そして~

 

咲「ちょっと遅くなったね……」

 

もうこんな時間か……。少しのんびり行きすぎたかな?

 

優希「じゃあ帰りはダッシュだじぇ!」

 

鈴音「えらく極端な……」

 

優希「きっと素敵なサプライズが待ってるじぇ~!!」

 

鈴音「だったらいいね」

 

 

~そして~

 

咲「部長達待ちくたびれてないかな?」

 

鈴音「まぁ怒ってはないと思うけど……」

 

和「ただいま戻りました」

 

和がドア開けると何かが落ちてきた。これは……黒板消し?

 

久「お帰り……。あの……何もないと見せかけて何かあると思っているかもしれないけど……この通り何もありませんでした。……ごめんなさい!」

 

鈴音「いや、謝るようなことじゃ……」

 

優希「それはそれでビックリだじぇ!!」

 

久「優しい!」

 

未来「そうかしら……?」

 

きっと優希にとっては何もないことがサプライズになったのかもしれないね。

 

鈴音「あっ、そうそう、未来が前に頼んでいたものを買っておいたよ」

 

未来「そういえば頼んでいたわね。ありがとう」

 

京太郎「何を買ったんですか?」

 

鈴音「ちょっとね……」

 

久「さあ、時間も時間だし今日は解散よ!また明日も頑張りましょう!!」

 

『はい!!』

 

久の号令で部活が終わった。今日もなんだか疲れた…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです。

咲日和の清澄の巻①に鈴音と未来を入れてみた感じにしています。

キャラ紹介

大宮鈴音……ある世界から転生してきた主人公。清澄高校の3年生で麻雀部副部長。今回は長野県民で部長じゃないもよう。

響未来……鈴音と一緒にある世界から転生してきた。清澄高校の3年生で麻雀部部員。今回は平部員として部長である久のサポートを鈴音と一緒にする。

宮永咲……原作の主人公。清澄高校の1年生で麻雀部部員。コンビニにタンスが売ってると思っていた。後に魔王と呼ばれる子。

原村和……清澄高校の1年生で麻雀部部員。実は奈良に住んでいたことがあり、そこで知り合ったK・Mさん曰く素晴らしいものをおもちらしい。同じ部の部長に焼肉味ののど飴を買っていこうとする天然(畜生)さん。

片岡優希……清澄高校の1年生で麻雀部部員。タコスが大好きだけど仲間外れは寂しいからタコスをはんぶんこしようとする健気な子。

染谷まこ……清澄高校の2年生で麻雀部部員。家が『rooftop』という雀荘をやっている。その雀荘はカツ丼が美味しいことで有名らしい。キングクリムゾンの使い手という噂がある。

竹井久……清澄高校の3年生で麻雀部部長。悪待ちが得意だけどサプライズを考えるのは苦手?で敢えて何もないという名のサプライズをする。黒板消し?知らない子ですね。

須賀京太郎……清澄高校の1年生で麻雀部部員。麻雀部の黒一点で雑用メイン。実は宮永さんとは中学が一緒。SSではとても優遇されているキャラ。潜在能力は咲の世界で1番あるらしい。


次回は阿知賀かな……?

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