東方転神録   作:どこにでもいる平凡人

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どうも、とりあえず人妖大戦を終わらせることができてほっとしているどこにでもいる平凡人です。
どういう風に終わったのかどうぞ


17話 人妖大戦⑥カグヤvsオリフィア2そして終戦

sideカグヤ

 

オリフィアの妖力が減っているのを証拠にオリフィアの息が荒い。もう能力を使う余裕はないのだろう。

 

(とどめを刺すか・・・。)

 

「オリフィアよ。ワラワの力を見せてやろう。」

 

カグヤの影分身は消え、カグヤの姿が変わり、尾が十本の兎になった。その大きさは山をも越える大きさで尻尾は天に届くのではないのかというくらい長い。

 

「グオオオオッ!」

 

 

 

 

 

side月読

 

???「グオオオオッ!」

 

獣の吠える声が聞こえた。しかし、聞こえた感じ遠くから吠えた感じで、月読は戦争の方が優先されたのでそんなことは気にしなかった。

 

だが一人の兵士の言葉で優先度は大きく変わった。

 

兵士「月読様!」

 

兵士が一人走って月読の部屋に入ってきた。よほど焦っているのだろう。普段ならノックしないといけないのだがそのノックすら忘れうほどである。

 

「何でしょう。」

 

兵士「森の方に十本の尾を持った兎が現れました!それもかなりでかいです!」

 

月読はその報告を受けるとすぐさまその兎見えるところへと走っていった。

 

兵士「月読様!!」

 

兵士の声に耳も傾けず月読は兎が見える窓へかける。

 

ようやく兵士から報告があった兎を見ることができる窓へと来た月読だった。

 

そこにはここからだいぶ離れているのにその姿ははっきりと見えるくらい大きかった。そして尾が十本あった。

 

「・・・私ちょっと出てくるわね。」

 

兵士「月読様!」

 

兵士の言葉もむなしく、月読は消えた。いや実際は超スピードで十本の尾が生えた兎へと向かったのだ。その証拠に後からガラスの割れる音が聞こえた。

 

月読が自分の屋敷から出るのはいつぶりだろうか、それも里帰りや姉の天照、弟の素戔嗚の様子を見にそれぞれの都市に行く以外で出るのはそれこそ両指で数えるほどであろう。

 

月読は普段はしまっていた自身の翼をだしてさらに速度を上げ、兎のいる方向へと向かった。

 

 

 

 

 

sideカグヤ(尾獣化)

 

尾獣化したカグヤは天に向かって吠えている。

 

吠え終わるとゆっくりとオリフィアの方へと顔を向ける。

 

尾が十本をあるうちの一本がオリフィアに向かて振り下ろされる。

 

尾が地面に叩きつけられたとき、周りにあった。森が吹き飛ばされた。

 

吹き飛ばされたおかげで森があった場所は更地となっていた。

 

オリフィアは倒れている。

 

尾獣化したカグヤは口を開き、尾の先を自身の口もとに寄せて自身の黒のチャクラ+と白のチャクラ-をそれぞれ8:2の割合で混ぜ黒い球を作り出した。

 

その大きさは山をも軽く超え自身のを尾も超えるほどの大きさだったがやがて小さくなっていき、口にくわえられるほどの大きさにまで小さくなった。

 

カグヤは小さくなった黒い球―――尾獣玉を食べた。

 

尾獣玉を食べるとぼふっと頬が膨らみ、口から煙が出る。

 

カグヤは食べた尾獣玉を吐き出した。

 

ものすごいスピードで地面に向かっていき、地面と衝突したとき、

 

大爆発が起きる。その爆発の威力はカグヤが作った圧縮する前の尾獣玉の数倍の大きさであった。

 

 

 

 

 

side依姫

 

出てきた女性の姿が変わって尾が十本の兎になっていた。

 

女性が兎になって兎は天に向かって吠える。その声は遠く離れた依姫と梨香のところまで耳をふさぐほど大きかった

 

その兎が尾を一本地面にたたきつけようとしていた。

 

あんな尾を地面に叩きつけられたらどうなるか容易に想像ができる。

 

(まずい!)

