「まずはだな…こうガキンとドガンとやって…」
IS実習の時間、一夏が専用機持ちに「コツ」を教えていた。
「そしてドキンとやってバイバイキーンからのパイパイオツでボッキンキンで…」
「…」
「まぁ適当ーにやって感覚でやれば良いかな?」
「…」
「そして180°首を曲げて右足を320°にして…」
「…」
「…こうすれば勝てるよ、分かった?」
「「「分からねぇよ!!」」」
「え何で?」
どうやら一夏の教え方に批判があるらしい(当然)。
まずは箒だった。
「お前の教え方は擬音語が多すぎて話にならん!」
「はいブーメラン、鏡見てこいホウキングダム」
「感覚って言ってもわからないわよ!}
「己を見ろパンダ」
「細かい数字が多すぎて分かりませんわ!」
「はは、何を言うかこのロードバナナは」
(何でこいつ性格真面目になってないのよ!?)ヒソヒソ
三人は固まって話し合う。
(恐らく試合や実戦じゃないと駄目なんだろう…)ヒソヒソ
(でもIS起動しているせいなのか半分ぐらい真面ですわ!)ヒソヒソ
(うーむ、ISが鍵なのか?)
「一夏!ちょっと相手してくれる?」
振り向くとシャルルがいた。
「
「シャルルか…いいだろう!」
ここで一夏のスイッチが入る。
(今度は100%ですわね…)ヒソヒソ
(基準がよく分からない!)ヒソヒソ
「よろしく頼むぜシャルル、新しい力を試してみたいんだ」
「新しい力?」
すると一夏はまた新しいディスクを取り出す。
「鈴!」
すると一夏は鈴に向かって叫んだ。
「…何よ?」
「鈴さんと中国の力、お借りします!」
「は?」
「
すると「
「なっ…!?」
「
鈴の
赤と黒のボディには龍のマークが描いてあり、刀はより一層大きくなっている。
「それが噂の能力だね!専用機の力を使える能力!」
「ああ、中々いかすだろ?」
「でも…他人の真似事で僕に勝てるかな!」ドッ!!
「ああ!勝てるさ!」ビュン!!
そして一夏とシャルルの勝負が始まった。
「冥無龍砲」
一夏が静かにそう捉えると…両肩から衝撃砲が…
「…えっ?」
発射されない。一夏は何もしてこない。いや、何もしなかったように見えた。
「きゃっ!?」
突如シャルルがダメージを受ける。一夏に攫われてもいないのに。
「あの冥無龍砲ってのは私の龍砲のバージョンアップよね…もしかして!」
ここで
「これが俺の龍砲…名付けて冥無龍砲!」
大きく手を広げて説明する。
「龍砲は砲身、砲弾が見えないが…冥無龍砲は全てが見えない!砲身砲弾は勿論、標的に当てるまで撃たれた奴も撃った俺も気付かない!音さえ無いんだからな」
逆に、見えない物を当てる技術が必要である。一夏はそれを難なく行う。
「見せてやろう…俺の龍の舞をな!」
新世界の甲龍登場です。相変わらずのチート機能。