東方転神録   作:どこにでもいる平凡人

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遅くなりましたがあけましておめでとうございます。
年明けの特別な話を出したかったのですがネタが思いつかなく本編の話が自分的にはちょうどいい感じなので本編にしました。
今回グロシーンありです。
それではどうぞ


12話 第一次人妖大戦①開戦

sideオリフィア

 

オリフィアは都市に向かって進軍する妖怪たちを見て笑っていた。

 

「始まったわね。楽しみだわ。」

 

???「あらオリフィア、随分とご機嫌なようね。」

 

「ああ、ルーミア。まあね、今から戦争が始まるのがどうしても楽しみになちゃって。それに・・・。」

 

ルーミア「それに?」

 

金髪のロングストレートで左手に大剣を持っていた女性―――ルーミアはオリフィアに問うた。

 

「おもしろいことがおきそうだしね。」

 

ルーミア「はぁ~。あなたはいつもそうでしょ。」

 

「あはは。まあ行くわよ。」

 

二人は妖怪の最後尾で都市に向かっていった。

 

 

 

 

 

side漣

 

漣は都市に来た時に門番に許可確認したところにいた。漣だけではなく、ほぼすべての軍人がそこにいた。それもそのはず、この都市の出入り口はその門だけなのでそこに軍が集中することは必然だった。軍の人数は学校が1年から6年まであり、1~4年までのそれぞれの年次が大体100人くらい、5年、6年は80人くらい、そして学校を卒業して軍人になった人数が大体4800人くらいだった。

 

漣はあたりを見まわしていると門番が急に声を上げた。

 

門番1「きたぞー!!妖怪たちだー!!」

 

その言葉に皆に緊張が走り様々な戦闘態勢をとっていた。

 

妖怪の数ははっきりとはしないが門番の位置から見て地を覆うほど数はあった。

 

門番の位置からしか見えなかった妖怪たちがだんだん見えるようになっていき、それを合図に都市の軍人たちは妖怪たちに突っ込んでいった。

 

軍人「「「うおおおおおおおおおっ!!!」」」

 

妖怪と軍人たちが激突する。

 

海斗と梨香が漣の方へとやってくる。

 

海斗「行こうぜ漣。俺たちの都市の平和のために。」

 

「・・・ああ。」

 

漣と海斗は妖怪の軍に向かって突っ込んでいった。

 

海斗と漣は一体の妖怪を見つけると海斗はその妖怪に向かって帯刀していた剣で切りつけ、漣は妖怪の頭をつかみ、つかんだ妖怪を投げ飛ばし、投げ飛ばした妖怪に追いつくかの如く駆け抜け、追いついたところでその妖怪に向かって拳をたたきつけた。

 

海斗「すげーな。負けてらんねーぜ!」

 

海斗も負けじと妖怪たちを切っていく。

 

妖怪と軍の戦いは軍が奮戦しているが数の差や、人間と妖怪との基本的な力の差があり、妖怪側が押しているという状況だった。

 

しかし、軍の方も負けてはなかった。軍の中でも漣、海斗、梨香、依姫は押されている部分の穴埋めをするくらい奮戦していた。

 

海斗と依姫は剣で梨香は弓で、漣は拳で妖怪たちを倒していった。

 

漣と海斗、梨香、依姫には違いがあった。依姫たちは妖怪たちを殺して言っているが、漣は威力こそ大きいが食らった妖怪たちはみんな気絶しているだけでどれも死んでいなかった。

 

漣と海斗が妖怪を倒していくと一匹の人型の妖怪が漣に向かって現れた。

 

妖怪「へっへっへ。いい獲物がいたぜ。」

 

その妖怪はいきなり拳を漣にはなってきた。漣はその攻撃をよけた。そして妖怪の方に振り向いた。

 

妖怪「お前・・・なんだその目は・・・!」

 

漣の瞳は翡翠色から赤色で中心が黒の周りに3つの巴がある目になっていた。

 

「これは写輪眼。これでお前の動きを見切ったってわけだ。」

 

妖怪「ちっ。ならしょうがねえか。」

 

妖怪はにやけながら妖力を練りだす。

 

「何をする気だ。」

 

妖怪「なぁに。大したことじゃねえよ。」

 

海斗「れ、れん。助けてくれ!」

 

漣が振り向くとそこには海斗がいた。ただ海斗の後ろには蜘蛛がいた。その蜘蛛は昆虫のような小さいのではなく、人間を食べれるような大きな蜘蛛だった。

 

「海斗ッ!」

 

漣はすぐさま駆け付けようとする。だが

 

妖怪「おっと、行かせねえぜ。」

 

妖怪が立ちふさがる。

 

「どけええええ。」

 

漣は立ちふさがった妖怪に裏拳をかまし、海斗を助けようとする。

 

 

 

 

 

 

が、

 

 

 

 

 

 

漣があと少しで海斗に触れそうなときに蜘蛛に頭を食われた。

 

食いちぎられた首の部分から血が勢いよく出ていく。その血で漣の羽織は赤黒い斑点ができていた

 

「かっ、か・・・海斗。嘘だろ、なあ嘘だろ!おい海斗っ!」

 

 

 

 

 

side梨香

 

梨香は兄が目の前で殺されことにより、パニックになっていた。

 

「お兄ちゃん!お兄ちゃん!!」

 

梨香は海斗の遺体に近づこうとするが依姫がそれを止める。

 

依姫「いってはダメだ!」

 

「はなして!お兄ちゃんが!!」

 

依姫「今言ったら君も巻き添えを食らう。」

 

「でも!!」

 

依姫「漣を見るんだ。」

 

「え?」

 

梨香は漣の方を見ると紺色の何かが漣を囲っていた。そのなにかは骸骨の上半身のようなものだった。

 

「なにあれ・・・。」

 

依姫「分からない。だけど近づかないほうがいいだろう。」

 

漣「オリフィア!!!どこだ!!!」

 

漣はその骸骨の上半身のようなもので妖怪を倒していった。

 

 

 

 

 

side漣

 

海斗の遺体に近づいたときに後ろから、

 

妖怪「無駄無駄。そいつはぁ、俺が召喚した蜘蛛に食われて死んだんだよ。ざまあねーぜ、ははははは。」

 

「・・・してやる。」

 

妖怪「ああ、なんだ。もういっぺん言ってみろよ。」

 

「殺してやる!!!」

 

漣の周りから紺色の骸骨の上半身のようなものが現れ、海斗を間接的に殺した妖怪を骸骨のようなものがつかみ取り、それを握りつぶした。

 

握りつぶした影響によって返り血が飛び散るが漣にかかってなかった。代わりに骸骨のようなものに返り血がかかった。

 

漣の瞳は赤色だが3つの巴ではなく左は下向き、右は上向きの三角形で両方とも三角形の中心に赤い丸があった。

 

「オリフィア!!!どこだ!!!」

 

漣は叫びながら妖怪を倒していった。

 

するとそこにこの戦争を起こした張本人オリフィアと横に大剣を持った金髪の女性がいた。




どうでしたか。ちょっと残酷すぎる描写がありました。
お気に入りが20人、UAが1900を超えました。とてもありがたいことです。これを励みに頑張っていきたいと思います。

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