戦姫絶唱シンフォギア~咲き乱れる少女たちを救え~   作:Mr.ツッキー

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戦闘シーン、言葉で表すのは難しいデス・・・





では、五話をどうそ


第五話 イロウスとの戦闘

 響たちが神樹ヶ峰女学園についてから数時間、早々にアラートが鳴り出す。

 神峰理事長曰く、この警報がイロウスの出現ということらしい。

 

神峰

「すみません、お話の途中ですがイロウスが出現した今、、、」

弦十郎

「わかっている、お前たち!現場へ急行するのだ!」

 

『はい!』

 

 奏者一行は駆け出し、現場へと向かう。ただ、イロウスとの戦闘経験はないという現状、どうすればいいのだろうか?

 考え事をしている弦十郎に通信が入る、友里からだった。

 

友里

『指令、謎の生態反応が多数出現しています。』

弦十郎

「大丈夫だ、響君たちにはもう向かわせている」

友里

『ですが、ノイズとは違う周波数です。いくらシンフォギアでも攻撃が通るかわからない今は・・・』

弦十郎

「・・・確かにそれもそうだが」

神峰

「大丈夫だと思いますよ」

弦十郎

「なんだと?」

 

 理事長が仮定したことは単純であった。こちらの世界では神樹の加護をうけて戦っているというとのこと。となれば、歌によって力と変えるシンフォギアシステムとそこまで変わらないと言える。

 

弦十郎

「なら、試す価値は容易にある。友里!藤尭と連携し、周辺の情報収集、奏者に的確な敵の位置と数を伝えるんだ!」

友里

『了解です!』

弦十郎

「・・・頼むぞ、みんな!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 奏者6人は友里の指示通りに動き、こちらにとっては謎の敵『イロウス』との戦闘に備える。

 

マリア

「にしても、向こうに見える『紫色の霧』は何なのかしら?」

切歌

「あれって触れちゃダメなんデスかね?」

 

『あぁ、触れちゃダメだ』

 

 奏者6人に連絡を入れたのは弦十郎だった。伝えたいことがあるというらしい。

 

クリス

「おっさん?触れたらいけねぇってどういうことだよ?」

弦十郎

『あぁ、ついさっき聞いた話だ。生身で触れる、もしくは息をすると人体に害があるらしい。だが、シンフォギアを身に纏えばそれを防げるかもしれない』

「それなら!一番槍、突貫します!」

 

『Balwisyall Nescell gungnir tron』

 

 響が聖詠を唱え、自身の持つシンフォギア『ガングニール』を身に纏う。

 他の5人も聖詠を唱え、翼は天羽々斬、クリスはイチイバル、マリアはアガートラーム、切歌はイガリマ、調はシュルシャガナを身に纏う。

 敵がいる位置がはっきりしているのは3か所。話し合いの結果、それぞれに2人ずついくこととなった。だが、先に先行してきたと思われる少数のイロウスの軍団がこちらに迫ってくる。

 

クリス

「シンフォギアの攻撃が実際に効くか試してやろうじゃねぇか!」

 

 クリスは腕部にあるカバーを展開しクロスボウガン状の武器を形成し、イロウスに向けて攻撃を開始する。攻撃は命中し、命中したイロウスは消滅していく。

クリス

「よし!これであたしらの攻撃は通用するってことはわかった、あとはぶっ飛ばすだけだ!」

「ならば、正面突破で押し通る!月読、行くぞ!」

調

「わかりました」

「じゃあ、私は切歌ちゃんと!」

切歌

「合点デス!」

クリス

「そんじゃ、あたしはマリアとか?」

マリア

「えぇ、それじゃ、お互いに行くわよ!」

 

 それぞれ、編成されたチームで行動を開始、イロウスが集中している3か所にそれぞれが移動する。

 

 

 

<響・切歌ペア>

翼たちと離れ、3か所あるうちの1か所に響と切歌が到着し戦闘を開始した。

「うわぁ、いっぱいいるね・・・イロウスだっけ?なんかジェルの塊みたい」

切歌

「食べれるんデスかね?」

「だったら未来にりょう・・・って!?ご飯&ごはんな私でも食べる気にはなれないよ!?」

切歌

「一瞬、心の声がだだ漏れになった気がするのデスが?」

「と、とにかく!行くよ!切歌ちゃん!」

切歌

「了解デース!」

 

