放課後、セシリアとの自主練に箒が混ざる。
「篠ノ之さん、これはどういうことですの!?」
「訓練機の使用許可が下りたんだ。今日からこれで特訓に付き合う」
「打鉄…日本の量産機…」
「打鉄…俺の玩具…」
どうやら2人の価値観は盛大に違うらしい。
「言っておくが一夏、ISを操るのは禁止だからな」
「え何で」
「当たり前ですの!そうじゃなきゃ特訓になりませんわ!」
「まぁ…それでも勝てるけどな」
「言ってくれますわね!全力で行かせてもらいますわ!」
「相手をしてやるよ、青雫」
ここで一夏の性格がまた変わる。どうやら戦うときだけあのふざけた性格は治るらしい。
「なんなら箒も混ざるか?」
「二対一…不本意だがこれで対等だろう」
箒も構える。一夏は2人を見比べて口角を曲げた。
「ま、暇つぶしにはいいか」
「操るのは禁止…なら!」
すると一夏はどこからか一枚のディスクを取り出す。
「何もISを操るだけが
そして腕についている装置に入れた。
「
すると一夏のISの容姿が劇的に変わる。
白と青の優しい色つき、それに対して威厳ある獅子のようなたてがみを持ち、辺りにプラズマを散らしていた。
「
「姿が…変わった!?」
「はっ!」
一夏は電撃を強め、2人を蹴散らした。
「ぐあっ!?」
「きゃっ!?」
そして一夏は辺りに小さな光球をまき散らす。
光球は上空に昇り、上を光に染める。
「今度は何をする気だ…!」
一夏は人差し指を立て、下に振り下ろした。
「
すると光球の一つが雷のようにセシリアに落ちた。
「くっ…!?」
大したダメージではないが、上空の全ての光球を全て受け止める程の耐久性は無い。
「もう一度!」
予想通り、光球がどんどん自分達目掛けて落ちてくる。
「はっ!」
そこでセシリアはブルー・ティアーズで向かってきた光球を撃ち落としていく。
「これは…撃てるかな!」
一夏は五本指を全部立てて振り下ろす。
「
すると全ての光球が雨のように降り注ぐ。
「そんな…きゃっ!?」
「うぐっ!?」
機関銃で撃たれまくるかの如く、2人は沢山の球を受け、地面に墜落する。
「この間戦った時と性能が違いすぎる…どうなっていますの!?」
「言ったろ?手数が多いって」
一夏はプラズマを一層強めて両手を広げた。
「頑張れよお二人さん…俺の天気予報はまだ終わらねぇぞ?」
舞踏会(ジョーカー)チートすぎ問題。今回も余りギャグ少なめでしたね。