東方転神録   作:どこにでもいる平凡人

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遅くなり申し訳ございません。
今回はなんかいつもの倍くらいになりました。
それではどうぞ


10話 入試2身体試験&妖怪たちの宣戦布告

side海斗

 

(午後の身体試験が始まる。さて矢神漣。君の力はどれくらいのものなのか見せてもらおうかな。君が今回の入試で一番の目玉だからね。)

 

試験官「それでは身体試験を始める。まずは部屋が4つあるから、どれか1つ部屋に入れ。そこに入ったものを1つのグループにし、そこから身体試験の各項目をやっていく。」

 

それぞれが部屋に入っていく。

 

「なあ漣、一緒の部屋に入らないか?」

 

漣「あっ、ああ。いいよ。」

 

「じゃあ行こうぜ。ついでに梨香もな。」

 

梨香「うん!」

 

海斗と漣と梨香は4つある部屋のうち右から2つ目の部屋に入っていった。そこには薄紫色の髪をポニーテールにしてまとめている女性がいた。

 

「あれは綿月依姫様・・・!」

 

漣「誰?」

 

「知らないのか!?」

 

漣「うっうん。」

 

「あの方は綿月玄朗(げんろう)様という政治家ではかなり有名な方の次女で、彼女も政治家として有名なお方なんだぞ!」

 

漣「ふ~ん。」

 

梨香「興味なさそうだね。」

 

漣「政治には興味ないからね。」

 

依姫「次。」

 

「あっ。俺だ。行ってくる。」

 

梨香「頑張ってね。」

 

「おう。」

 

依姫の所に行くと体につける機械があった。

 

依姫「受験番号と名前を言って。」

 

「25567の名織海斗です。」

 

依姫「この機会を身に着けて、霊力を開放して。」

 

「分かりました。」

 

海斗は言われたとおりに霊力を開放する。

 

「はあああああああっ!!!」

 

依姫「よし、もういいぞ。」

 

「ありがとうございました。」

 

依姫「次。」

 

(次は梨香か。ちょっと見ていこう。)

 

依姫「受験番号と名前を言って。」

 

梨香「25568の名織梨香です。」

 

依姫「じゃあこの機械を身に着けて、霊力を開放して。」

 

梨香「分かりました。」

 

梨香が霊力を開放していく。

 

(梨香って意外と霊力あったんだな。)

 

依姫「もういいよ。」

 

梨香「ありがとうございました!」

 

梨香がこっちにやってくる。

 

「お前って結構霊力あったんだな。」

 

梨香「すごいでしょ~。」

 

「ああすごい。でもきになるのは・・・。」

 

梨香「あああの子でしょ。」

 

海斗たちが見ていたのは漣だった。

 

「正直霊力を感じない。隠しているのかもしれないけど、感じないで妖怪を倒したのはおかしい。」

 

梨香「うんそうだよね。どれくらい持っているんだろう・・・。」

 

 

 

 

 

side漣

 

依姫「次。」

 

「やっと俺の番か。」

 

依姫「受験番号と名前を言って。」

 

「25983矢神漣です。」

 

依姫「矢神漣。君が妖怪を一蹴りで倒した人間か。じゃあ機械をつけて霊力を開放して。」

 

「分かったんですけどどれくらい開放すればいいんですか?」

 

依姫「愚問ね。全力で開放しなさい。」

 

「分かりました。」

 

漣は霊力を開放した。すると依姫はおろか、この部屋に入っていた全員が気絶した。機械はバチバチと音を立て始め、爆発した。

 

「やりすぎたか・・・。」

 

依姫が起きる。その後に海斗や梨香もおきる。

 

起きて早々海斗は

 

海斗「すげーなお前の霊力。どうやったらそんなに持てるんだ?」

 

「修業かな。」

 

そんなことを話していたら、依姫が漣に話しかけてきた。

 

依姫「漣、あなた私と勝負しなさい。あなたの入試はそれに変更するわ。」

 

「そんなことやっていいんですか?」

 

依姫「あなたには月読様から特例でもらってます。さあ体育館に行きましょう。そこで試験をします。」

 

こうして漣達は体育館へ向かっていった。

 

~移動中~

 

体育館に移動すると、ほかの部屋で受験していた受験生や知らない大人たちがいた。そんな中2人ほど知っている人物がいた。

 

1人目は漣が妖怪から救った都市の開発者、八意永琳。

 

2人目は漣の姪だが本人はお姉さまと呼んでいる都市の神、月読。

 

依姫「今回あなたはここにいる、大人全員に合格の印をもらったら、あなたは合格になります。」

 

「それが何で依姫様と戦うことになるのですか。」

 

依姫「あなたの合格をもらう方法が私と戦うということよ。」

 

「やるしかないですか。」

 

