ってなることがあるかもしれません。
タイトルと内容違う……と
タイトルの捻くれ者というのは、性格のこともありますが、生き様(人生)の事でもあります。
過去のトラウマの所為で正義を目指しまっすぐ突っ走っていたことろ違い、今はその正義は偽物だと、欺瞞だと思っている。そういう所で捻くれ者としています。ややこしいですね……すみません。
次回からは前書きは多分なくなりますwではスタート!(*゚▽゚)ノ
「おいおいおい!どないしてくれんねん!兄ちゃんよ!」
ハg……じゃなくて、スキンヘッドの強面の男が俺にメンチを切りながら凄んでくる。
「え、えっと……どないしてくれん、と言われましても、すみませんとしか……」
「この人は何も悪くないでしょ?そこに倒れてるバカが勝手に元素を使うからでしょ」
「嬢ちゃんは黙っとれ!今俺らはこの兄ちゃんと話しとるねん!」
「せや!で?どないしてくれん兄ちゃん。」
さっきからこの調子だ……俺が謝ると、俺の後ろにいる少女が口を出し、それをよく思わない男達は少女に黙るように言う。そして、一からまた問いただしてくる。先程からこのループだ……
「あの……だから、その、すみませんでした。悪気はなかったんです。ただ、止めようと思ったらこうなってしまったと言うか、なんと言うか……」
「そんなんで許されるとでも思ってんのか?あぁぁん!?」
次は立派なモヒカン頭の男が俺に突っかかってくる。
「え、えっと……その……」
今俺の目の前には、スキンヘッドの強面男、モヒカン男。そして、足元には顔面と髪が黒焦げになって気絶している男。
後ろには綺麗な水色の髪をツインテールにしている美少女。
ほんと……なんでこんなことになった?
さっきまで普通だったじゃん!家出る前は感動モノだったじゃん!
本当になんでこんなことに……
約1時間前
「それじゃ、行ってくる」
「もう行くの?兄さん。まだ7時だよ?」
あれから涙を見せてしまった、ということもあり、恥ずかしさのあまり終始無言で動いたため予定してた時間よりも早く学校に行く準備が出来てしまった。
と言っても、準備したいは昨日からしていたので、したことと言えば風呂に入ったことと歯を磨いたり、顔を洗ったりしたくらいだ。
あ、あと卵がけご飯を食べだことくらい。
「まぁ、早く行ったからといって、悪いわけじゃないし。それに、さっき凛にカッコつけて頑張るって言ってしまったしな。……それと、早く行けば友達できるかな~とか思ったりして……」
「に、兄さん……かわいい!!」
「か、かわっ……」
かわいいなど、これまで言われたことが無かった為どう反応していいのかわからなかった。てか、何故かそれほど嬉しくはなかった……
「うん!兄さんならすぐ友達できるよ!頑張ってね!」
「おうっ!」
ほんとによく出来た妹だ。こいつの事なら、すぐに信じれるようになれる気がする。まぁ兄弟なら当たり前か。
「あ、でも、女の友達はダメだよ?そいつを殺さないといけなるなるから……」
ん?……ころ…えっ?
「り、凛?今何か言ったか?なんか物騒なことが聞こえた気がするんだけど…殺すとかなんとかって……」
「え?何言ってるの兄さん」
「そ、そうだよな!言ってないよな!言うわけないよな!あ、あはは、あははははは」
何を言ってるんだ、俺は。俺の可愛い妹がそんなこと言うはずがないだろう。
これも俺が人を信じることが出来ないから勝手に疑って、勝手に妹の言った言葉を捏造して、そう聞こえただけだろう!
ほんと……自分に嫌気がさす。あんな事も言ってもらったのにまだ信じることが出来ないんだから。
「兄さんに近づく女は殺すよ?兄さんの傍にいていい女性は私だけ充分だもん!」
…………………………うん、学校に行こう!
