ごめんなさい。
俺の背中に柔らかい感触がある。おそらくベットに寝ているのだろう。そして、目の前には見知らぬ女性が居る。初対面でよろしくないとは思うが、めっちゃかわいい。そしてめっちゃタイプ、ドストライク!とりあえず体を起こす。
「高端君、突然倒れたけど大丈夫?」
「え?あ、はい。くっ、うぅぅ!」
「え?え?だ、大丈夫?」
頭が割れるように痛い。表現するなら頭に負荷がかかるような感じだ。
「はい、大丈夫です。佐倉先生。」
記憶がある。ここが巡ヶ丘高校である事、目の前の女性がウチのクラスの担任の佐倉恵先生である事。俺が2年生である事。入学してからの記憶が完璧にある。すると、ベット下から音が鳴る。先生はベット下からアタッシュケースを取り出す。
「これは、高端君のかな?」
「えぇ、ちょっとすみません。」
俺は先生からアタッシュケースを受け取り、開ける。そして、カイザフォンを取り出しコールボタンを押す。
《もしもし、私だ。》
「佐倉先生、すみません。」
「えぇ、わかったわ。」
と、行って気を使ってもらえました。ごめんない先生。
「もしもし、神様……であってますよね?」
《あぁ、そちらには無事に着いたみたいだな。》
「えぇ、それで…。」
《君が聞きたいことはわかっている。何故、この世界での記憶があるのか、だな?》
「あ、はい。全くその通りです。」
《先程君の脳に負荷を掛けて、こちら側で作った記憶をインプットした。ある程度生活しやすいはずだ。》
「わかりました。あ、これの充電とかって?」
《それなら問題ない。神にも色々いてな、私は疎かったので、知神に詳しい奴がいるのを思い出してな、そいつに頼んだら「充電シーンなんてなかったし、おそらくフォトンブラットが内蔵されているのだろう。故に充電なんてしなくていい!」と、熱弁されてな。しなくて大丈夫なようにしておいた。》
「わぁ、ありがとうございます!」
《最後に、これからパンデミックが起こる。》
「え?ちょ、神様!サイドバッシャーは?ジェットスライガーは?」
《すまない。明日には使えるようにしておく。》
「とりあえずパンデミックを乗り越えろと。」
《そうだ。そして君は恐らくだが……。まぁ、放課後は屋上にいる事を推奨するよ。それでは健闘を祈る。》
通信は切れた。パンデミックと言うのが気になるが、とりあえず屋上にいよう。
「あの、高端君?」
「あ、すみません。俺ならもう大丈夫です。」
「そう?なら、私は行くわね。」
「えっと、………先生 !」
「は、はい!どうしたの?」
「お話があります。放課後屋上に来てもらえませんか?」
「放課後、屋上ね。わかったわ。」
これで佐倉先生の安全は確保できるだろう。
はい、毎週日曜に更新できるように努力していく所存であります
うp主のprotoです。
次回高端君は変身できるのでしょうか。
お楽しみに。