話数的には100は優に超えると思いますが、途中で投げ出したりなどしない!最後まで見守ってください!もちろん暖かい目で( ◜ω◝ )
感想などどしどしください!なるべく要望は聞きます!
皆さんに読んでもらって、感想などを糧に成長したいと思ってますので!
雑談はここまでにして、では、スタート!(*゚▽゚)ノ
捻くれ者の最弱最強譚#1
20XX年人類はある
その存在は誰もがよく知る
昔、その悪魔達は人間界では実態を保てないでいた。 なぜ魔界があるのに、人間界に来る必要があるのかはよく分からない。でも、例えるとするなら、大昔、人間達が土地を得るため、意味の無い殺し合いをしていたのと同じようなものだろう。
話を戻そう……
悪魔は人間界に留まるには人を
人間と契約、又は、人間が魂を悪魔に売り、悪魔はそれを
そうしないと人間界では生きていけなかったのだ。
それでも充分脅威ではあったのだが、本当に脅かされることはなかったな。せいぜい、悪魔に取り憑かれ自我を失う者。自分から力を得るために悪魔に魂を売り自我を失う者が現れる
それが何故、今では脅かされるほどの脅威となったのか。
簡潔に説明すると、人間と悪魔の
言葉、というのは、時にとんでもない事象を生み出す。人が【神はいる】と言えば本当にいることになっている。【妖怪はいる】と言えば本当にいることなっている。【悪魔はいる】と言えば本当にいることになっている。でも、【人間界に存在している】とは誰も口にしていない。なら、それを口に出させればいい。言葉にさせればいい。
つまり、そういう事だ。
悪魔は人間界で、悪魔と人間のハーフの子供を生活させ、ハーフの子供死んだとしても、その魂、力だけを転生させる。それによって、悪魔は人間界に存在している、という事象を作り続け、人間にとって本当の意味で脅威になった。
まぁ、本当の脅威はそれだけではないのだが……みんなも薄々気づいていると思う。
悪魔には人間にはない【力】があった。火、水、土、風、雷の五大
それでも、【力】のない人間により、【力】を持っている悪魔が優位に立つのは至極当然のことだった。
では、今はどのようにして人間は生き残っているのか?どのようにして対抗しているのか?
答えは簡単。同じ力を使えるようになればいい。
人間のお得意の化学で悪魔の力を人間に植え付けたのだ。
もちろん代償はあった。拒否反応を起こし死んでいく者、自我をなくす者、悪魔に成り果てる者。
それでも実験は成功した。一握りの数であったが力を、元素を操れる者が誕生したのだ。そこからはドミノ式だ。元素を操れる者、【元素使い】同士で子供を作り、その子供も同じように子供を作る。
そのようにして、今の人間界は成り立っている。
そしてこの物語は、その借り物で偽物の力を持つ、少年少女の物語であり、捻くれ者の学園生活の物語だ。
「ハァ……ハァ……ハァ……」
約半年間トレーニングをサボってきた反動なのか、これまでのトレーニングの中で一番キツかった気がする。
「ハァ……キツい…やっぱりトレーニングは続けないとな…高校にも通うことになるし、どの道、この力は使うことになるだろうからな」
俺こと、八神界人が今日から通うことになっている学校は、日本国内にも10校しかない元素使いを育成する為の学校。つまり、全員が元素使い。ともなれば、嫌でも力を使うことになるのだから、早く感を戻さないといけない。
『お前の所為で……』
「ッ……やめやめ。結構明るくなってきてるし、初日早々遅刻するのは嫌だからなそろそろ終わりにするか」
嫌なことを思い出したが、それを無理矢理に頭から追い出し、トレーニング後のストレッチを行う。
空は、日が登ってきたのか明るくなっており、トレーニングをしている間に結構時間が経っている事が伺える。
「よしっ……ご飯の準備するか。めんどくさい…」
ストレッチを終え、今日の朝ご飯の当番が自分だったことを思い出し、何を作るか考えながら玄関の扉を開ける。
「簡単なものでいいか?目玉焼き……いやそれすらもめんどくさいな。卵がけご飯でいいか……っと、それよりも風呂入らねーと」
朝ご飯を何にするか決める。