依姫「ええそうよ。ルールを説明するわ。武器は何でも使用可能。ただし相手を殺してはならない。分かった?」

 

「分かりました。」

 

月読「じゃあこのコインが落ちたらスタートね。」

 

月読がコインをはじき、コインが舞っていく。そして落ちた瞬間、漣は背負っていた剣、虎徹(斬魄刀名「龍王」)、依姫は神刀「天叢雲剣」を抜刀した。漣は上から振り下ろし、依姫は下から振り上げる。両者の振りかざした剣がぶつかり、火花を上げた。

 

依姫「やるわね・・・!」

 

「そちらこそ!」

 

依姫と漣はいったん距離を置いた。その後漣は剣をしまい。、霊力で弓矢を作る。一方の依姫は剣を地面にさし、

 

依姫「祇園様の力!」

 

そう叫ぶと漣の周りに刃が無数に突き出て囲む。

 

依姫「これであなたは動けまい。動いたらあなたは無数の刃の餌食となる。」

 

「祇園か。」

 

漣は刃に囲まれたこと気にせず、弓を構える。構えることによって動いた漣は無数の周りにある刃を食らう。その衝撃よって煙が巻いていた。

 

観衆はみんな不安な顔やがっかりした顔をしていた。がっかりしている観衆は「期待外れだ。」とか「噂は嘘だったのか」とつぶやいていた。たった一人だけ不安の顔やがっかりした顔をしていない人物がいた。

 

月読「漣・・・。」

 

依姫は驚いた顔をしていた。彼女は漣にも聞こえるように祇園の力のことを言ったのに動いたからだ。

 

依姫「なんで動いたんですか・・・。」

 

やがて煙が晴れていく。そこには弓を構えている漣がいた。

 

月読を除き、皆驚いていた。彼は祇園の力を受けながらもたっているだけではなく、無傷だったのだ。そのことを見た大人たちは「なんで生きているんだ!?」とか「あいつ人間なのか!?」と声を上げていた。

 

月読「やっぱそうじゃなくちゃね、漣。」

 

依姫も最初は驚いていた顔をしていたがすぐに臨戦態勢の顔に戻った。

 

依姫「だてに霊力は持ってないですね。」

 

「誉め言葉としてもらっておきますよ。」

 

漣は引いていた弓をはなし、矢を放った。

 

「龍の矢。」

 

矢はもうスピードで依姫に向かって飛んでいく。

 

依姫「っ!!」

 

依姫はかろうじて矢を避ける。避けられた矢はそのまま真っ直ぐ進み壁に刺さり止まるかと思われた。だが矢は壁を貫通し都市の方へ向かっていく。その矢は月読が持ち何とか止まった。

 

依姫と漣は距離を詰めて近接戦を用いようとしていた。

 

依姫「愛宕様の火!」

 

依姫の腕が炎と化す。

 

漣の拳と依姫の炎と化した腕がぶつかる。漣の死覇装の腕の部分が燃え出す。そんなことは関係なしに漣と依姫は近接戦をしていく。拳、足、刀・・・、さまざまな方法でぶつかっていった。

 

観客は依姫と漣の戦いに見とれていた。それは美しい舞のようであった。それは時間が忘れるほどに、今ある光景が続けばいいとさえ思っている者もいた。

 

しかし、この戦いにも終わりが来た。

 

依姫「はあはあ…。」

 

「もう息切れましたか?」

 

依姫「まだ・・・です!」

 

依姫は息を整え剣を構える。

 

依姫「私の奥義を見せます。神道『八百万の集まり』。」

 

依姫から神力がみなぎってくる。その力で気絶する人たちも何人かいた。そしてその神力は剣に流れていった。

 

(八百万の力を取り込み始めたか…。)

 

依姫「・・・行きます!!」

 

依姫は漣に一瞬で近づき、剣を振り下げる。降り下げた瞬間、光った。その光に月読以外は目を開けていなかった。

 

観客も依姫これは依姫が勝ったと思われた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思われた。が、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「中々いい攻撃でしたよ。」

 

そこには漣がいた。

 

「どうします。まだやります?」

 

依姫「いいえ、もう私には力が残っていません。降参です。」

 

その瞬間大人たちはざわめき、受験生たちは漣に近寄った。

 

大人1「嘘だろ・・・。あの依姫様が負けるだと。」

 

大人2「ありえん・・・。」

 

大人3「なにがおこったんだ・・・!?」

 

受験生の方は、

 

受験生1「お前スゲーな!」

 

受験生2「あれどうやって回避したんだ!?」

 

「たまたまだよ。」

 

海斗「やっぱお前スゲーな。想像以上だよ。」

 

「そうでもないって。」

 

梨香「ねえ、今度私たちに稽古つけてよ。」

 

「なんで?」

 

梨香「私たちもっと強くなりたい。あなた強いでしょ。あなたに着けてもらったらもっと強くなるもん。」

 

