東方転神録   作:どこにでもいる平凡人

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これで古代都市編は終了です。


28話 第二次人妖大戦⑤vsオリミア カグヤとの合体

そのものを見た時、そいつにはすさまじい妖力を持っていると確信した。おそらく卍解した自分より強いと確信できるというくらい妖力を持っているのだろう。

 

「お前は・・・?」

 

オリミア「私はオリミア。オリフィアとルーミアの合体した姿よ。」

 

漣は剣を構える。

 

すると、一瞬だった。

 

一瞬でオリミアが近づいていたのだ。

 

「なッ!」

 

オリミアは左手で漣の頭をつかみ、そのまま押し込んでいく。

 

そのまま頭をつかんで押し込んでいき、最終的には岩盤に叩きつけられた。

 

身体能力の向上も驚くことながらもうひとつ驚くことがあった。

 

今、漣は残火の太刀・西・残日獄衣体を炎で纏っているはずなのにオリミアは火傷の様子が見られない。

 

オリミアの力が漣の力を完全に上回っているのだ。

 

オリミアは漣を岩盤に叩きつけた。残火の太刀も解除されてしまう。

 

手を離し、漣から離れた。そして、右手に持っている剣に妖力を込めると剣から黒紫色のオーラが立ち込める。

 

その剣を振るうと斬撃が飛び出し漣に直撃する。

 

漣は左肩から右腹にかけて深い傷を負い、血が垂れていた。

 

「はぁ・・はぁ・・はぁ・・」

 

余りの傷の深さに息を荒げる漣。しかし、その傷も徐々に塞がっていく。

 

やがて息も整え落ち着く。

 

「影分身の術」

 

漣の横に分身の漣が現れる。

 

影分身の漣は瞳を閉じ、集中を始めた。すると、影分身から地面から白いものが影分身の漣を取り囲み渦巻いていた。そして収縮、限界まで収縮すると今度は破裂するかのようにほどけていき、その中心から大筒木カグヤが姿を現した。影分身の漣の時に囲っていた白いものはカグヤの髪となっていた。

 

漣とカグヤはオリミアの方へ向かう。

 

 

 

オリミアは漣とカグヤの2人に問う。

 

「あなたたち2人でやるの?」

 

漣「いや・・・、俺たち」

 

カグヤ「ワラワたち」

 

漣&カグヤ「1人(・・)だ」

 

すると漣とカグヤの身体が光だし、最終的にはカグヤは白い球体、漣は緑の球体となった。その2つの球体は互いに寄り合い重なると渦巻き状に混ざりあった。

 

2つの色が混ざり終えるとその球体からピシッ!と亀裂が入った。

 

亀裂が入るのと同時に地面が揺れ始めた。

 

最初は一か所だけだったがどんどん亀裂は多くなり、最終的には球全体にまで亀裂が入っていった。

 

そして、

 

 

 

パリーンッ!

 

中から、五対十枚の翼にさらに後ろにその十枚の翼の上三対を覆うほどの大きな翼が生えていた女性(?)が出てきた。

 

その女性(?)の着物はカグヤが着ていた白い着物で長さはぎりぎり足と手が隠れるほどの長さである。

 

オリミアも女性であるが、そのオリミアでも見惚れるほどの美しさを持つ程の女性(?)である。髪の長さは膝まで伸びた白髪である。

 

まるで神秘的な美しさであった。

 

女性(?)が目を開けると、凄まじい威圧がオリミアを襲う。

 

瞳の色は漣と同じように左が金、右が赤色であった。

 

直ぐ様オリミアは警戒レベルをマックスにする。

 

警戒しながらも自身の剣に妖力を込め、女性(?)の首筋を狙って切ろうとする。

 

が・・・。

 

指一本で止められた。

 

その直後、突如顎に衝撃を入れられ、空に飛ばされる。

 

 

 

 

 

