「随分と楽しそうじゃないか、俺も混ぜてくれよ」
そうすると一夏はブルー・ティアーズと
二人とも息が上がっている状態だ。しかも傷だらけである。
一夏はシールドををハッキングで一瞬消して、その隙にアリーナへと入る。
そして
「二人とも、よく頑張ったな」
「一夏さん…面目ないですわ」
「ごめん…アンタを貶されても何も出来なかった」
「いいや…十分だ。ありがとう」
そう言うと二人を一緒に抱きしめた。
「いいい一夏さん!?」///
「ちょっと!?何すんの急に!?」///
「頼みがある。お前らのブルー・ティアーズと
「「…えっ?」」
すると一夏は二人を観客席まで運び、ISだけを操ってアリーナへと戻る。
無人状態の二機が一夏の横に鎮座した。
「今度は貴様が相手か?」
「いいや、お前の相手はこの二機だ」
そう言うと一夏は二つの専用機を見せるように前へ出す。セシリアでも鈴でもない、一夏の力だけで動かされている。
「一夏さん…」
セシリアと鈴は医務室へ運び込まれていた。
ここで鈴がそっと呟く。
「…ていた」
「え?」
「一夏の奴、怒ってた」
鈴は見逃さなかった。一夏のこめかみに浮かび上がっていた血管を。
「二機だけだと…貴様自身は手を出さないつもりか?」
「そうだけど?」
「なら…出させてやる!」
そうするとラウラはプラズマ手刀で二機に斬りかかるが、それを簡単に避ける。
そして
「くっ…!」
その隙をブルー・ティアーズの射撃は見逃さない。的確にラウラに当てた。
ラウラは二機から離れ蜂のように飛びかう。それを
「このっ…!」
ラウラは二機をワイヤーで拘束し、アメリカンクラッカーの様に振らしてぶつけ合った。
「調子に…乗るなぁ!!」
ここでラウラは二機と一夏を完全に離し、そのまま地面へと着地して剣を向けるが…
「教官!?」
千冬が刀を部分展開してそれを受け止めた。
「やれやれ、これだからガキの相手は疲れる」
「千冬姉…」
「織斑先生だ。分かっていると思うが…」
「本番でハッキング機能は使用禁止…だろ?」
「それでいい。学年別トーナメントまで私闘の一切を禁ずる。解散!」
「くっ…」
ラウラは悔しそうにこの場を立ち去る。
こうして場は収まった。
ISの武装ってどんな形しているか想像しにくい…