  BGM:限界突破G-beat

「一点突破の決意の右手 私という音響く中でっ!!!」

 

 イロウスに対して力を込めた一撃一撃を食らわせる。だが、まだイロウスの数は減ることは無い。どこからか湧き出てきているのだろうか、ノイズのように。

 

「だとしてもッ!!!」

切歌

「だったら、これでもくらえデス!」

 

 <切・呪リeッTぉ(キル・ジュリエット)>

 

 イガリマのアームドギアから放たれた3枚の曲線の刃が前方のイロウスを刈り取る。

 

「高鳴れ!G-beat! メーターもガンと!G-beat!」

 

 歌の力によって高まったフォニックゲインが莫大な力を生む。響は高まったフォニックゲインを右の足に集中させ、ジャッキを最大まで引き上げる。そのまま足を掲げ、ジャッキが下りると同時に大地を踏みしめる。

 

「はぁぁぁあぁぁ!!!!せいッ!!!」

 

 <我流・大地進撃波(がりゅう・だいちしんげきは)>

 

 響が踏みしめた大地はひび割れ、その衝撃波がイロウスに直撃する。直撃したイロウスは次々と倒れていく。

 

切歌

「やったデスよ!響さん!一網打尽デス!」

「うん!もうほとんどいないね」

 

辺りを見回すと数はそう残っていない。残りのイロウスを消滅させ戦闘が終了する。

 

「一応、これで終わりかな?」

切歌

「もうマリアたちも終わって帰ってるみたいデス。指令からも帰還命令出てるデス」

 

『ちょっとそこにいるお前ら!回避行動をとれ!』

 

「へ?」

切歌

「ひ、響さん!?上!」

 

切歌が指さした先には大きな影、しかも飛行しているものだと思われる物体が落ちてくる。

 

「あわわ!?」

 

 二人ともすぐに回避行動をとり、かわして受け身をとる。そしてさっき入った通信の主から再び通信が入る。

 

『お前ら無事か!?』

 

 突然の応答、弦十郎だと思って応答しようとするが、聞き覚えのない声に疑問を持った。

 

「はい、なんとか……あのーどちらさんですか?」

 

『あぁ、私か?私は『御剣風蘭(みつるぎ ふうらん)』だ。色々ごった返したことが起きてるから、私の指示に従ってくれ』

 

「はい!それでどうすればいいんですか?」

御剣

『あぁ、今現れたイロウスは『キュヌクス』って奴で飛行型イロウスの上位ランクといえる敵だ』

「それで、倒し方とかあるんですか?」

御剣

『奴は閃光を飛ばしてくる。それを除けれりゃどうにかなる』

「・・・それだけですか???」

御剣

『それだけだ。聞きたいことなら、終わってから聞くからな。頑張れよ』

切歌

「ものは試しデス!」

 

 切歌がキュヌクスに対して切・呪リeッTぉを飛ばす。だがその攻撃はキュヌクスの翼で発せられた風によって消し飛ばされてしまう。続いて響が拳を入れに入るが思った以上に相手のスピードは速く、響の拳もたやすく受け止められてしまう。こちらがバランスを崩せば、キュヌクスは翼で風を起こし吹き飛ばそうとしてくる。

 どうにかして、攻撃を仕掛けようとするが相手は飛行能力を持ったイロウス。たやすく捕まえさせてはくれない。

 

切歌

「どうにかしてあいつの動きを止めないとデス」

「でも、私と切歌ちゃんで止めれる方法が……あ!」

切歌

「どうしてのデスか?」

「切歌ちゃん!あれならきっと止められるよ!」

切歌

「?」

 

 響の提案に耳を傾ける切歌。フムフムと頷きながら切歌は納得した。

 

切歌

「なるほど、それならきっと上手くいくはずデス!」

「たぶん、一回しかチャンスはない……」

切歌

「ぶっつけ本番は何度も通ってきた道デス!」

 