 

国常立尊(くにのとこたちのみこと)の壁!」

 

地面から透明の結界が四方向に出てくる。

 

出てきた瞬間、尾が叩きつけられた。

 

周囲を見渡すとその衝撃で木が吹き飛び、砂ぼこりが舞い上がっている。

 

砂埃がはれるとそこは更地になっていた森だった。

 

梨香「う、嘘でしょ・・・森が・・・。」

 

梨香は驚いているが依姫はそんな余裕がなかった。何故なら兎が大きい黒い球をためているからである。

 

(あれはさすがに今の結界でも防げない・・・。)

 

するとそこに猛スピードでやってきた金髪金の翼の女性―――都市の神『月読』が依姫の前に現れた。

 

月読「何であなたたちが此処にいるの!?」

 

「漣がオリフィアと戦うときについていったんです。」

 

月読「私はオリフィアと戦うとき漣に近づくなと命令したでしょ。」

 

「そっ、それは・・・。」

 

月読「はぁもういいわ。それよりあれの攻撃を防ぐことに何とかしないとね。」

 

依姫は国常立尊の壁を張り続けていたままだったが月読が結界に手を添えてさらに結界を強化した。

 

見た感じの変化はないが依姫は結界に手を添えているから分かる。

 

(つ、強い。これならあの黒い球も防げる。)

 

依姫はそう思っていると兎が作っていた黒い球が収縮しだした。

 

兎は収縮しきった黒い球を飲み込み、兎は膨れる。

 

月読「来るわよ!」

 

黒い球が吐き出され、爆発が起きる。

 

月読と依姫は結界に力を込め、結界を強化する。

 

そのおかげで結界にひびが入ることもなく、爆発をしのぎ切った。

 

月読「あなたたちは戻りなさい。」

 

そういうと月読は兎の方へと向かっていった。

 

 

 

 

 

side漣(精神)

 

漣はオリフィアとの戦いをカグヤの目を通してみていた。

 

尾獣玉の爆発が収まると、

 

「カグヤもういい。後は俺がやる。」

 

漣はカグヤにもうやめるよう、自分が出てくるように言った。

 

カグヤ「そちは傷が治ったのか?」

 

「ああ、もう治った。」

 

カグヤ「しょうがない。」

 

 

 

 

 

sideカグヤ(漣)

 

カグヤは尾獣化の姿を解き、元も姿に戻る。

 

そしてカグヤの姿から漣の姿になる。

 

漣の姿になるとき、カグヤの体は全身にひびが入り、そこからぼろぼろと崩れ始め、完全に崩れ去ったとき、中から漣が出てきた。

 

漣は倒れているオリフィアを探し、見つけ、近づき、

 

「お前が今いる妖怪軍を引いてくれるなら、これ以上俺は何もしない。」

 

とその言葉だけ残し、オリフィアから去っていく。

 

漣は霊力を探って都市の方へと向かっていると月読と会う。

 

「月読姉さま。どうしたんですか?」

 

月読「ここに大きな兎が現れたと聞いたから、来てみたの。ねえ知らない?」

 

「・・・。」

 

月読がしゃべり終えると沈黙が広がった。漣にとっては知られたくない存在である。

 

(月読姉様に入ってもいいだろう。)

 

「・・・それは俺です。俺の中にある『大筒木カグヤ』に頼み、戦ってもらい、カグヤがとどめを刺すために兎の姿になりました。」

 

月読「そうなの・・・。分かったわ。」

 

漣と月読はそのまま都市の方へと向かっていった。

 

都市に戻るとほぼ都市の軍人が勝っていた。漣は自分がルーミアと場所を変える前には都市の軍人の方が不利

だったので、負けると思っていた。

 

「月読姉様。何があったんですか?」

 

月読「都市の最後の切り札を使ったのよ。それはためるのに10日はかかるの。それがたまり切ったのがあなたがオリフィアと戦っている間だったの。」

 

現状妖怪たちは都市にやってきたうち(漣が見たときは)の半分以上は倒れてて残りは逃げたりしていた。

 

月読「とりあえずは私たち、都市の人間の勝ちね。」




どうでしたか。
大筒木カグヤの尾獣化なんですけども、原作では兎の女神と信仰されていたので、その兎からとって尾獣化は兎にしました。原作の尾獣化もできます。
それとUAが3500を突破しました。ありがとうございます

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