東方転神録   作:どこにでもいる平凡人

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最初の方はほのぼのだと思います。


30話 高天ヶ原からの文

漣が目覚めてから約1ヶ月が経った。

 

諏訪子や清菜のおかげで漣もこの国になじむことができ、今では里に下ったら仲良くしてもらっている。

 

これは諏訪子や清菜のほかにも漣が里のために頑張ったおかげでもある。

 

そのおかげで漣が里に下ると近くの野菜売り場からはおすそ分けをもらったりしている。また、その身長からかよく子供たちに遊ぶことを誘われる。

 

後、顔立ちは結構よいのと里のために頑張っていたのを見ていたので子供たちと遊んでいると、一緒に遊んでいる女子から結構告白される。その光景を見ている男子たちはつまらなそうにしているが。そして漣は断る

 

なので今日も里に行くと、

 

八百屋のおっちゃん「おお、漣じゃねえか。」

 

「どうも。」

 

八百屋のおっちゃん「今日はキュウリが収穫できたからな。分けてやるよ。」

 

「いや、毎回もらっているんでいいですよ。」

 

八百屋のおっちゃん「いや、漣にはとても助けられたよ。もらってくれないと示しがつかねえんだ。」

 

それまでにも沢山もらっているので、示しはつかないはずはないはずはないのだが

 

「じゃあ、もらっておきます。ありがとうございます。」

 

断り切れない漣である。

 

そしてしばらく歩いていると、里の子供から「あ、漣だ!」という声が聞こえる。丁度、午後もいい時間になって子供たちが遊ぼうとしているのだろう。

 

そこから子供たちと夕方まで遊んだ。

 

漣は神社に戻ると諏訪子は本殿の屋根に座っており、夕日がちょうどいい感じに当たっている。

 

どうやら諏訪子は神社の屋根からこの国を見ていたようだ。

 

ふと諏訪子はした見ると漣がいることに気付く。

 

諏訪子「おかえりー」

 

「ただいま」

 

神社の中に入ると清菜が土釜でご飯を炊いており、火の調節のため一生懸命息を吹いていた。

 

漣に気付いた清菜は、

 

清菜「あっ、お帰りなさい漣さん」

 

「ただいま、よかったらご飯炊くの変わろうか」

 

清菜「じゃあお願いします。」

 

「分かった。それと今日八百屋のおっちゃんからこれもらってきた。」

 

清菜「キュウリですね。今日はこれを使って料理しますね」

 

キュウリを渡すと漣は土釜に向かって息を吹き、火の調節を行う。その間に清菜は料理を行い、

 

~1時間後~

 

料理は完了し、清菜と諏訪子の三人で料理を食べ、それぞれ風呂に入る。

 

清菜・諏訪子と風呂に入っているその間に諏訪子と清菜から借りた部屋に扉を作って、その奥は自身の能力で作った修行空間で修業をしていた。

 

漣はオリミアとの戦いの時にカグヤと合体した後の反動を少しでも負担にならないように修行しているのだ。

 

それでも修行していてもやはり体の負担は大きいのでこの合体は最後の切り札となる。

 

そして漣も風呂に入り就寝する。これが漣の一日である。

 

 

 

ある日

 

清菜「諏訪子様!大変です!」

 

清菜が焦った様子で諏訪子を呼んでいる。

 

諏訪子「どうしたの」

 

清菜「これを見てください!」

 

清菜は持っていた紙を広げて諏訪子に見せる。文字が書かれており、どうやら文のようだ。

 

諏訪子「どれ…」

 

諏訪子は文を読む。すると徐々に顔が青ざめていき、最終的には生気がなくなるほどだった。

 

それに疑問点を持った漣は

 

「どうした?」

 

諏訪子「とりあえずこれ見て!」

 

諏訪子も清菜と同じように文を渡して見せようとする。

 

漣は文を受け取り読む。まとめると以下のことが書かれていた

 

・洩矢は我が高天ヶ原に従っていない。

 

・信仰を明け渡すことによって我々に従え

 

・従わなかった場合、強硬手段を用いることも考えている

 

という内容だった。これを見た漣は

 

(あまりにも略奪的だろ・・・)

 

「よし、諏訪子、今から高天ヶ原の主と話し合ってくる。」

 

諏訪子「ほんと!?」

 

「ああ、だから高天ヶ原はどこにある?」

 

諏訪子「ここから西の方に行くと大和があって、大和の中に洞穴があるんだ。そこに神の祠があるからその祠に入ると行けるよ」

 

「分かったじゃあちょっと行ってくる。」

 

こうして漣は大和に行くことになった。




大和に行くことになった漣君
ちょっと生き方はファンタジーを感じますね

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