戦姫絶唱シンフォギア~咲き乱れる少女たちを救え~ 作:Mr.ツッキー
シンフォギアを知ってたら分かってる人は多いですよね
では最新話をどうぞ
エルフナインの提案により、本部ごと空間移動をすることが決定した。
だが、いくら錬金術師とはいえ時間を要する。
そこで奏者御一行は出撃までの間、トレーニングルームで調整することになった。
響
「なんていうか、いいんですかね?私たちこうやって特訓をしているのって?」
翼
「何を言う、こういう緊急事態だからこそ、こうして特訓をしているのだぞ?」
今は翼と響の1対1の模擬戦。互いに言葉を交わしながらの戦闘、普通は集中しろとかなんだかんだ言うはずだが、今起きてることを考えながら戦ってしまう・・・。
響
「まぁ、それもそうですかね?」
翼
「せいっ!」
響
「あわわ!?」
翼の突然の切り込みに響は尻もちをついて倒れこんでしまう。
翼
「たるんでるぞ、立花。これから大きな戦場(いくさば)に立つというのにそんなんでは意味ないぞ」
響
「うぅ・・・ごめんなさい。」
マリア
「二人とも、もうそろそろいいかしら?さすがに行く前にバテバテではそれこそ意味ないわ」
翼
「そうか、そんなに時間が経っていたのか」
翼はアームドギアをしまい響共にギアを解除する。いくら特訓でもやりすぎは体に毒、こまめな休憩も必要とのこと。
そして、その場に未来が現れタオルを渡す。
響
「ありがとう、未来」
未来
「どういたしまして。みんな頑張ってるから、私もそれに答えなくちゃね?それに、私はギアを持っていない。だからこそ、戦わなくてもやれることを見つけたい・・・。」
響
「未来・・・」
未来
「でも、もしもだよ?ギアを持てたとしたら、その時は響やみんなを守らせてね?」
今現在、ギアを所持していないのは未来、奏、セレナである。奏はガングニールを纏ったことはあるが、身体への負担とLiNKERの投与により身体がボロボロになってしまったため、しばらくの間ギアを纏えず、響にガングニールを譲り、セレナはアガートラームの正適合者であるが、戦う意思の強いマリアに自らマリアに譲り渡したことによりギアを所持していない。未来は聖遺物の分解、無力化をする『神獣鏡(シェンショウジン)』を纏ったことがある。響がガングニールの破片に汚染されてるときにそのギアを纏い、響と争った。最終的には自らが放ったビームに響と共にのまれ、ギアは消滅した。この際、響のガングニールは消滅したが現在は奏から受け取ったペンダント式のものを所持している。
響
「そっか・・・そうだね。じゃあ、その時はいっぱい守ってね?」
未来
「うん」
響と未来の一連のやり取りを見ていたのはマリアとセレナだった。
マリア
「そうか・・・あの子も一度は奏者だったのよね」
セレナ
「そうなの?」
マリア
「えぇ、でもあの時はとても強引な適合の仕方だったわ・・・」
LiNKERによる適合、聖遺物に適合するにあたって必要とされるのが『適合係数』。その数字が高ければ高いほど適合する率は高くなる。だが、たとえ数字が低いとしてもする方法がある。それがLiNKERによる方法である。だがその薬物は人間にとっては劇薬。
最初に完成したLiNKERはとてもできが悪く、投与すると必ずといっていいほど身体に害をもたらす。奏を例に実際に嘔吐や吐血などを経験してるものもいる。
セレナ
「でも、マリア姉さんも投与してるよね?」
マリア
「えぇ、でも私と切歌、調が翼たちに敵対してたときに投与してるのは最初のよりマシな物よ。苦労はしたけど・・・でもエルフナインがドクターウェルの残したLiNKERのレシピによって作り上げたものは身体への影響は少なくなっているわ」
セレナ
「守りたいのがあるのって、すごいんだね」
マリア
「・・・えぇ、守りたいって力はとても大きいものよ」
セレナ
「私も守れるかな?」
セレナは胸の位置で両手をにぎり占めていた。顔は少しかがんだ感じで・・・。
マリア
「あなたは十分に守れるわ、いざってときは私の持ってるアガートラームを返せばいいのだから」
セレナ
「ううん、私はマリア姉さんと一緒に守りたいの!」
マリア
「セレナ・・」
セレナ
「わがままかもしれないけど、姉さんが戦ってる背中を守れたらいいなって思ってるし、もちろん、みんなを守ることをしてみたい。いまギアはマリア姉さんがもっているけど、もう一回纏えるなら、マリア姉さんと一緒に戦いたいの・・・!」
マリア
「・・・そうね」
セレナ
「え?」
マリア
「妹にこんなわがままを言われちゃ、引き下がれないじゃない。わかったわ。その時が来たら私を、みんなを守って頂戴、セレナ」
そういうとマリアは優しくセレナの頭をなでる。そしてセレナの顔はいつも以上の笑顔を見せた。戦うのは正直マリア自身も怖いと思ってる。だがそれを、一人で抱え込んでいた時とは違う、今ではちゃんと信頼できる仲間が多くいることをマリアは忘れていけないということをもう一度、よく知れた気がしたのだ・・・。
そしてついにその時が来た。
エルフナインが調整を終えたとの連絡が入った。
エルフナイン
「結構時間をかけてしまって、すみません・・・」
弦十郎
「問題ない、初の試みだったのだから無理もない」
翼
「それで、どのように移動をするのですか?」
エルフナイン
「はい、まずギャラルホルンを起動、ですが、今は起動しているのでこの作業は必要ありませんね。基本的にはこの動作だけ行うのでこれといった難しい方法はありません」
細かな説明はクルーの人に言うために奏者御一行には、もっともわかりやすい説明を受けた。簡単に言えば、『空間ゲートを開き、その中に突っ込む』ということらしい。そして、目的地は座標設定されてるためこれも触る必要もないという。
弦十郎
「緒川、状況はどうだね?」
緒川
「問題ありませんね。作業は99%完了、クルーたちの設定もエルフナインさんのおかげで難なく、終わってます」
弦十郎
「友里、藤尭、そちらの作業は?」
藤尭
「いやー、色々やることが多すぎて、頭がパンクしそうですがなんとか終えることができましたよ・・・」
友里
「問題はありませんよ、ほらあったかいもの」
藤尭
「どうもです・・・」
エルフナインとクルーのみんなのおかげで、状態は万全の状態へとなった。
弦十郎
「よし!みんなご苦労だった!これから起きることは困難極まることだろう・・・。だが、決してあきらめるなよ!」
『はいっ!!!』
奏者御一行とその場に居合わせて人たちがそろえて、活をいれた。
確かにこれまでにない非常事態。
だが、心に戦う意思、歌があれば戦い抜けるであろう・・・
エルフナイン
「ゲートを展開します!ゲート解放!」
弦十郎
「よーし、空間が開いたら発進だ!総員、気を抜くな!」
ゲートは開き、奏者を乗せた本部は今回の原因の元へと進み歩んだ・・・
???
「神樹さまの伝達通り、彼女らは行動を開始したようですね・・・。
では、こちらも準備と行きましょう・・・。迎えるための・・・」
響たちがたどり着き先にはどんなことが待っているのか・・・
それはまだ誰も知らない・・・
すべては、その場所にたどり着いてからわかるであろう・・・
というわけでどうでしょうか?オリジナルの設定って案外考えにくいんですよね
ちゃんとつじつま合わせないとだめなので・・・
次回はようやく、登場させることできるかな?
まぁ、頑張ります