IS CRAZYな一夏   作:ZUNEZUNE

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対決セシリアです


VERSUS BLUE BANANA!

「大丈夫か?一夏」

 

待機室で箒が聞いてくる。対する一夏はマグロの頭を担いでバク転していた。

 

「WHATが?」

 

「お前は今日まで何もしてこなかった。それなのに代表候補生と戦えるのかと聞いているんだ…ええいバク転をやめろ!」

 

「大丈夫ダスト〜負ける気がしないぐらいグラムだぜ!」

 

「その自信は一体どこから来るんだ…」

 

「何だってこいつは…」

 

一夏は待機状態のISを見せる。

 

「俺以上のクレイジーだからな」

 

「一夏…?」

 

「言ってくるぜ。箒」

 

その時の一夏の姿は、長年自分が求めていた一夏の人間像その物だった。

 

 

 

「織斑一夏 舞踏会(ジョーカー)、出る!」

 

 

 

赤と紫の妖艶な外見、外国の紳士を思わせるその形、背中からはコウモリのような翼。

これぞ一夏の専用機である舞踏会(ジョーカー)である。

 

「来ましたの、逃げ出したのかと思いましたわ」

 

「まさか、俺はどんな物にも背を向けない。例え英国の不味い飯でもな」

 

「…!最後に土下座でもしたなら許していましたが、残念ですわ!」

 

そう言うとセシリアは4機のブルー・ティアーズを展開する。

 

「さぁ!私セシリア・オルコットとブルー・ティアーズの奏でるワルツで踊りなさい!」

 

「何言っていやがる。俺は『舞踏会』(ジョーカー)だぞ?踊るのはお前だ!ケツデカピラミッド!」

 

「誰がケツデカピラミッドですって!?」

 

怒りに任せてセシリアはビームを撃ちまくるが、一夏はそれを華麗に避ける。

 

「なっ!?全部避けた!?」

 

「今度は俺だ!殺戮女神(ハーレイクイン)!」

 

すると一夏はどこからか巨大なハンマーを取り出す。

 

「遠距離タイプのブルー・ティアーズに近距離格闘武器で挑むなんて…笑止ですわ!」

 

「それが…どうした!?」

 

一夏の速さが一段と上がる。ハンマーの後ろのジェットで自分を加速したのだ。

 

「なっ!?」

 

「おらぁ!!」

 

そしてハンマーの重い打撃でセシリアは地面に叩き落とされる。

 

「な、何て威力…」

 

「どうした?もっと頑張れよ、プリンちゃん」

 

(今までのふざけた性格が嘘のように…どうなっていますの?)

 

「来ないなら、俺が面白い物を見せてやる!」

 

一夏が何かを操作すると、紫色の波動が辺りを包んだ。

 

「な、何ですの!?」

 

異常は観客席で起きる。

 

「な、何これ!?」「私のISが勝手に!?」「どうなってんの!?」

 

見ていた女子生徒の打鉄が勝手に起動、及び無人で動き始めた。

 

大量の打鉄がバリアーを無理矢理突き破り、アリーナに侵入してくる。

 

「何がどうなって…」

 

次第に数多の打鉄達は一つの形へと集中して粘土細工のように固まり、巨大な右腕の形になった。

 

 

「これぞ新技…名付けて鉄屑の銀河(ラブ・マシーン)!」

 




今回余り一夏が暴走しませんでしたね。タイトル詐欺反省。そして初めての戦闘描写。ちょっと下手くそかも。

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