「あ、えーっと。それじゃもう行くわ!凛も中学遅れるなよ。転校生ってことになるんだろ?遅れないように!じゃ、行ってくる!」
「ちょっ、兄さん!?」
後ろから、慌てた声がしたが振り返らず外へ飛び出す。
「あれは、俺の幻聴だよな?凛があんなこと言うはずないし。そうだよ!俺がおかしいんだよ!そうだそうだ、あははははははは」
後から聞いた話だが、この時近所にはある男の声が響き渡り、近所の人たちはその男の事を痛い人でも見るかのような目で見ていたらしい。
というか、俺だった……
まだ時刻は7時過ぎ。こんな時間に外に出ている人は少なく、俺が歩いている場所もほんとんど人がいない。いたとしても、仕事に行く人だったり、とかそんな感じだろう。高校生など学生の姿は見当たらない。
「学生言えば、凛は上手くやっていけるのか?まぁアイツのことだし大丈夫だとは思うけど…」
『兄さんに近づく女は殺すよ?』
「…………ほんとに大丈夫だよな?」
なぜ妹の心配をしているのかと言うと、凛は中学3年なんだが、今日からは2年通った中学ではなく新しい中学に通うのからだ。
なぜ新しい中学に通うことになったのか。まぁそれは俺の所為なんだが…
簡単に言うと、前住んでいたところから引っ越したのだ。結構遠くに。
ある出来事の所為でその学校から、いや、その俺の住んでいた地域の人たちから俺たちは除け者にされた。俺だけならともかく、妹の凛にまでその被害が及んだため、やむを得なく引っ越すことを決めたのだ。
凛は笑顔で了承してくれたのだが、それでも時々思ってしまう。俺のことを恨んでるんじゃないかって…
「やめだやめ!この事を考えるのは、やめよう……」
ちなみに今住んでいるのは、関東地方の中央区。前に住んでいたのは近畿地方の中央区だ。結構遠くまできた。
余談だか、昔はこの日本も47つの地方?地区?に分かれていたらしい。でも今はそんなに数はない。東北地方、関東地方、中部地方、近畿地方、九州地方の5つの地方。そして、それぞれが北区、南区、西区、東区、中央区の5つの地区に分かれている。
50年ほど前、人間と悪魔間で大戦争が巻き起こった。人間は魔界に行くことは出来ないため、もちろん戦争の舞台となったのが人間界。日本もその犠牲となった。
その戦争は約30年続き、決着は付かず終了したのだが、それでもすごい痛手をおった。その戦争で約70億人いたと言われる人口は40億人まで減った。世界地図も描き変わるほど原型をとどめている国は少なかった。日本もそのうちの一つだ。
日本も元々は一つの島だったらしいのだが、今は中部地方と近畿地方の間の大きなクレーターによって海がそこにでき、二つの島に分かれてしまった。
余談はここまでにしよう。
つまり何が言いたいのかというと、近畿地方から海を越えこの関東地方まで来た。という事だ。
「って、誰に説明してんだ?俺……」
色々考えながら歩いていたため気が付かなかったが、結構歩いていたみたいだ。学校まであと10分ほどの距離だ。
(学校に着いたら何しようか。取り敢えず友達作るために誰かに話しかけてみるか?)
などと、これからどうするか考えていた時……
「ちょっと私は急いでるの!」
という女性の声が近くから聞こえてきた。と言うよりすぐ近くにある公園からだった……
「なんだよ譲ちゃん、いいじゃねーか。学校なんか行かずによ俺らと遊ぼーや」
「そうだぜ~。俺らいいとこ知ってんのよ!」
「わるいようにはしないからさぁ~」
男達はそう言い、一人の男が少女の腕をつかむ。
「ッ!?やめてよ、話して!」
「なんだありゃ……ナンパか?」
三人の男性が一人の少女を取り囲み、一人の男が少女の腕掴んでいる。
「てか、あの制服、俺と同じ高校か……ハァ~」
溜息をつきながらそちらの方に向け歩き出す。いつもなら助けたりしないのだが、同じ学校の生徒なのだ。見逃すわけにも行かない。
正義はもう目指していないと言っても、だからといって悪に成り下がる気もない。
「さっきから、やめてって言ってるでしょ!」
「グッ……」
もう少しで公園に入ると言ったところで、少女は腕を掴んでいた男を突き飛ばした。普通なら体格差的に突き飛ばすなどあり得ないと思うが、俺と同じ学校ということは、元素使いという事だ。つまり、普通にしてても常人と違う力を持つのだからあり得ないことではないのだ。
「これ、別に助けに行かなくてもよくね?」
だが、予想外というのは結構起こるものだ。
「てめぇ~。黙って大人しく付いてこりゃいいものを……これ俺を突き飛ばしやがって……もう我慢の限界だ」
そう突き飛ばされた男は言うと、手から炎が燃え上がった。いや、作り出したというべきだろう。
「なっ!?アイツも元素使いかよ」
少女だけが元素使いなら、別に助けに行かなくても良かったのだが、相手も元素使いと言うのなら話は別だ。
それに俺たち高校生は先生の元では無いと元素を操ってはいけないのだ。つまり、あの男は攻撃はできるが、少女の方は攻撃が出来ないということ。
「死ねや!」
そうしてる間にも、男は炎で燃え盛る手を振りかぶり、少女に向けて繰り出そうとしていた
「やばっ!」
俺はすぐに走り出し少女とその男の間に割って入った。
そして、攻撃を使用としている男に向け両手を前に突き出しそこで止めるように声をかける。
「あ、あの!そのへんで……」
バァーーン!!!