突如感じた強大な力にロケットは揺れ依姫は警戒をしていた。

 

しかし都市の技術により、すぐに安定する。

 

近くにいる、班員に声をかける。

 

「何が起こったか調べて」

 

班員「はっ!」

 

班員は双眼鏡を使い、辺りを見回す。

 

するとそこには黒い翼の金髪の少女と白い翼に白髪のの女性がいた。

 

班員「依姫様!あそこに金髪の少女と白髪の女性がいます!」

 

依姫が見ようとするがロケットは飛んでいくため徐々に小さくなっていく。

 

依姫はその光景を見るしかできなかった。

 

 

 

 

 

漣は目を開け、オリミアが向かってくるのを確認し、切りかかってきた剣を指一本で止め、蹴り上げる。その速さは実態が残っているのではないかというほど速い。

 

空中に飛ばしたオリミアに直ぐ様追い付き、自身の身体を回転させながら勢いをつけ、オリミアを蹴り落とす。

 

オリミアは地面に叩きつけられたのを確認すると漣はオリミアに向かって掌を伸ばした。

 

すると、掌と周囲四つに白く細い霊力の斬撃が出来上がり、周りの四つがオリミアの手足に、掌の斬撃は腹に刺さった。

 

オリミア「かはっ!」

 

刺さったことにより吐血しまう。しかし、漣は それを気にも止めず両手を上に掲げ、霊力を貯め球体を作り出す。

 

球体ができると、そこを原点として霊力が無数に振りだした。まるでそれは流星群のように降っている。

 

スドドドドドドドドドドドドドッ

 

オリミア「ぐぅぅぅっ!がぁぁぁぁっ!」

 

オリミアはなんの抵抗もできずに攻撃を喰つ真ん中に手裏剣でできた球を、左手には火でできた右手と同じような球を作り出した。

 

そしてその二つを同時に投げ出す。

 

二つの球のうち火の球が先に地面にぶつかると爆発を起こし、炎が立ち上げる。

 

すぐに風の球も地面にぶつかり炎がさらに火力を上げる。

 

それを確認すると漣の体が虹色に輝きだした。身体だけでなく、翼も虹色に輝いている。

 

虹色の漣は炎を気にせずにそのまま突っ込んでいく。虹色に輝いているお陰で火傷にもならない。

 

そして、

 

ドゴーンッ!

 

漣の拳をオリミアの身体にぶつける。その影響によって地面が漣を中心にある程度は円形に凹み、それより外は抉れていた。

 

漣はオリミアから離れる。離れてもオリミアは動かない。気絶しているのだろうかあるいは・・・。

 

しかし、これで大戦は終わった。

 

漣は合体を解除する。すると

 

パキパキ

 

漣の姿に皹が入り全身に広がる。もちろん髪にも皹が入っている。

 

パリーン!

 

カグヤとの合体の姿が割れると元の漣の姿になった。

 

漣はカグヤとの合体を解除すると急に激痛を感じた。

 

「ぐぅぅぅ!がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁ!!!!」

 

あまりの痛みに吐血までしている。

 

「がはッ!」

 

漣の体はカグヤとの合体の反動でダメージが来ている。

 

そのダメージは体の五臓六腑にすべてがダメージが来ているのだ。

 

(まだ死ぬわけにはいかない!)

 

何とかはいつくばって歩こうとするが、段々意識も薄れいていく。そんな中最後にとらえた光景は爆発がことらにやってくることだった。

 

(ああ、死ぬのか・・・)

 

そんな思いをしながら、走馬灯のような意識を手放した。




漣くんの最強の状態大筒木カグヤとの合体
その力は凄まじいが合体条件は漣が卍解していないとできないのです。
球体の時に大地が揺れているのは漣君の力が強大すぎるからです。
あと漣の治癒能力は千手柱間の力と同じです。
あと爆発は都市の爆発です。
結界があったのですがオリミアとの合体の時に解けました。

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