戦姫絶唱シンフォギア~咲き乱れる少女たちを救え~   作:Mr.ツッキー

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いやーイベント周回真っ只中ですよ、どっちとも

どれも楽しいですからねー


では、六話をどうぞ!



第六話 少しばかりの休息

 御剣風蘭との挨拶が済んだ後、同じくこの女学園で先生と務めている、『八雲樹(やくも いつき)』と星守クラスの担任を担当している先生にも挨拶をした。

 

 

先生

「いやー、すみません。いろんなことを頼んでしまって……」

友里

「いえ、こういう状況は慣れてしまっているので気にしなくていいですよ」

藤尭

「確かにですね。慣れてしまっている自分も怖いですが……」

エルフナイン

「でも、こういう機材を触らせてもらえるのはとても勉強になります」

 

 現在、友里たちを含むオペレーター組が居るのは女学園にある指令室。互いのデータを共有しあうために神峰理事長がどうぞ使ってくださいと言ったからである。

 

藤尭

「こちらとのデータ共有システムは正常に起動し、とりあえずはこれで一段落ですかね?」

先生

「えぇ、こちら側のはあとで御剣先生と八雲先生が調整をするということなのでもういいでしょう」

友里

「そして、並行してやらなきゃいけないのが…」

弦十郎

「散らばった、『星守の少女』の探索か」

 

 現時点で失われた星守生徒は見つかっていない。だが見つからないからと諦められる大人ではない。

 

弦十郎

「なんとしても探し出さないとな、この星のためにも… そうだろ?先生」

先生

「そうですね、見つけましょう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 先生たちに挨拶をしたあと響たちは御剣先生に連れられ、ある場所へと着いた。

 

クリス

「一体、何が始まるんだよ?」

御剣

「まぁまぁ、そんな先走るなよ。これでも時間結構かかってんだぜ?」

「中には何があるんですか?」

御剣

「そんなのは、扉を開けてからのお楽しみだ」

 

 そんな御剣先生は扉に手をかけ勢いよく扉を開ける。そして開いたと同時にクラッカーの音が鳴り響く

 

『シンフォギアの皆さん!ようこそ、神樹ヶ峰女学園へ!!!』

 

 入った部屋には机がいっぱい並べられていて、その上には料理やお菓子などといった食物が置かれていた。

 

「一体何の騒ぎなのだ?」

マリア

「まさか、歓迎をしてくれているの?」

???

「はい、先ほどの戦闘はお疲れさまでした。これは私たちがどうしてもあなた方をお迎えしたく準備を進めていたのです」

マリア

「そうなの?えーと、あなたの名前は?」

???

「はい、私は『楠明日葉(くすのき あすは)』と申します。これから交流相まみえる者どうし、よろしくお願します」

「なるほど、礼儀正しい姿勢が私と気が合いそうだ。私は風鳴翼だ、呼ぶときは風鳴か翼で呼んでくれてかまわない」

 

 明日葉と翼が握手を交わす。明日葉は翼と見た目は似た者同士であるように思える風格であり、パッと見は清く正しい凛とした姿が印象的である。

 

マリア

「マリア・カデンツァヴナ・イヴよ、みんなからはマリアと呼ばれているわ」

明日葉

「はい、それでは翼さん、マリアさん、規模こそ小さいですが我々の歓迎会を楽しんでください」

 

 

 

 

 

 

 一方、響たちは星月みきとミサキとの挨拶を終え会話を楽しんでいた。

 

「へー、じゃあみきちゃんたちも結構な特訓受けたりしてるの?」

みき

「そうなんですよ!御剣先生の特訓がハードで疲れちゃいます…」

「分かるよ、こっちの師匠も強くてねー、まだ全然追いつかないもん」

切歌

「本当デス!人間かが分からなくなるぐらいデス」

調

「……人外的強さ」

 

 ここでの話題は互いの特訓についてであった。日々戦闘をしていく中で体力というものはないとダメである。

 

ミサキ

「だが、それは私たちの安全を踏まえたうえでの考慮だ。文句など言わない」

みき

「でも、よくミサキちゃんついていけるもんね。あんなに難しいのに」

ミサキ

「慣れればどうてことない。だが刺激が欲しいのも事実だ。できればそちらのを体験してみたい、その響さんの師匠とやらの実力を」

切歌

「デデデース!?や、やめといたほうがいいデスよ!?」

ミサキ

「なぜだ?強くなるためにはより強い相手と戦うのがベストじゃないのか?」

 

