東方転神録   作:どこにでもいる平凡人

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ルーミア戦です。
最近更新速度が遅くなってしまい申し訳ございません。


25話 第二次人妖大戦②VSルーミア(ex)1

sideルーミア

 

ルーミアは妖怪の襲撃が始まってすぐにオリフィアと離れ、一人で都市に向かっていた。別方向から向かっていたのだが急に出てくる水の城、氷の竜、そして、氷の竜が水の城に突っ込んで、水の城から氷の城になったことは見ていた。

 

ルーミアはこれができるのは一人だけ、自分に勝った都市に住んでいる少年『矢神漣』だけだと思っていた。

 

ルーミアは体を闇の霧状にし、様子を見に行く。

 

この十年でルーミアも鍛えた。『闇を操る程度の能力』を強化し、辺りを闇にするだけではなく、闇の鎌などを作ることができるようになった。

 

今、行っていることもこの十年で訓練した成果である。ルーミアは自身の体を闇の霧状にし、攻撃を受け流すことができるようになった。しかし、これの持続時間はまだ、そんなに長くなくはない。それでも霧状にするのは、奇襲をかけるためと、もし奇襲をかけ損ねて、逆に攻撃されそうになった時の回避手段として霧状になっているのである。

 

目的の少年『矢神漣』を見つけると、ルーミアは気配を殺し、そーっと闇を集め、右手に鎌を作り、相手の首を狙った。

 

しかし、矢神漣はそれを間一髪のところでよけられ、攻撃をした自分の正体に気が付いた。

 

漣「ルーミア・・・。」

 

「久しぶりね。あなたを倒しに来たわ。」

 

side漣

 

漣の神威は発動していたのだが、神威ですり抜けようとしたら、直感であの鎌で首をはねられると思い、よけた。

 

実際その考えは正しく、あのまま神威による回避を行っていたら首がはねられていた。

 

「ルーミア・・・。」

 

ルーミア「久しぶりね。あなたを倒しに来たわ。」

 

そう言った後、ルーミアの体が元から、黒い霧で浮いている状態だったのが、その霧が夢散してルーミアの存在を確認できなくなった。写輪眼によるチャクラに色分けの確認を行ったら、夢散した黒い霧事態にチャクラがある。

 

漣は霧散した霧に気をとられている。

 

気をとられていると、また後ろから危険を察知した。

 

後ろを振り向くとルーミアが剣で切りつけの構えをとっている。

 

何とかぎりぎりで切りつけをかわした漣。しかし、少し当たってしまい、右の方の首筋からツーッと血が流れる。

 

仙人モードになった漣の危険感知能力は他を追従させることを許さないほど、感知範囲が広い。その為、先ほどの剣での切り付けをよけることができたのだ。

 

再びルーミアを見るとルーミアの纏っていた闇が夢散していく。どうやら限界のようだ。

 

羽織の中にしまっていたクナイを一本ルーミアに向かって投げる。

 

そのクナイをルーミアは鎌で弾いた。

 

はじかれ回転するクナイに向かって飛雷神の術で移動し、その回転しているクナイをつかんでもう一度ルーミアに向かって投げる。

 

sideルーミア

 

漣が投げた両刃の道具を鎌で弾くため一瞬だが漣を視線から外した。

 

弾いて視線を漣のいたところに戻すと、そこには漣はいなかった。

 

(いない!)

 

探していると左腕に何かが刺さった感覚がした。腕を見ると、先ほど弾いた両刃の道具であった。

 

「ぐっ!」

 

ルーミアは左腕に刺さった道具を引き抜く。

 

その行動が仇となった。

 

道具を抜いている一瞬の間に漣が目の前にいたのだ。しかも、右手には中には乱回転している青い球を持っていた。

 

side漣

 

ルーミアが左腕に刺されたクナイを抜いている瞬間に右手に螺旋丸を作り、飛雷神の術でルーミアの目の前まで移動し、螺旋丸をルーミアにぶつける。

 

ルーミア「ぐっ!」

 

ルーミアは回転しながら吹っ飛んでいき、木にぶつかってもその木を折りながら、吹っ飛んでいく。

 

漣はそれを追いかけていく。

 

追いつくと、そこには腹に渦巻き状の焼け跡ができていたルーミアが岩にめり込んでいた。

 

ルーミア「ぐっ、がふっ。はあ・・・はあ・・・。やって・・・くれたわね・・・!がふっ!」

 

しかし、ルーミアの傷は治っていき、最終的には元通りになっていた。

 

ルーミア「ふぅ・・・。さっきのはきいたわ。もう手加減はしない。本気であなたを倒す。」

 

するとルーミアを中心に闇が集まっていき、どんどんその闇が膨らんでいく。

 

最終的には闇で作られた、巨大な鎧武者のようなものができていた。

 

その大きさは足だけで木の高さまである。

 

「・・・っ!!守鶴!!」

 

守鶴(フンッ!)

 

漣の周りに砂が纏わりはじめ、漣を覆い、覆っていた砂が巨大化していった。

 

そして砂がはじけた時、中から砂でできた、狸がいた。

 

その大きさはルーミアが作り出した闇の鎧武者とほぼ同格の大きさである。

 

狸の頭の上には漣もいた。

 

漣は体からチャクラを纏わせスサノオを発動。そして、そのスサノオを守鶴にも纏わせた。

 

ルーミア「第2ラウンド開始よ!」




どうでしたか。
十尾以外で初めて尾獣を使ってみました。まだルーミア戦は続きます。
守鶴について補足
漣を覆っていたと書いて足りますが、覆われている間は漣は何の変化もありません。ただ漣の足もとに守鶴が尾獣化しただけです。

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