杏子side
~南3局 ドラ 8筒 親 妹尾杏子~
杏子(親番……。ただ和了るだけじゃなくて繋ぎたい。次の1本場に、そして私の次に打つ師匠に。それならこの局は……!)
杏子「ドゥームチェンジ、白水哩&鶴田姫子」ボソッ
照「!!」
照(今度は白水さんと鶴田さん……?だとしたらこの局は妹尾さんの和了りを阻止しないと……!)
杏子(この配牌から目指せるのは4翻?いや……)パタンッ
玄(牌を伏せた……?)
優希(なんだ?何をするつもりだ……?)
杏子(リザベーション……!5翻!!)カッ
4翻じゃ足りない。5翻で和了ってみせる……!
~控え室~
未来「……っ!」ピクッ
綾香「未来先輩……?」
美咲「未来ちゃん……?」
伊吹「どうかした?」
未来「いえ……」
未来(今のは白水哩の……。だとしたらこの局で杏子が和了ったら……)
綾香「あっ、杏子の配牌かなり良形ですよ!」
美咲「和了れば満貫にはなりそうだね。でもなんか杏子ちゃんらしくない配牌だけど……」
伊吹「上手く和了れるかな~」
未来(この局は任せたわよ。杏子……!)
~会場~
杏子「リーチ!」タンッ
総武 19500-1000=18500
優希(親リー……!)
ラム(速いですね。この局は干渉が間に合いません)
玄(まだ3巡目だもんね……。でも……!)タンッ
照「ポン」カシャッ タンッ
杏子(1発消し。でも……!)
杏子「ツモ!4000オールです!!」
照(リーチ、ツモ、タンヤオ、ピンフ、イーペーコー……。もしかして5翻縛りで和了った?これが本当に白水さんの能力だとしたら次鋒戦の南3局は響さんが10翻を……?)
杏子「1本場……!」
清澄 156900-4000=152900
白糸台 117300-4000=113300
阿知賀 106300-4000=102300
総武 18500+12000+1000=31500
~南3局1本場 ドラ6索 親 妹尾杏子~
杏子(リザベーションは恐らくもう宮永さんには通じない……。それなら次は……!)
杏子「……左手を使っても良いですか?」
優希「お、おう……」
優希(なんだ……?)
玄「は、はい……」
玄(これって確か有珠山の真屋さんがやっていたような……)
照「はい……」
照(まさか次は……)
杏子「ドゥームチェンジ、真屋由暉子」ボソッ
照(有珠山の真屋由暉子の左手麻雀……!)
~控え室~
美咲「あれ?杏子ちゃんが左手で麻雀打ってる」
綾香「あれって真屋さんの……」
伊吹「杏子は打ちにくくないのかな?」
綾香「それは大丈夫だと思いますよ。杏子は両利きですから打ち手を変える分には問題ありません」
未来(杏子……)
綾香「杏子も左手に打ち変えたら真屋さんみたいに和了れるのかなぁ……?」
美咲「それは杏子ちゃん次第だと思うよ」
~会場~
杏子「リーチ!」タンッ
総武 31500-1000=30500
玄(もう何度目のダブルリーチなの……?)
優希(総武の奴、勢いあるな……)
照(前の局では白水さんと鶴田さん、この局では真屋さん……。それに加えてどちらも私の影を映し出している。彼女は何処まで……!)
杏子「ツモ……!」
優希&玄(1発……!?)
照(ダブリー、1発、ツモ、混老頭、対々、役牌……)
杏子「……!」カッ
玄(裏ドラが……!)
優希(更に2枚乗った……!?)
杏子「12100オールです……!」
清澄 152900-12100=140800
白糸台 113300-12100=101200
阿知賀 102300-12100=90200
総武 30500+36300+1000=67800
杏子「2本場……!!」
まだまだ……!このままトップまで突っ走る!例えこの身が朽ち果てようとも……!
杏子sideout
鈴音「……!」
会場前まで辿り着いた。携帯で中継を見ると南3局の1本場で杏子が三倍満を和了ったところだった。
鈴音(御願い……。これ以上無理はしないで。このままだと杏子は……!)
何処かで見てるんでしょ……?神様、杏子に無理をさせないでよ。彼女は私の大切な後輩だから……!
今回はここまでです。
じかいよこく!
宮永照の能力を中心に様々な能力をコピーをし続けた杏子は心身に限界が……?
あと2、3回くらいで先鋒戦も終わりになる……かな?