「おら!!」
一夏の目にも留まらぬスピードで、正体不明機を追撃する。
1カ所を攻撃したら先回りして他の場所を攻撃。それをずっと続けている。
しかし時々長い腕が一夏を追い詰めようとしているので、それ鈴が射撃で妨害した。
ここで正体不明機が鈴に向かってビームを撃とうとするが…
「させるか馬鹿!!」
一夏が回し蹴りで正体不明機の向きを変えて、ビームをわざと外させる。
ここで正体不明機は一夏から離れる。
回り込んで逃がさないようにするつもりだったが、ビームを乱射しながら回転し始めた。
「うおっ!?」
「きゃっ!?」
あまりの弾幕に、攻撃する時も近寄る暇さえ当たらない。ひたすらビームを避け続けるしかなかった。
(こんな弾幕の中で超スピードの動きしたら当たっちまうな…ならば!)
一夏は沢山の光球を出し、自分の前に壁を作った。
「特攻あるのみ!」
こうして防壁を張り無理に突破して正体不明機の目前まで到達する。
「少し…落ち着けよ!」
(あんたが言うか!)
ここで一夏は猛回転している正体不明機を両手で掴む。自分も回転しながらも両足を地面につけてブレーキをかけ、スピンを止めた。
「鈴!今だ!」
「OK!」
一夏が動きを封じている間に、鈴が龍砲を叩き込む。
数発受けた正体不明機は一夏を持ち上げ、鈴の方へと投げ飛ばした。
「嘘っ!?」
投げ飛ばされた一夏は鈴に激突する。
「気をつけなさいよ!」
「…」
「ちょっと聞いてんの!?」
急に一夏が黙り込む。
「おい鈴…あいつ何か変じゃね?」
「あんたが変なんて言ったら全部変だけど…どこが?」
「何つーか…機械っぽいつーか…」
「そりゃ機械だから当たり前じゃない」
「そうじゃなくて…人が動かしてないような気が…」
「何よそれ、人が動かす以外に誰が動かしてんのよ」
「…無人機とか?」
「はぁ?そんなのありえ——」
ここで鈴が急に変なポーズを決める。というより体が勝手に動いた。
「何これ!?一体どうなって…」
横を向くと一夏が指で自分のISを操っている。
「何やってんのよ一夏!人のIS操ってんじゃ…」
「今やっている
「…何が言いたいのよ」
ここで
「あのISもどっから操ってんじゃね?それか人工知能か…」
「あっ!」
ここで鈴が気付く。
「証拠に、俺達が今喋っている時に攻撃してこないだろ?多分ある程度離れていると反応してこないんだよ」
「そっかぁ…でも仮に無人機ならどうするのよ」
「無人機なら…楽勝だぜ」
次回、ゴーレム戦終わり。