 響が先に先行し、足のパワージャッキによって空中に移動する。相手が空中にいるならこちらも空中で戦えばいい。だが、響のギアは空中で戦うようにはできていない。だからと言ってできないわけではない。疑似的になら空中に浮遊が可能であり、足のパワージャッキを伸ばし、戻ってきた衝撃の反動で押し出される形でなら疑似浮遊ができる。これは響が戦いの中で編み出した方法である。

 響が腕のハンマーパーツを変形させ、腕を覆うようなブースターナックルの形にし、ブースターの勢いと共にキュヌクスに殴りかかる。だが相手は空を半永久に飛べるイロウスであり、かわされてしまう。

 しかし、響の本当の目的は当てることではない。あくまで一種の脅しであり、かわさせることであった。キュヌクスがかわしたと同時に切歌に合図を送る。

 

「切歌ちゃん!!!」

切歌

「この時を、待ってたのデス!!!」

 

 <断殺・邪刃ウォttKKK(だんさつ・ジャバウォック)>

 

 切歌が放った肩のアンカーはキュヌクスへと一直線に向かい、その巨体を拘束する。そう、響と切歌が狙っていたのは拘束をすること。動きを止めてしまえば動けるものも動けない。捕らえられたキュヌクスは振りほどこうと動く。

 

切歌

「くっ……なんて力なんデス……でも!放しはしないのデス!!!」

 

 ジタバタ動くキュヌクスによって引きずられてしまうが、切歌は自身のアームドギアの鎌の刃を地面に突き刺し、それをアンカーフックとする。

 

切歌

「響さん!そんなに長くは持たないデスよ!」

「このチャンスを、無駄にしない!!!」

 

 響はもう一度、パワージャッキを利用して空へと飛び出し、腕のハンマーパーツを変形させ、サイドにある板状の部位をドリル状に回転させる。そして、腰部にあるブースターの勢いのままキュヌクスに突っ込む。

 キュヌクスは響に気づいたらしく、閃光を響に対して発射する。だが、ドリル状に回転するアームカバーがその閃光を弾いていく。そして、響の攻撃はキュヌクスの腹部へと狙いを定める。

 

「そこだぁぁああぁぁぁぁあああ!!!!!」

 

 響の力が込められた重い一撃がキュヌクスの腹部へ直撃する。そして、そのまま貫通し拘束されていたキュヌクスは消滅していく。

 

切歌

「やったデスよ!響さん、倒せたデスよ!」

「うん!でも……星守の人を見つけられなかったね……」

切歌

「あ……そうデスね……」

御剣

『よかった、倒せたんだな。安心したぜ。一回戻ってくれ、ちゃんと挨拶もしないといけないしな』

 

響たちに通信を入れたのは御剣先生であった。どうやらもうイロウスの反応は無いらしい

 

「そうですね、わかりました、これから戻ります」

 

 そして、響と切歌はみんなの居る、女学園に戻ることにした。

 戻った後、さっきの戦闘で通信してきた本人、御剣風蘭に挨拶をした。その人からは自分の事を『御剣先生』と呼んでくれと言っていた。さらに、御剣先生からはここにいる星守の人達にも挨拶しといてということを言われた。

 

 

 

 

 

 響たちにとっては、イロウスとの戦闘は初めてのこと。正直今はまだ感覚がつかめていない状態だ。だが、これからはこの環境、状況になれる必要がある。

 

 彼女たちの戦いはこれから広まっていくであろう……

 

 たとえどんな形であっても……

 




<アクションスキル・技 紹介コーナー>

 我流・大地進撃波(今作オリジナルアクション)

 響が編み出したオリジナルの技であり、この技の元は師匠こと弦十郎の足踏みで衝撃波や地面をひっぺがえす姿を見て、響なりに、ノイズに対して最速で最短に一網打尽出来ることを求めた結果がこの技である。
 技の出し方は技を放つ足に出力を集中し、片足の両サイドにある計4本のパワージャッキをフルで引き伸ばし、足を掲げ、大きく踏み込む形で放たれる。
 汎用性は重視してなく、主に自分の周囲に集まった敵を吹っ飛ばすために使われる。基本ノイズに対しての技であったがイロウスにも効果があることが判明した。

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