鍛冶師の騎士   作:オメガ11( 0w0)ノイジェ-クト

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描きたかったから書いた、後悔はしていない。
まだまだ勉強中なので何かあれば教えて欲しいっす(´・ω・`)

随時修正中


鍛冶師の騎士

神々が住まう大都市オラリオ。

その中央に聳え立つバベルの塔、その一角にあるフルプレートの騎士が佇んでいた。くすんだ銀の鎧…ボロボロになり、嘗ては威厳のあったであろう青く銀の刺繍が施された外装。

その背には月を思わせる大剣を背負い、腰には無骨な直剣。左手には龍を思わせる紋様のあるカイトシールド。

 

このオラリオでは武器を持つのは、基本的に冒険者と呼ばれる職業の者達のみ、しかしこの者は冒険者ではない。

 

この者は昔とある国に仕えていたが、単眼の黒龍にその仕えるべき国を滅ぼされ、全てを失いつつも黒龍に単騎で挑み、その片腕を奪ったが敗してしまった…

 

その後気が付き、亡者のように意味も無くただ放浪していた頃、とある場所、とある神に出会った。

 

その神はその騎士に『行く当てが無いなら私の所に来ない?貴方の今の雰囲気…何かほっとけないのよ、迷惑じゃないのかって?大丈夫よ。空き部屋ならついこの前まで神友が使ってた部屋があるから…』

騎士は当然断った、この身は既に心折れ…生きる意味などない、全てを失った私が貴公のなんの役に立つのかと…

『生きる意味が無いなら、私が作ってあげる…使えるべき国がないなら私に仕えればいいじゃない…たとえその忠信が仮初めのものだとしても、意味なく生きるよりはマシでしょ?それと…貴方の背負ってる大剣…』

 

気付けば話し込んでいた、仕えていた国の話、自身の友や家族の事、そして黒龍の事。それを神は全て受け止めた、騎士自身の腑甲斐無さや無力さを…だが騎士自身も賞賛されるべきところもある。

 

単眼の黒龍に単騎で挑み傷を負わせたこと、確かに国は守れなかったが、騎士の…彼の力は本物だった。

 

それから少しして騎士は神と共にオラリオに来た。神はオラリオでは有名なようで、隣を歩く騎士は誰だ…と口々に聞こえる。

それからまた少し立った頃、神と共に歩く騎士の前から1人の女性が歩いてきた。

 

神に聞けばあれは女神だという、美の女神というらしい。

見れば全てを魅了する存在、だというのに騎士は全くその女神に惹かれなかった。

 

『あら、私の魅了が効かないなんて…珍しいこともあるのね。』

 

魅了されていないのは美の女神を自身が無自覚に認識していないか何かなのだろうか、自身の思考は既に隣を歩く神に奪われている。

 

何故…こうまでして彼女は自身に手を差し伸べてくれるのか…

 

気付けば美の女神と彼女の会話は終わったらしい。帰り際にまた会いましょうと言われたが、何故だろうか…

『さ、暗くなってきたし急いで行きましょう』そう言い黒革で巻かれた手甲を手に取り中央に聳え立つバベルへと引っ張って行かれた…

 

手を引っ張られながら辺りを見る、人が往来する様は嘗て仕えていた国を彷彿させるが、今は彼女に仕える事と思い出した騎士は神である彼女に問うた。

 

もう1度人並みに戻れるだろうか…と

 

彼女は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふと過去を思い出していた騎士は辺りを見回した、彼女に頼まれたものがあるというのに何故ぼーっとしていたのかと考えるが、かなり時間が経っているだろう、今彼女の元に向かい謝ろう。それから要件はなにか聞こう。そう思い金属が擦れ甲高く少し重そうな音を鳴らしながら歩き始めた。

 

『レイヴン…だ・い・ぶ遅かったじゃない。どこで何をしていたの?私の話をまた聞いてなかったとかそう言うの?』

 

『すまなかった…少し、貴公との出会いを思い出していた。』

 

『そう…あれから随分経ったわね……どう?生きる意味は見つけられたのかしら?』

 

『とうに見つかっているさ…そのために自分はここに残っているのだ…』

 

『そう…でも遅れたことは事実よね?』

 

『あぁ…分かってた、分かっていたが!貴公は少し落ち着け!その金槌を下ろすのだ…』

 

『大丈夫よ、単眼の黒龍を倒した貴方なら何があっても平気よ。良かったわね、ゼウスがここにいたら悪ノリしてもっと酷くなってるわよ?』

 

『そうだが!貴公は毎回加減というもn!』

 

これが私が見出した日常というものなのだろう…彼女が害とみなしたものは排除する…彼女の日常を守り、彼女の平穏を掴むためにも。




取り敢えず…批判修正とか募集中(´・ω・`)

日々勉強してます(´・ω・`)

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