 確かにミサキが言ってることは正しくない訳ではないが、色々問題が生まれないこともない

 

ミサキ

「響さんはどうですか?」

「んー、師匠に聞く!それだけ!」

ミサキ

「それだけですか?」

「うん!ぶっちゃけ、全然わかんない!」

 

 ただの丸投げであった。

 だが、やる前に問題があった。今ここにおる星守たちには纏える星衣がない。それを知った時、ミサキはちょっとだけ気を落としたように見えた。

 

 

 

クリス

「あいつら……マジでやる気なのかよ……勘弁してくれよ……」

 

 クリスが頭を抱えてるのは先ほど響たちが話してた内容が聞こえてたからである。今は歓迎会を楽しめみたいなことを思いつつ、机に置いてある菓子を頬張る。

 

あんこ

「いいんじゃないの?どうせ今、ワタシたちに星衣が無いから実戦的訓練なんてできないし……」

 

 彼女は粒咲あんこ(つぶざき あんこ)、さっきからちょっくら話し相手になってくれてる相手だ。

 こいつはこいつで人の輪に入るのはちょっと苦手らしいからあたしとは少しばかり気が合うのかな?

 

クリス

「そ、そうか……なんか悪ぃな、嫌なこと話させたみたいな感じで」

あんこ

「別に気にしてないよ。むしろ、戦闘できない分今回はセンセたちと一緒に探さないとダメだと思うし……」

クリス

「そっか、お前も結構仲間のこと想ってるんだな……」

あんこ

「どっかの誰かさんよりは軽い方だよ……」

 

 この他にも、芹沢蓮華(せりさわ れんげ)と朝比奈心美(あさひな ここみ)が居るのだが心美は未来との会話をし、蓮華はどこにいるのかがわからない。だが後に明日葉が物陰に隠れていた蓮華を見つけだした。なぜか手にはカメラを持っており、なにやら満足気であった。

 

 

そして歓迎会は夜遅くまで行われ、みんなでその日を楽しんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<とある場所のどこか>

 

「~♪」

 

 鼻歌が聞こえる。その鼻歌はとても心地いいものであり、それを聴く少女は安らぎを覚え、目を覚ます。

 

「〇〇?」

 

「あら?起きたの?」

 

「……うん」

 

 少女は目の前にいる彼女の裾をつかみ、自分の方に引き寄せる。

 

「どうしたの?」

 

「……怖い、夢を、みた」

 

 裾を強く握りしめる、少し弱々しいその声は震えていた。

 

「〇〇は、私から離れない?」

 

「もちろんよ、〇〇ちゃん。私は離れもしない、そして離さないわ」

 

「うん」

 

互いが互いを抱きしめ、離れないように密着する。

 

「いい香り……」

 

 少女は顔を彼女の胸に埋め、かわいらしく、そして愛おしく笑う。

 そして、その彼女はやさしく少女を抱き上げる。

 

「……そうね、こんなに愛おしい子を護らなくちゃね?」

 

 誰にも渡さない、そして邪魔をするものは消し去る

 彼女はそう誓う。

 

「でも、私一人じゃ、あの人数はさすがに骨が折れるわ……でも、」

 

 後ろを向けば人の影が立っている。だがそれぞれに目立った感情や表情は見えない

 

「やってくださるかしら?あの異世界民の人たちを……」

 

 言葉を交わさず、後ろにいた影はそのままその場を立ち去る。

 視線を少女に戻すと、その少女は眠っていた。

 

「あら……かわいい寝顔ね」

 

そして彼女はまた、小さく歌いだす。まるで子守歌のように小さくささやきながら。

その歌は、静かに染まった空間に小さく響き渡る……

 

 

 

 

 

「さて、どんな反応をするのかしらね……」




現時点の登場キャラ
シンフォギア
 響、クリス、翼、奏、マリア、切歌、調、未来、セレナ、弦十郎、友里、藤尭、エルフナイン

バトガ
 神峰、御剣、(八雲)、先生、みき、ミサキ、明日葉、あんこ、(蓮華)、(心美)

()は文章文のみ



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