そのままリビングに向かってもよかったのだが、汗をかいていることを思い出し、先に風呂に入ることにし、靴を脱ぎ、風呂場へと足を向ける。
「に、兄さん?」
風呂場のドアノブに手を掛けた所で階段の方から声が聞こえる。
声のした方へ振り向くとなんとも間抜けな顔をした、妹の
「何してるの?兄さん」
「え、いや、何してるの?って……早く目が覚めたから久しぶりにトレーニングでもしよーかなーと…」
なぜ俺はこんなにビクビクしているのか。怖いからだ。
とにかく、今目の前にいる妹の顔が、正確に言うと目が怖いのだ。
目にハイライトが灯ってない。
「えっと、凛?目のハイライトを付けて?怖いから」
「ねぇ、兄さん。元素使い専門の高校に行くことは、決まってしまったことだから仕方なく許したけど、なんで自分から兄さんを苦しめた世界に戻ろうとしてるの?」
俺を苦しめた。それは多分中学の時の事を言っているのだろう。
確かに俺は苦しんだ。そのお陰で人を信じることが出来ない。家族の凛のことでさえ、あの日から心の底から信じることが出来なくなってしまった。疑ってしまう。
この力を使うのが怖い。使うたびにあの日の光景が浮かんでくる。
それでも……
「凛。聴いてくれて。たしかに俺は苦しんだよ。もう誰も信用できないと思った。妹の凛のことですら信じることができてないんだから……」
「ならっ!!!」
凛は下唇を噛み締め苦い顔をしている。
俺が凛を苦しめているのだ……兄なのに……
でも、だからこそ、言わないと……
「凛。俺さ、今日久しぶりにトレーニングしたんだ。今でもあの日の夢は見る。力を使う度に脳裏に焼き付いたあの光景が浮かんでくる。でもさ、それでも気持ちよかったんだ。」
「……え?」
「凛も知ってるだろ?俺が正義を目指してたこと。憧れていたこと。確かに今はもうそんな正義なんかないと分かってる……でも、何故かわからないけど、気持ちよかったんだ。トレーニングしている間は清々しい気持ちになってた」
「にい……さん?」
凛は困惑した顔をしているだろう。
それもそうだ。俺自身ですら何を言っているのか、何を言いたいのかよく分からないんだから。でも、ここまで言ったんだ、最後まで言わないと。
「俺はあの日から捻くれ者になってる。どんな事でもまず、疑ってしまう。でも、それでも!前に進みたい。捻くれ者のままでもいい。信じることが出来ない性格のままでもいい。それでもいいから前に進みたい。」
「だから、手伝ってくれ!凛!」
「ッ……兄さん……」
これが本当の気持ちなのかもわからない。自分の気持ちですら疑ってしまう。
明日になればこの気持ちはなくなっているのかもしれない。いや、もしかしたら今この時点で、心の奥底ではもうこの気持ちはないかもしれない。
でも、今頬を流れているこの涙は偽物じゃないと分かる。凛の流している涙は本物だと信じることが出来る。
今はそれで充分だ。ゆっくり前に進みたい!
「私はいつでも、どんな時でも、どんな事があっても兄さんの味方だから!この世界の誰もが兄さんの敵に回っても私は、私だけは兄さんのそばに居るから。だから兄さん……頑張って!」
「ッ…………おうっ!」
あぁ~……こんなに心が、心の底から暖かいと感じたのはいつ以来だろうか
妹が言うのだ。頑張るしかないだろ!
登場人物
八神凛
界人の妹。血は繋がっていないが、その事を知っているのは界人と今はいない両親しかいない。小学低学年の時に界人にいじめから助けてもらった時から界人には揺るぎない忠誠心を注いでいる。世界の物事すべてを界人中心に考えている。
超が付くほどのブラコン。界人以外の男には全くもって興味が無い。
結構毒舌。
158cm 42kg スリーサイズ 95-58-85 Dカップ
スタイル抜群。美少女。髪は横でまとめている。言わいる、サイドポニー。
1話でもう捻くれ者の主人公が、前に進むと決めた。
早いよ早すぎる……書いてて自分で突っ込んでしまった。題名の意味は?ってww
でも、これも計算のうちです。ホントダヨ?(^_^;
前に進むと決めても、なかなかスムーズに、上手いこと行かないのがトラウマというものです!
とりあえず、楽しんで読んでもらえるように頑張りますw