東方転神録   作:どこにでもいる平凡人

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遅れてすみません。テストとかで遅れました。
では本編どうぞ。


7話 都市の神

side漣

 

永琳と話をしていたら、永琳が「見えてきたわよ」と指をさしてきたので、その方角を見ると、木と木の間から壁が見えてきた。まだ遠かったのであまりよくは見れなかったが大きいことだけは分かった。

 

さらに都市のほうに進んでいくとその大きさがわかった。

 

(なるほどこれは確かにでかいな)

 

そして門へと近づいていく、そこには2人の門番がいた。

 

門1「永琳様お帰りなさいませ!」

 

門2「おかえりなさいませ!」

 

永琳「ただいま。」

 

門1「そちらの方は誰ですか。」

 

永琳「こちらの方は矢神漣。森で出会った人物よ。ねえ、彼を都市の中に入れたんだけどいいかしら?」

 

門1「危険人物かどうかわからない人間を都市の中に入れるのはさすがに・・・」

 

永琳「なら、大丈夫だわ。彼は私が妖怪に襲われそうになった時に助けてくれたんですもの。」

 

門1「永琳様がそこまでおっしゃるのならあなたを信頼しましょう。ですが、都市の中では無粋な真似はしないように。」

 

「分かりました。ありがとうございます。」

 

門番が門を開く準備をしている。

 

「永琳って結構な身分なんだな。」

 

永琳「まあね。」

 

門番の門を開く準備が終わった。

 

門1「では、どうぞ。」

 

門が開かれた。

 

そこには前世の自分がいたところより町だった。車は浮いており、高層マンションがいくつもあった。

 

「すごいな。」

 

永琳「ありがと。」

 

「永琳が作ったの?」

 

永琳「まあね。とりあえず、此処の神様に会いましょう。」

 

「此処の神様ってどんな人だ。」

 

永琳「あら、知らないの?」

 

「うん。」

 

永琳「此処の神様は『月読』様よ。」

 

「え?今なんて言った?」

 

永琳「聞こえなかったの?『月読』様って言ったのよ。」

 

(うわー会いたくない人と会うよ)

 

永琳「・・・どうしたの?」

 

「・・・ねえ永琳。会わないっていう手はない?」

 

永琳「ないわ。」

 

即答だった。それに対して俺は

 

「そうですか・・・。」

 

というしかなく、あきらめ状態だった。

 

永琳「・・・ねえ、どうして月読様と会いたくないの?」

 

「それにはちょっと事情があってね。」

 

永琳「ふーん。まあいいわ。とりあえず行くわよ。」

 

~少年&少女移動中~

 

永琳「ついたわよ。」

 

そこはほかの所と大して変わらない高層マンションだった。

 

永琳「此処の最上階に月読様はいるわ。行きましょう。」

 

俺らは中に入っていき、フロントの人たち月読様の謁見の許可のための話をした。永琳がいたためかすんなり通った。

 

廊下はとてもきれいだった。そしてエレベーターに乗っていく。

 

(この時代にエレベーターがあったんだ。)

 

そんなことを思っていると最上階につく。

 

最上階の一番大きそうな部屋の前で永琳がノックをし、「月読様、永琳です。入ってもよろしいでしょうか?」と聞いている。

 

月読「いいよー。」

 

永琳が扉を開け、「失礼します」といい入っていく。俺も「失礼します」といい入っていった。そして月読様を見るとやっぱり月読お姉さまだった。月読お姉さまの方も一瞬だが驚いていた。だがその顔もすぐに引っ込めていつもの顔になっていた。

 

月読「今日はどうしたの。」

 

永琳「今日はこのものをこの年に住まわしたく、許可をもらいに来ました。」

 

月読「ふーん。いいよ。」

 

永琳「いいのですか?」

 

月読「なんか悪そうな人じゃないし、いいかなって。」

 

永琳「ならいいですけど・・・。」

 

月読「どうしたの?」

 

永琳「彼が何をしたのかを聞かないのですね。」

 

月読「何をしたの?」

 

永琳「私が妖怪に襲われそうになった時に助けてくれたのです。それも、三体の妖怪に対してですよ。また、蹴っただけで妖怪を倒したのですよ。」

 

部屋の人たちがざわめき始めた。だが月読お姉さまが制止させる。

 

月読「決めた!あなた軍に入ってもらうわ。だけど軍学校からね!」

 

「は、はあ。」

 

月読「それとそこのものと話をしたいから、ちょっとみんな出ててくれる?」

 

永琳「いいのですか?二人だけにして。」

 

月読「大丈夫よ。大丈夫。」

 

永琳「ならいいですけど・・・。」

 

みんなは出て行ってこの空間には俺と月読お姉さまだけになった。

 

すると、

 

月読「れ~~~ん」

 

急に抱き着いてきた。俺はその行動を予測していたのでよける。

 

月読「なんでよけるの!?」

 

「いや急に抱き着こうとしてきたら、誰だってよけますよ。」

 

月読「まあいいわ。それよりも、あなた、どこに住むの?」

 

「あっ。どうしましょう。」

 

月読「なら私と「却下です」なんでよ!?」

 

「あなたといたらろくでもないことになるからです。」

 

月読「じゃあどこならいいの?」

 

「う~ん一人暮らしがいいですね。」

 

月読「それはだめ!」

 

月読お姉さまが怒鳴ってきた。

 

月読「あっ、ごめんなさい。だけど一人暮らしは許可しないわ。」

 

「なんでですか?」

 

当然疑問がわいてくる。

 

月読「漣、あなた一人暮らししたら絶対私たちがわからないようなところに住むでしょ。」

 

「え~と、多分」

 

月読「それがいけないから、一人暮らしはいけないのよ。」

 

「ならどうすればいいんですか?」

 

月読「そうね。永琳の家ならまだ許可ができるわ。ただあなたには軍に入ってもらうから、軍学校に入ったら寮生活になるからそれまでの間だけどね。」

 

しばしの沈黙が続く。そしてその沈黙を切ったのは俺だった。

 

「・・・はあ~。どうせ別のことを言っても聞かないでしょうから、それでいいですよ。」

 

月読「なら決定ね。みんな、入ってきていいわよ~。」

 

みんながぞろぞろと部屋に入ってくる。

 

月読「あっ、えいり~ん。この子、軍の学校に行くまであなたの家に住まわせてね。」

 

永琳「はあ!?」

 

月読「大丈夫。この子しっかりしているから。」

 

永琳「わ、分かりました。」

 

「というわけでよろしくな。永琳。」

 

永琳「えっ、ええ」

 

 

 

 

 

side???

 

「そう。強い人間が現れたのね。」

 

妖怪1「はいっ!しかもその人間、俺らの攻撃をいともたやすく受け止め、俺を蹴り飛ばしたんです。」

 

「ふ~ん。それは楽しみね。どれだけ強いのでしょう。もういいわ、あなたたちは邪魔。」

 

妖怪1、2、3「えっ!?」

 

謎の妖怪は漣に出会った妖怪に向かって手をひろげ妖力のレーザーを繰り出した。

 

妖怪1,2,3「ぎゃああああああ!!」

 

妖怪たちは跡形もなく消えていった。

 

「人間にやられるようじゃあ、邪魔でしかないわ。それにしても、カスとはいえ、妖怪の攻撃を受け止め一蹴りで倒すなんて興味があるわね。」

 

謎の妖怪は闇の中に消えていった。




どうでしたか。最後の方の妖怪は誰なんでしょうね?
それと、投稿は一週間に一度のペースを守りたいのですが意外と忙しいので難しいですが頑張ります。なのでどうか温かい目で見守ってください。

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