「グッ……ア……」
「あ、えっと……」
俺の突き出した手が上手いこと炎を纏っている相手の腕にあたり、勢いが良かったのか、相手の肘は曲がりそして、顔へ……
つまり、その男は自分の攻撃を自分で食らったのだ。
「お、おい!シンジー」
あ、シンジって言うのね……なんか、ごめんなさい。
「おい!兄ちゃん!どないしてくれん!」
と、いうふうに事が進み冒頭に戻るのだが……
かれこれここで、20分ほど時間を取られている。早く家を出たはずなのに、このままだと入学式に遅刻してしまう。
こうなったら……
「あの、すみませんでした!」
そう一言大きな声で、そして、しっかりと頭を下げて謝る。
そしてそのまま振り向きざまに俺の後ろにいた少女の手首を掴み走り出す。
「えっ?ちょっ、ちょっと!?」
「おい!待て!」
「ハァ……ハァ……ハァ…ハァ~」
「ハァ……ハァ……ハァ……で、あなた誰よ」
あれから約10分ほど走り回っていたのだが、ようやくさっきほど追い掛けてくる男達を撒いたのだ。
「ハァ……俺はあんたと同じ学校に通う者だよ。今日入学式だ。」
「ヘェ~。私も今日入学式よ。同じね!」
「お、おう」
少女は急に笑顔になり言ってくる。急だったため不覚にもドキッとしてしまった。
「じゃなくて!名前よ、名前!名前を聞いてるの!」
だが、すぐに笑顔は消え次は怒ってくる……
(忙しないやつだな……)
「知らない人には教えちゃダメだって教わってるから……」
「もう知らない人じゃないでしょ!同じ学校で、同じ新入生なんだから!」
どうやら、教えたくないという気持ちは汲み取ってもらえなかったようだ。
「ハァ~……八神界人だ。で?あんたは?」
「八神……界人…。そう!よろしく!私は
ほんとに笑顔になったり、怒ったり、忙しないやつだ。いや、感情が豊かなだけか。
「別によろしくするつもりは無い。」
「なんでよ?私を助けたのって私と友達になりたかったからでしょ?」
……何言ってるのだろうかこの女は。どこからそんな考えが出てきたのか不思議だ。
「はぁ?何言ってんの?あんた。俺は別にあんたと友達になりたいがために助けに入ったわけじゃない。そもそも、助けたんじゃない!ただ、ああいう奴らが嫌いだから、勝手に割って入っただけだ」
そう!決して助けようなどとは思っていない!思っていないといったら思ってない!
「ふ~ん。な~んだ、てっきり私は相手が元素使いだったから少女を助けるために割って入ったのだと思ってたんだけどな~」
「……違う…」
「そっか!まぁいいわ。せっかく知り合ったんだし、これからもよろしく八神くん!」
少女は、水戸水菜は笑顔でそう言うと俺の手を取り学校に向けて歩き出す。
笑ったり、怒ったり、ムッとしたり、水戸の表情はたった20分ほどしか一緒にいない俺でもわかるくらいコロコロ変わる。それは多分感情が豊かで、それが顔に出やすいのだろう。多分嘘がつけないタイプだ。
そう理解していたとしても、心の底では疑ってしまっている。
現にその笑顔も嘘なんだろう?と思ってしまっているのだから。
「ほんと……嫌になる」
自分が嫌になる……
「あ、そうそう!八神くんってさ……」
「……なんだよ。てか、手を離せ」
笑顔でこちらに振り向いてくる。その仕草に一瞬ドキッとしつつ、なるべくぶっきらぼうに答える。
「ヤダ!だって手放したら八神くん逃げるでしょ?」
ほんと鋭いやつだ。
「逃げねーよ……で、なんだよ?」
逃げないと言えば離してもらえると思ったのだが、どうやら違うようだ。逆に力が入ったように思える。
「ううん。ただ、八神くんって捻くれてるけど優しいなーと思っただけ」
「…………なんだよそれ」
ほんと、変なやつと知り合ってしまった。学園生活一日目からいきなり濃い日を送ってしまっている。
でも、これも悪くないと心のどこかで思っているのだろう。自然と笑みがこぼれてしまう。
「フッ……」
「なに?どーしたの?」
「なんでもねーよ」
そう、何でもない。ただゆっくりと進むだけだ。俺は疑いながらも信じることが出来なくても、ただ、ゆっくりと……
この出会いが俺にとって、これからの人生の転機になるのだが、まぁ当然の事ながら俺はそんなこと知る由もない。
いかなり、ベタな展開きたー(^^;
もっとほかの考え方があったのですが、取り敢えずいちばんベタな方法でヒロインと合わせてみました。
元素についてや界人、水菜、凛、そして、これから界人が会う人たちの扱う元素については出てくるまで楽しみにしていてください。
水菜の場合は大体予想できると思います(^^;
登場人物
水戸水菜
思ったことがすぐ顔に出てしまう、嘘がつけないタイプ。界人の事はひと目で気に入り友達になることを決める。(まだ好きではない)
結構頑固で、一度決めたことは曲げない。
実は元素使いとしては天才で、とても強いのだが、それによって過去に色々あった。その事により、力に固執しているところがある。
胸の小さいことがコンプレックス。
小柄なため時々中学生、悪い時は小学生と間違われる。
153cm 40kg スリーサイズ 80-55-82 Bカップ
もちろん美少女。自分でも、可愛いほうだと自覚している。
髪は綺麗な水色の髪をツインテールにしている。
界人のヒロイン。