「分かった。だけど俺の修行は厳しいよ?」

 

海斗「もちろん耐えてやる!!」

 

ここで月読がみんなに聞いてきた。

 

月読「みんな、聞くけどこの子の試験はどうする?合格と思った人は挙手ね。」

 

皆は一斉に挙手をした。

 

大人1「こんな逸材が不合格ということはあり得ません。すぐにでも入学してほしいくらいです。」

 

月読「というわけであなた合格ね。」

 

「ありがとうございます。」

 

月読「というわけで各自試験開始ねー。」

 

皆が立ち去ろうとした瞬間、

 

ゾワッ

 

感じてはいけない何かを感じた。その感じてはいけない何かの元凶は教壇の所にいた。見た目は肌色のロングストレートで年齢は二十くらい見える。

 

???「すごい戦いだったわね~。」

 

大人4「誰だ!?」

 

オリフィア「私はね~オリフィアっていうんだよ~。」

 

大人3「何のようだ!?」

 

オリフィア「まあ簡単に言ったらね~・・・。

 

 

 

戦争をしに来たのよ。」

 

オリフィアの口調が変わった。

 

戦争という言葉を耳にした瞬間、皆がざわめく。

 

月読「・・・何が目的なの。」

 

月読からはとてつもない神力があふれ出た。

 

(月読姉さまがいつになく真剣だ。)

 

オリフィア「おお~怖い怖いww。あなたが都市の神『月読』ね。まあ単純に言うと平和で飽きたから。それと戦争ではそこの白い髪の子を私と戦わせてね。でないと・・・

 

都市の人たちみんな殺しちゃうかもよ。」

 

殺すという瞬間にオリフィアは感じてはいけないものを放出した。

 

(何だこの感じ。俺の力と似ている。)

 

オリフィア「じゃあというわけで10日後に戦争開始ね~。」

 

そう言い残しオリフィアそこから消えた。

 

 

 

 

 

sideオリフィア

 

(ふ~ん。あの子まだまだ余裕そうね。)

 

オリフィアは戦争のために偵察に来ていた。そして今は漣と依姫が戦っていた。

 

依姫「私の奥義を見せます。神道『八百万の集まり』。」

 

依姫から神力がみなぎってくる。その力で気絶する人たちも何人かいた。そしてその神力は剣に流れていった。

 

依姫「・・・行きます!!」

 

依姫は漣に一瞬で近づき、剣を振り下げる。降り下げた瞬間、光った。その光にオリフィアは目を閉じてしまった。

 

(こりゃあ、あの子死んだかもね。)

 

その思いも一瞬にして覆される。

 

漣「中々いい攻撃でしたよ。」

 

そこには漣がいた。

 

漣「どうします。まだやります?」

 

依姫「いいえ、もう私には力が残っていません。降参です。」

 

その瞬間大人たちはざわめき、受験生たちは漣に近寄った。

 

(へえ~。あの子やるわね。こりゃあ楽しめそうだわ。)

 

月読「みんな、聞くけどこの子の試験はどうする?合格と思った人は挙手ね。」

 

皆は一斉に挙手をした。

 

大人1「こんな逸材が不合格ということはあり得ません。すぐにでも入学してほしいくらいです。」

 

月読「というわけであなた合格ね。」

 

「ありがとうございます。」

 

月読「というわけで各自試験開始ねー。」

 

皆が立ち去ろうとした瞬間、

 

(さてそろそろね。)

 

オリフィアは妖力を開放し、教壇の所に移動した。

 

「すごい戦いだったわね~。」

 

大人4「誰だ!?」

 

「私はね~オリフィアっていうんだよ~。」

 

大人3「何のようだ!?」

 

「まあ簡単に言ったらね~・・・。

 

 

 

戦争をしに来たのよ。」

 

オリフィアは口調を変えた。

 

戦争という言葉を耳にした瞬間、皆がざわめく。

 

月読「・・・何が目的なの。」

 

月読からはとてつもない神力があふれ出た。

 

「おお~怖い怖いww。あなたが都市の神『月読』ね。まあ単純に言うと平和で飽きたから。それと戦争ではそこの白い髪の子を私と戦わせてね。でないと・・・

 

都市の人たちみんな殺しちゃうかもよ。」

 

殺すという瞬間にオリフィアは感じてはいけないものを放出した。

 

「じゃあというわけで10日後に戦争開始ね~。」

 

そう言い残しオリフィアそこから消えた。

 

「ふふっ。十日後の戦いが楽しみだわ。」

 

オリフィアは自分のアジトに戻りそのまま闇へと姿を消していった。




どうでしたか。ついに謎の妖怪の名前がわかりましたね。
それとやっと10話突破です。まだ語彙力は皆無ですが頑張って書いていくので温かい目で見てください。

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