東方転神録   作:どこにでもいる平凡人

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遅くなって申し訳ありません。テストとかが近づいて余裕がありませんでした。
それでは5話スタートです。どうぞ


5話 龍神様と虚(ホロウ)

side漣

 

「・・・ではいきますよ。」

 

龍神「ええ、どこからでもどうぞ。」

 

漣の目の周りに筋が無数にできた。

 

龍神「見せてもらいますよ、あなたの力・・・。」

 

(相手は龍神だ。本気で行こう。)

 

「共殺しの灰骨!!」

 

俺は左の手のひらを龍神様に向かって広げそこから灰骨を放った。龍神様は何なくよける。

 

龍神「物騒なものを放ちますね。」

 

「あなたにはそれくらいしないといけないでしょう。」

 

俺はそう言いながら右手を横に伸ばし、黒い空間を作り、それを龍神様の後ろにつなげ灰骨を放った。

 

だがそれすらも龍神様はたやすくよける。

 

「・・・よけますね。ならこれはどうでしょう。」

 

俺は周りの十数個の黒い空間を作りまわりながら両手から灰骨を放つ。

 

龍神様の周りから灰骨がランダムに出てくるが、龍神様は難なくよける。

 

龍神「今のはいい手でしたよ。」

 

「だったら食らってくれませんかね。」

 

龍神「それは嫌です。」

 

そういっている間にも漣は灰骨を放ち、龍神は向かってくるそれそれをよけていく。

 

(このままじゃ埒が明かない。戦法を変えるか。)

 

漣はいったん距離をとり、元の姿に戻る。そして龍神に向かって突っ込んでいく。それと同時に背中に背負っていた剣を抜き、

 

「統べろ『龍王』!」

 

丸かった鍔が龍の頭になる。

 

「『龍王 氷輪丸』!」

 

漣がそう叫ぶと、龍の鍔が十字の花弁に変わり、柄尻に鎖でつながれた三日月のような刃物が出てきた。そして漣の周りに氷の龍が出てくる。

 

そして漣が剣を振りかざすと氷の龍が龍神に向かって突っ込んでくる。しかし、龍神は片手で氷輪丸を止める。

 

龍神「攻撃が単調ですよ。」

 

「わかってますよ!」

 

漣は氷輪丸を放っている間に龍神の後ろに移動していたのだ。

 

「『龍王 斬月』」

 

漣の持っていた剣が大剣に変わり、柄尻は帯に変わっていた。

 

「月牙天衝!」

 

漣は龍神に向かって大剣を振り上げる。そこから三日月型の斬撃が出て土埃が舞う。

 

「・・・やったか?」

 

龍神「なかなかいい手でしたよ。後ろをとられたのはいつぶりでしょう。」

 

土埃が収まり、龍神が姿を見せる。龍神は無傷だった。

 

龍神「ですがまだ決定打にかけます。今度はこっちから行きますよ。」

 

龍神は漣の額にデコピンをする。

 

「ぐわっ!」

 

すると漣は猛スピードで回転しながら、飛ばされる。

 

龍神は漣に追いつき、漣にかかと落としを食らわし、止める。かかと落としをした部分には深さ1メートル、直径5メートル以上のクレーターができていた。

 

龍神「今日の修行はここまでです。また今度やりましょう。」

 

漣は聞いていなかった。否、聞けなかったというほうが正しいのだろう。漣は気絶していたのだから。

 

 

 

 

 

 

~数十分後~

 

「いてて、龍神様やりすぎ。でも強すぎだな。まあいいやここから出よう」

 

漣は修行の間から出た。

 

 

 

 

 

 

~一か月後~

 

俺は一か月ずっとではないが修行をしていた。3日に一遍程度であるが龍神様がやってきて、修行の相手(組み手)をやってくれたのだが1つも傷をつけれなかった。

 

龍神「今日はあなたの虚の力をコントロールします。」

 

「・・・どんなことをすればいいのですか」

 

龍神「簡単なことです。あなたが斬魄刀の力を身に着けた時と同じように虚と対話するのです。」

 

(あの時と同じか)

 

龍神「ではやってみてください。」

 

俺は座禅を組み、精神を集中した。

 

途中で意識を失った。

 

~精神世界~

 

「またこの場所か。」

 

後ろから声が聞こえた。

 

???「よお。」

 

「誰だ!?」

 

俺はとっさに振り向き、構えた。そこには俺と同じ姿だったが、全体的に灰色な感じで白かった。そして妖力を感じる。

 

???「そう構えるなよ。」

 

「無理だな。お前から妖力を感じる。」

 

???「はぁ。俺はお前と話がしたいのに、じゃあ分かった。その警戒は解かなくていいから、俺の話を聞いてくれ。」

 

「・・・分かった。」

 

???「まず俺はお前の中の虚の部分。まあ名前は何とでも呼んでくれ。今回はお前の体を乗っ取るために来たんじゃない。友として協力しに来たんだ。」

 

「えっ!?」

 

???「お前は面白そうなやつだからな。お前を乗っ取るより、一緒にいたほうが面白いんじゃないかなと思ってな。」

 

「・・・信用してもいいのか?」

 

???「ああ。俺はお前を絶対に乗っ取らない。それに乗っ取ろうとしたらたぶんお前の龍王か尾獣の力で防がれてたしな。もともと俺はお前だが俺はあれを扱うことはできん。まあ、そんなわけだがよろしくな相棒。」

 

白い漣は手を差し出してきた。たぶん握手を示しなのだろう。

 

「・・・ああ、よろしくな。」

 

俺も手を握った。

 

「ところでお前の名前はどうする?」

 

???「なんでもいいや。」

 

「・・・じゃあ漣斗(れんと)ってのはどうかな。」

 

漣斗「漣斗か。いいなそれ。今日から俺の名は漣斗だ。よろしくな相棒。」

 

「相棒はやめてくれ。せめて漣と呼んでくれ。」

 

漣斗「分かったよ、漣。それと俺の力の使い方はわかるな?」

 

「ああ。一応。」

 

漣斗「ならよかった。おっ、もうそろそろ時間だぜ漣、また今度な。」

 

「分かったじゃあな、漣斗。」

 

俺は光に包まれた。

 

龍神「どうでしたか?」

 

「なんか友好的な奴で自分では勝てないことをあっさり認めたやつでした。」

 

龍神「そうでしたか。今日はこれくらいで終わりましょう。」

 

「修業はしないのですか?」

 

龍神「今日はもういいでしょう。虚の力を使いこなすには明日からにしましょう。」

 

「分かりました。」

 

龍神様と俺は修行の間を後にした。




どうでしたか。自分は斬魄刀の解号がもっといいのがあればいいと思ったのですが自分の頭ではあれが一番いいと思ったのであれにしました。何かいい解号があれば感想に書てくれるとありがたいです。また、普通の感想も募集しています。
それとキャラ設定書こうかと迷っているのですがそのこともお願いします。
これでプロローグは終わりで次回から古代都市になります。
それでは、ありがとうございました。

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