東方転神録   作:どこにでもいる平凡人

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今回はいよいよ月に行く前置きになります。


23話 年月の経過

dide漣

 

入学式の日から10年がたった。その間の漣たちは特に何事もなく過ごしていた。ちゃんと勉強をし、遊ぶときは遊ぶということを繰り返した。そして漣は10年間ちゃんと毎日修行を行っていた。

 

漣たちはストレートで軍学校を卒業した。5年生の時に政治の方か軍隊の方か選べる事があったが教師陣の推薦により、政治の方に行くことになった。そして5年生、6年生のときに座学で政治のことについて学んだ。

 

漣の成績は主席とまではいかないが、そこそこいい成績をとっていた。順位で言うとトップ10くらいだろうか。ただ体育系だけは断トツでっトップであった。

 

漣が軍学校を卒業してからの4年間の内の最初の1年間は、この都市の政治の動きや経済などを実際に体験するため綿月玄朗のもとにいた。そして1年が過ぎたころから漣自身も政治に参加するようになった。

 

政治に参加することになって力をつけていき、今では漣は軍の長官としてもやっていた。ただ長官としての威厳はあまり見せず、なるべく軍の人間と接してくようにしていた。その為、自らが妖怪の侵入の討伐にも向かって行っていた。

 

そして今日の会議は、

 

玄朗「さて今日の会議ですが、今日は月に移動することの内容についてです。」

 

玄朗がしゃべり終わると、資料が配られていく。

 

玄朗「皆さんもお分かりのとおり、最近大きさはそんなに大きくないのですが妖怪の襲撃が多く、穢れが漂ってまいりました。それにより、寿命で亡くなる者たちもいます。そこで我々は月に移住し、そこで暮そうと考えているのです。」

 

玄朗がしゃべり終わりとざわめきが起こった。「月に移動するだと・・・」「住民はどうする。」など隣同士で語り合っている。

 

そんな中、漣は挙手をし、聞きたいことを聞いた。

 

「月に移動するのはいいのですが、移動手段はどうするのでしょうか?」

 

玄朗「移動手段としては一機2万人の宇宙船を10機造り、最初に私たち為政者とその親族、2機目から一般人を運んでいくという形になります。最後に軍部の人間が乗って移動完了となります。」

 

月読「宇宙船を作り終えるまでにどれくらいかかるの?」

 

玄朗「それについては永琳が。」

 

月読は永琳の方に向き、

 

月読「永琳。」

 

永琳「はい。それを作り終えるには大体5ヵ月あれば十分かと。」

 

月読「じゃあ、頼むわね。」

 

永琳「かしこまりました。」

 

月読は永琳の方からみんなの方に向き直り、この空間にいるすべての為政者に伝えた。

 

月読「5ヵ月後には月に移動することを民に伝えるように。そして漣、梨香、あなたたちは軍の方に行ってこのことを伝えなさい。」

 

梨香、漣「はい。」

 

 

 

 

 

side梨香

 

梨香は今、軍の副長官になっていた。ただ梨香も漣と同じように副長官の威厳をあまり見せず、なるべく軍の人間と接するようにしてきた。

 

梨香は軍学校に入ってから最初のころは、あまりできていなかったが高学年の方になると才能が目覚めていき、能力はないが、身体能力と文学は身体能力は漣に劣るが文学は漣より上だった。それにより、軍の副官に任命された。

 

梨香と漣は軍の施設に戻ると軍の人間たちに今日の会議であったことをつたえた。

 

皆、今日会議であったことを伝えると驚いていたが、梨香はそこら辺をうまくまとめやることを伝えた。

 

 

 

 

 

side???

 

ある男は人気のないところに来ていた。男がそこに到着すると、そこには先の戦争を仕掛けた、オリフィアがいた。

 

オリフィア「今日の情報は?」

 

「はい。なんでも都市の住民は月に行くみたいです。」

 

月に行くといったときオリフィアは驚いた顔をしたが、すぐに冷静を取り戻した。

 

オリフィア「・・・それは何時?」

 

「報告によると5ヶ月後だそうです。」

 

時間があることを聞き、オリフィアは安堵する。

 

オリフィア「時間があるのなら安心ね。あなたはまた詳しいことが分かったら報告しなさい。」

 

それを言うとオリフィアは消えた。

 

 

 

 

 

sideオリフィア

 

「ルーミア。」

 

ルーミア「何?」

 

「5か月後までには妖怪を集めなさい。」

 

ルーミアは訳の分からない顔をする。

 

「都市の人間が5か月後には月に移動するの。私たちはその時に都市の人間を襲うつもり。」

 

ルーミアもオリフィアが初めて月に移動するということと同じように驚いた顔をしていた。しかし、すぐに

 

ルーミア「分かったわ。じゃあ集めてくるわね。」

 

ルーミアは消えた。

 

「じゃあ、私は修行をしましょうかね。」

 

 

 

 

 

 

5ヵ月後

 

side漣

 

この日はいよいよ、都市の市民が月に行く日である。永琳は本当に5か月で宇宙船を作り終えた。

 

為政者たちは先に乗っていった。漣は為政者でもあるが軍人でもあるため、選べれたが、軍人ということに重きを置いたことにより、最後の宇宙船に乗ることにした。

 

また、漣にはもやもやがあった。何かが起こるのではないのかという予感がしていた。その為、漣は最後の宇宙船に乗ることにしたのだ。

 

すぐにその判断が正しかったのだと実感することになる。

 

 

 

 

 

sideオリフィア

 

「さあ行きますかね。」

 

オリフィアはこの10年間修行をしていた。オリフィアの能力『移動する程度の能力』を使って超空間に行き、様々な修行をした。今の力は10年前のカグヤに負けた時とは大きく違う。今の力があれば当時のカグヤに確実に勝てるだろう。また、修行だけではなく、都市の中の情報も取り入れたりした。軍人を一人買い占めて、そこから情報を得たいた。

 

そしてその準備が整ったことにより、二回目の戦争を仕掛けようとしているのだ。ただ、今回は宣戦布告はせず、奇襲を戦争を仕掛けるという形である。

 

ルーミア「行くの?」

 

「ええ。」

 

オリフィアは左目からこめかみに向かって三方向に熊取ができていた。そして集まっている妖怪に向かって叫ぶ。集まっている妖怪の数は優に万を超えている。

 

「さあ、人間を狩りましょう!」

 

妖怪たち「「「「うおおおおおおおおおおおお!!!!」」」」

 

オリフィアの叫びにより、集まった妖怪たちも叫ぶ。

 

そして都市の方に向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここに第二次人妖大戦開幕する。




どうでしたか。
次回ついに第二次人妖大戦です。

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