学年別トーナメント当日、一夏とシャルルは更衣室で着替えていた。
一夏はアリーナの観客席の状態を映像で見ていた。
「しかし偉そうな人が沢山来てんな〜」
「偉そうじゃ無くて偉い人だよ、三年生はスカウト、二年生は一年間の成果、それぞれ人が来てるんと思うよ」
「ご苦労なこったコラッタ」
「まぁ…一夏のこともあるんじゃないかな?」
一夏の
それを狙っている者も少なくは無いだろう。
現にブルー・ティアーズと
「一夏、夜道には気をつけた方が良いよ」
「そうだなぁ〜イギリスと中国、デュノア社から狙われるからな」
「…デュノア社?」
「お、対戦相手が発表されたぞ」
先程の映像に重なってトーナメント表が映し出される。
「なっ…!?」
「あらま」
そこには、一回戦で一夏&シャルルとラウラ&箒と当たっていた。
アリーナの中心で、4人がISを起動している。
一夏ペアとラウラペアの試合が始まるからだ。
観客席からは歓声が聞こえる。
「イチカサーン!ガンバッテクダサイー!」
「負けたら承知しねぇぞ大将!」
「……」シュコー シュコー
「司令ー!!ファイトー!!」
「「「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」」」」」」
ちなみに数多の変態共が結構スペースを埋めている。
「あの人達…部外者じゃない?」
「脅したら観戦認めてくれたよ」
「誰を!?」
一夏とシャルルが喋っている中、ラウラが割り込んでくる。
「一戦目で当たるとは、待つ手間が省けたというものだ」
「俺と戦うのがそんなに楽しみだったか?モテる男は辛いね〜」
「………その減らず口も今日までだ!!」
一夏を指すラウラ。その表情は怒りの色になっていた。
「貴様のようなふざけた男、教官の弟とは認めない!!」
「認めなくてもいいよ」
「なっ!?」
「別に俺は『織斑千冬の弟』なんてものを称号として掲げているわけでもないからな」
「そのような覚悟だから教官は弱くなる!あの人の弟だということをもっと強く自覚しろ!」
「お前こそ自覚しろよ…お前の『私の中の教官』はただ一方的な崇拝ということを!」
「…良いだろう!貴様を倒して、あの人の真の強さを証明する!」
「じゃあ俺は、
ここで一夏は一枚のディスクを出し、それをセットする。
「
変化した姿は、シャルルのラファール・リヴァイヴ・カスタムⅡと酷使していた。
「一夏!?その姿は…」
「
シャルルのリヴァイヴは「カスタムネオ」として進化させました。