やっば、投稿めっちゃ遅れた(;´・ω・)
っとその前に小説情報確認しとくか。
UA 3105
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………(°д°)
ーーヒロsideーー
『パン作りのお礼に今度うちの店にいらっしゃい。』
前にみんなでパンを作った時に千夜さんが言っていた事を思い出す。
「あの、皆さん今度の日曜日に千夜さんのお店行きませんか?」
という訳で僕はみんなに提案してみる。
ココアさんは″いいよー!!″とリゼさんは″分かった″と返事してくれた。お姉ちゃんはどうなんだろうと思い、お姉ちゃんの方を見るとお姉ちゃんはいきなり顔を赤くして目をそらして″いいよ。″と返事してくれた。
なんだろう。もしかしてまだ感謝文のこと考えているのだろうか。
僕は12歳なのでそろそろお風呂とかも1人で入りたかったのだが、あの感謝文以来、僕がこっそり1人でお風呂に入ろうとすると、待っていたのかのようにお姉ちゃんが脱衣場にいるので結局一緒に入るハメになる。
寝る時だっていつもよりくっつかれている。
あの感謝文は逆に弟離れしてもらえなくなったかもしれない。でも、僕に限ってとても甘えてくるところにちょっと可愛いなと感じて許してしまう自分もいる。
「分かりました。では日曜日にみんなで行きましょう。」
僕はにへらとみんなに笑った。
ーーチノsideーー
ーー日曜日ーー
私達は今、千夜さんの喫茶店へ行くためにラビットハウスを出て、メールで千夜さんの喫茶店の場所を教えてもらったココアさんに道を案内してもらっています。
「あ、ここみたいだよ!……おれ…うさぎ…あまい?」
「ココアさん、甘兎庵です。右から読むんですよ。」
とヒロがフォローする。
ガラッ
「あら?いらっしゃい。来てくれたのねみんな。」
「やっほー千夜ちゃん!」
「こんにちは、千夜さん。」
「こんにちは。」
「こんにちは、千夜。」
千夜さんが迎えてくれました。
そしてすぐに、
「ささ、みんな座って♪」
と慣れた接客をする。流石千夜さんです。
「はい、これメニューよ。」
「「「……??」」」
必殺技が書いてあるみたいで、正直何が書いてあるのかよく分からなかった。
どう読むんだろうと悩んでいるとココアさんが
「どうしよっかなー♪抹茶アイスもいいしー…大福もいいなぁ…」
「「「読める(んですか)のか!?」」」
ココアさんの良く分からない特技を知りました。
「はい、お待たせ。」
それぞれみんなが頼んだ品が送られてくる。
ココアさんはたい焼きが入ったパフェ。リゼさんは抹茶アイス。私とヒロはイチゴ大福でした。
「「「「いただきます」」」」
「んー!美味しい。」
「ほんとだ。旨い!」
「美味しいです。」
みんなの言う通り、とても美味しい。…和風の食べ物も悪くないですね。私がそんなことを考えていると、
「ヒロくん!食べあいっこしよ!」
「…え?」
「!?」
といきなりココアさんがヒロにそう言い出した。
「えっと…」
ヒロがオロオロしながらチラッと私の方を見てくる。たぶん助けて欲しいのだろう。私はコホンっと咳払いをして、
「ココアさん、ヒロが困ってるので変な事言わないでください。」
「えぇ~…じゃ、じゃチノちゃん!食べあいっ…」
「しません」
「ヴぇぇぇぇ…」
これでココアさんも懲りるだろうと思っていた矢先、ヒロが大福を切って分けている。
「あの、ココアさん。僕ので良かったら食べますか?」
「ほんと!? 」
嫌な予感はしていたがやはりにココアさんに分けるつもりでしたか…。ヒロは人一倍優しい性格をしているので落ち込んでいる人が目の前にいると弱ってしまう。以前、昼時にヒロと早めの夕食の買い出しに向かっている時に6歳くらいの子が迷子になって泣いているところをヒロが見て、その子を慰め一緒に親を探してあげていたのを覚えている。そのこの親を探す時にヒロとその子が手を繋いでいたところを見てちょっと羨まし…いえ、なんでもありません。
「ふー、美味しかったね〜♪」
「私、抹茶が好きになったかもしれないな!」
「確かに美味しかったですね。」
それぞれの品を食べた私達は感想を語っていた。うん、確かに美味しかった。ここがそこそこ人気な喫茶店なのも納得がいく。
「それじゃあそろそろ帰ろっか!」
「ええ。みんな、またいつでもいらっしゃい♪」
私達は店を出た。
「千夜ちゃんのお店いいところだったね!」
「そうですね、機会があればまた行ってみたいです。」
ココアさんと喋っているとヒロとリゼさんが「なぜ気づいていない」的な目をこちらに向けている。
どうしたのだろうと私が首をかしげているとヒロが、
「お、お姉ちゃん。頭…」
「頭……?……あ」
頭がどうしたのだろうと私が上を見るとそこにはティッピーではなく、甘兎庵の看板うさぎである あんこが私の頭の上に乗っていた。
「て、ティッピーは!?」
ココアさんもティッピーの存在に気づき慌て出す。
「あ、いたぞティッピー。」
とリゼさんが指を指す。その方向へ向くと、涙目で悔しそうな顔をしたティッピーがこちらを見ていた。
「チノ…わしよりそんなうさぎの方が良かったのか…(泣)」
「す、すいませんおじいちゃん。」
私は小声でそう言ってティッピーを抱きかかえた。さて、あんこを返しに行きますか。私がそう思っているとその考えを見透かしたのようにヒロが、
「お姉ちゃん、僕が返してくるよ。」
「ヒロが?じゃあお願いできる?」
「任せてよ!あ、皆さん先に帰っていて下さい。」
ヒロはそう言ってあんこを抱え、甘兎庵の所に向かって行った。
「じゃあ先に私達は帰ろっか!」
ココアさんがそう言って歩き出す。私とリゼさんもそれに続いた。
ーーヒロsideーー
甘兎庵はこっちだっけ……。あ、あったあった。
ガラッ
「千夜さん、あんこを返しに来ました。」
「あら、ヒロくん。ありがとね。またカラスに持っていかれたかと思ったわ♪」
「えっ?か、カラス?」
あんこってよくカラスにさらわれるんだ…。それをまたとか言って放置して大丈夫なのか千夜さん。
「じゃあ僕はこれで。」
「ええ。ありがとね。」
「はい!では。」
「……?」
「いやぁぁああ!!こっち来ないで!こっち来たら舌噛むから!! 」
甘兎庵からの帰りの時に路地の隅に金髪のお姉さんがなにか叫んでいた。
何かあったのだろうか…。そう思い覗いてみると、そこにはうさぎが座っておりそれに対して金髪のお姉さんが怯えている。なんだこの状況。
「あの、大丈夫ですか?」
「あああのうさぎを何処かやって!」
「え、あ、はい。ほら、お姉さんが迷惑してるでしょ。」
金髪のお姉さんに言われた通りうさぎを抱きかかえてどかせた。
「大丈夫ですか?」
「ええ、助かったわ…。えっと…」
「あ、ヒロと言います。」
「そう、ありがとねヒロくん。私はシャロよ。」
「シャロさんですか、いえいえどういたしまして。」
「本当にありがとうね。じゃ、またね。」
「はい。」
僕は再びラビットハウスに向かった。
読んでくれてありがとうございます!
投稿めっちゃ遅れました!待ってくれていた方、本当にすいません(´;ω;`)
小説情報確認したらお気に入り件数が67になっててびびった( º_º )
ではまた|・x・)ノシ