フレンズは働きものが多いですね
この川は谷になっている。
濡れた僕はサーバルさんに励まされても、しばらく心が動揺してた。
けど川べりを歩いていると優しいせせらぎと風がすうっと僕の心を落ち着かせる。
「けがはない?」
かばんはサーバルに聞かれてひざ、ひじなど、体の節々を確認してみたが特に異常はない。
「はい、大丈夫です。」
「そう、よかったよ。」
谷は崖がきつくて僕にはとても登るのが無理みたいだから、サーバルさんは川の谷を抜ける抉れた道のようなものを教えてくれるそうです。
「ここだよ。」
抉れた坂道を指を指して、先にいって待っているサーバルさん。
僕がおいつくとサーバルさんは大手を振って嬉しそうに坂道を登っていきました。勾配がきつい坂だからだいぶ辛い。
やっと坂が終わって平地にでると僕は変なものを目撃してしまいました。
「はぁ…はぁ…。」
平地になっても抉れた道はまだ谷の続きで茶色の崖に囲まれて大きな岩がごろごろしている。
岩は大きくて身を隠すのには十分だけど、今のところその必要はない。
「ん?」
今、サーバルさんは普通に歩いてスルーしたけど、青い何かが見えた気がする。
僕は好奇心で岩をすこし覗いてみる。そこには目玉が一つの生物がいた。
「あの…何のフ、フレンズさんですか?」
僕はサーバルさんに倣ってなんとなく喋りかけてみるが、返事がない。
「あ、あのサーバルさーん、あのーこの何のフレンズさんですか。」
5~6mほど離れたサーバルさんに声をかける。
振り向いたサーバルは叫んだ。
「うあっそれはダメ!セルリアンだよ!!逃げて!!」
僕はその言葉を聞いてよくわからなかったが走り出す。
するとセルリアンが追いかけてくる。かばんも必死に逃げる。
「あっ。」
しかしかばんの体は突然バランスを崩して地面にたたきつけられる。
それは何故か、なんてことはない、かばんが足場の悪い地面につまずいたからだった。
しかし食べられるものにとってその一瞬の隙は命取りとなる。
迫りくるセルリアン。
僕はとっさに目をつむったが、その時、声が聞こえた。
「みゃみゃみゃみゃみゃみゃー!」
サーバルさんの声。
その声の後に、打撃音とともに裂けて開くような、はじけるような音が響いた。
僕はそのサーバルさんの声をきいて、そちらに目を向けていました。
かばんはサーバルの手が光輝いて、セルリアンの蒼い氷のようなものを打撃する瞬間をみていた。
サーバルの光る拳は、蒼い体と蒼い氷にひびをいれる。
蒼い氷が砕けると、セルリアンの体はブロック状に分かれていき、四散して、蒼い四角いものがパーンと破裂音と共に辺りに散らばった。
それも数秒後にはだんだんと七色の雪のような結晶になっていた。
七色が散りゆく中で、かばんは驚いた顔でサーバルをみていた。
「……。」
僕は放心していた。
七色の雪の結晶もまた消えていく。
「あれはセルリアン!ちょっと危ないからきをつけて?でもあれくらいの大きさなら自慢の爪でやっつけちゃうよ。」
「すごいですね、サーバルさん。それに比べて、僕って相当ダメな動物だったんですね…。」
かばんは自分の動物としての弱さをまた痛感する。
「大丈夫だよ!私もドジだとか、ぜんぜん弱いとか言われるよ!」
「サーバルさん…。」
「それにかばんちゃんは、すっごいがんばりやだから、必ずすぐに得意なことわかるよっ!」
サーバルは真に迫った笑顔でそう言った。
サーバルさんはまた僕に手を貸してくれた。
かばんは不安な顔をしていたが、サーバルがそういってくれることで安心を貰いたちあがった。
伝わってるのかどうなのかわからないですが自分なりにセリフの感情と描写を再現としているつもりです
でもアニメの雰囲気は全然出せないです
私の脳ではやっぱりBGMとかがないと、小説を否定するつもりは毛頭ないですが、私は小説はほとんど読みません
だけどできることがこれしかないのでいつも、無い頭を振り絞って小説の内容を考えています
稚拙なことしかできませんが…
あ、関係ないけど、こないだみたけもフレの漱石風の朗読動画が面白かった
もっと自由自在に表現できるようになりたいですね