「いや〜お久しぶ林檎蜂蜜ラーメンだな鈴」
「…こっちは思ってたのと違うけど」
列に並びながら、話をする二人。
「ねぇ一夏、あんた病でも持った?性格変わりすぎでしょ?」
「まぁな、年が経てば人も変わる。『鬼のエアコンが持つワンダフルなジンベエザメ』ということわざもあるし」
「無いわよ!日本にも世界にも!」
鈴はラーメンを持ち、一夏も自分の注文した品を取る。
「……何それ?」
「何って、『苺と美味しんぼ26巻の特製キュベレイ焼き』だけど?」
「ただの工場廃棄物よそれは!」
フルーツと漫画とガンプラがグツグツ煮込まれたその料理を見て鈴は絶句する。
「じゃ、そのカレーとトレードな」
「しないし私のはラーメンよ!」
「まぁさっさと机につこうぜ、カレーラー鈴」
「混ざってる!混ざってる!」
そんな二人のやりとりを、セシリアと箒が睨んでいた。
「…」
「…」
「まさか一夏がISを動かすなんて…」
「俺もびっくり桃の木チンパンジーだった。俺も動かせる動かせないうごメモゲロゲロ30分とは思ってイカとタコのハーモニーだったよ」
「日本語で話しなさい!」
「まぁまぁこれでも食えよ」
「ありがと…むぐっ!?」
瞬間、鈴の味覚に、プラスチックを溶かしたような粘りけ、苺の甘みと酸味、紙の舌触りが襲う!
「な、な、な、何よこれーーーー!!!」
途端に鈴が苦しみ始める。
「い、一夏ぁ!!あんたあの廃棄物食わせたわね!!」
「いや、お前が頼んだラーメンだぞ」
「ラーメンなの!?」
今度は盛大にずっこける。
「堀堀マウンテンの奴、味付け逆にしたな…」
「あいつ!?またあいつなの!?ていうかあいつ食堂で働いてんの!?」
「そうだぞ〜舞妓・カルロスだってこの学園の杉の下で座ってるし」
「誰よそれは!」
その名に、後ろで聞いていた女子達が怯え始める。
「一夏!誰なんだその女は!」
ここで箒とセシリアが割り込む。
「おう、こいつは俺の幼なじみでな。よくテニスラケットで学校の校長先生の尻ひっぱたいていた仲だぞ」
「身に覚えが無いにも程があるわよ!というよりあの校長先生が痔で数週間休む事件あんたの仕業!?」
「いや、それは違うぞ」
「違うのかーーい!!」
まぁその時の一夏はまだ正常であった。今は見る影も無いが…
「まぁ食えよ2人とも、このラーメンを」
(あっ!そのラーメンは…!)
先程鈴の舌をヘル・アンド・ヘブン状態にしたラーメン(ゴミ)であった。
「…そこまで言うなら一口…」
「私も頂きますわ」
「ダメッーーー!!!」
その時、2人の美女が、血が混じった黄色い噴水を上げた。
オルコッ党、ファース党の皆様大変申し訳ございません。