戦姫絶唱シンフォギア~咲き乱れる少女たちを救え~ 作:Mr.ツッキー
では初投稿物をどうぞ!
一連の事が終わり、しばらくの休息を楽しむ奏者一族。
争いがないということはとても好ましいものだ。
だが、空間はまた争いをはじめる・・・彼女らのいる世界観ではなく、どこかで・・・
今日は揃いにも揃って奏者みんなでホームパーティー。会場は少々部屋の広いクリスの家で行われている。この提案は案の定、響の提案でありクリスは最初こそはやりたくないと反論をしていたがいまではまんざらでもないようだ。集まったのは響、翼、クリス、未来、マリア、切歌、調、奏、セレナのみんな。それぞれ久しぶりに顔を合わせることになったメンツもいるが気にはしていない。ちなみに板場を含む三人御一行は用事で来ることができなかったらしい。
響
「いやー、でもこうしてみんなと会うのも久しぶりですね」
翼
「あぁ、なにより奏とこうして顔を合わせられることが私の中でうれしく思っている」
奏
「ほほー、それはうれしいねぇ~。まぁ、あたしも翼と会えてうれしいよ。こんなににぎやかになって・・・。翼、いつの間に素直になったんだ?」
翼
「わ、私は常にいかなる時も素直だぞ!奏!」
クリス
「本当っすかー?先輩?結構頑固なところが目立って・・・いだだだだ!!!??」
クリスが地雷を踏んでしまったのか、翼から頭をグリグリと痛めつけられてしまう。
奏
「あちゃー、でも、こうして戯れてるのをみてるとなんだかんだで微笑ましいな」
クリス
「んなこと言ってねぇーで助けろよ!?こちとらぁ、痛くてしょうがねーんだぞ!?」
まだグリグリ攻撃を受けてるクリスに対して翼は無言の羽交い絞め。少々怒ってるようだ。
切歌
「それにしても、こうして集まってると嫌な予感しかしないデース・・・」
調
「切ちゃん、それ言っちゃダメ」
切歌
「あ!?しまったデース!?つい口走っちゃったデ―ス・・・」
マリア
「まぁ、でもいいじゃない。こうして休息を楽しむのは悪いわけではないのだから」
セレナ
「マリア姉さん、みんなの前では大人って感じだけど、内側では子どもっぽいのよねー」
マリア
「ちょ!?セレナ!?みんなの前で言わないでよ!?」
セレナはちょっとしたからかい上手。マリアと基本的に一緒にいるため、マリアの胸の内はだいたい把握をしているらしい。どこまでとは言わないが・・・。
翼
「なるほど、そんなにこういうパーティーが楽しみなのか、マリアは」
マリア
「そうよ!?楽しいわ!?何か悪いの!?」
翼
「いや、別に悪いことではないぞ。現に私もこうして楽しんでるわけだ」
マリア
「くっ・・・やっぱりこの剣、可愛くない!」
こうして繰り広げられる奏者たちの休息。たまにはこういうのもいいかもしれない。話し合ったり、ゲームをお互いに楽しんだり、勉強に明け暮れたり・・・と1日を過ごして時間は過ぎっていった・・・。
響
「もうすぐ、10時かー」
気が付けはもうすぐに午後10時を指す位置まで針が迫っていた。みんなと過ごすとこうも時間が経つのは早いとみんなで語りあった。
未来
「じゃぁもう、お皿とかも片付けなきゃね。溜まってくと厄介なものだし」
他人の家といってのんびりするわけにもいかないので、こうしてみんなが片づけを始めたとき時計の針は10時を指した。そして・・・
ゴーン・・・ゴーン・・・ゴーン
突然鳴り響く鐘の音。気になった調はクリスに聞くことにした。
調
「・・・、クリス先輩、ここの家の時計って鳴りますか?」
クリス
「はぁ?鳴るわけねぇーだろ?振り子時計じゃあるまいし・・・でも確かにさっき鳴ったな・・・?」
クリスの言う通り、買った時計は10時になると鳴る時計を買ったわけでもなく、自らが設定をして鳴るようにしたわけでもない。しかこの音はここにおる全員に聞こえていたという。どういうことなのだろうか?
クリス
「まぁ、深く考えすぎだろ。なにかあれば、おっさん達から連絡来るし・・・」
調
「だといいんですけど・・・」
調の顔色が晴れない。なにかまだ引っ掛かることがあるとでもいうのか?だがその不思議に思っていたことの予感は的中する・・・。
切歌
「デース!?鳥さんが止まってるデスよ!?」
ベランダから切歌の大きな声が聞こえた。だが切歌が口に出していることを聞く限りいたって普通の事。なぜそんなに驚く必要があるのか・・・?皆は気になりベランダに集合する。
マリア
「切歌、鳥だって永遠に飛べるわけじゃないんだから、停まる事だってあるわよ。」
切歌
「わかってるデスよ!でもそうじゃないんデス!止まってるんデス!よく見てほしいデス!」
切歌は自分が観たところに指を向け、みんなに観るようにいう。皆がそれを見つけたときいやでもわかる。不思議なことが起きていることに・・・。
翼
「どういうことなのだ・・・?」
調
「摩訶不思議・・・」
みんなが見つけたのは空中に飛んでいる鳥。だがただ飛んでるわけではない。羽を羽ばたかせず、動いてるわけでもない。羽を羽ばたかせないならトンビなどの鳥が旋回しながら飛んでいるはず。だがそれすらもしてない。一言でいうなら『その場に、とどまっている』だ。それぞれが驚いている中、全員がもっている携帯のアラートが鳴り出す。
『はい』
送り主は風鳴弦十郎であった。
弦十郎
『みんな、無事か!?』
響
「師匠、私たちみんな大丈夫ですが師匠たちの方は大丈夫なんですか?」
弦十郎
『あぁ、こっちの人たちにはなんの問題はない。だが・・・』
翼
「外では謎の空間停止が起きてるということですか?」
弦十郎
『そうか、わかってるなら話は早い。今すぐこっちに来てくれ。あと響君』
響
「なんですか?」
弦十郎
『今回は未来君も連れてくるんだ。今回は厄介なことになりそうだからな』
響
「はい、わかりました」
事は大きく動き出そうとしている。
だが、これはまだ序章に過ぎない・・・。
本当の事は奏者全員が本部に集まってから始まるであろう。
というわけで1話いかがでしょうか?
初めてなのでうまくいってなかったり、変なところもあるかもしれませんがのんびりと続きをかけていけたらいいなぁ~と思ってるので、これからよろしくデス!