「もうすぐクラス対抗戦だね〜」
「そうだ、2組のクラス代表が変更になったって知ってる?」
「ああ〜転校生に変わったってね」
「転校生?」
クラス代表になったから興味を持ったのか、海栗でのジャグリングを止める一夏。
「中国から来たんだって…って織斑君なんでそんな手血だらけなの!?」
「目覚まし時計と喧嘩してな」
「先程まで海栗でジャグリングしていたからですわ!」
ここでセシリアが割り込んでくる。
「ま、私の存在を危ぶんでからの転校生ですわね!」
「ほれセシリア、今日の分のスティック糊」
「私そんな物を毎日受け取ってなんかいませんわ!」
「どんな奴だろ〜?俺より変な奴だといいな〜!」
「「「それはないでしょ」」」
クラスの全員がそう断言した。
「まぁ今のところ専用機持ってるの1組と4組だから余裕だよ〜!」
「その情報古いよ!」
ここで誰かが勢い良く扉を開けて入ってくるが…
「2組の専用機持ちがメギャッ!?」
上から落ちてきたルービックキューブに頭を攻撃された。
「いたた…」
そして暫く頭を押さえ怒り始める。
「誰よ!黒板消しの如くルービックキューブを扉に仕掛けたのは!角が刺さったじゃないの!!」
「織斑ですが?」
「そんな某佐野菜見先生の作品みたいな申告の仕方しても…ってアンタなの!?」
「おう、ひさしビスケットが二つだな、鈴」
「もう訳分かんないし!本当アンタ一夏!?」
鈴が疑うように睨む。
「そうだな、じゃあ証明として…小五の頃…」
「…!」
「男子生徒のつむじに地球儀刺したのは良く覚えてるよ」
「私そんな事したことないしやる人間もいないわよ!」
「…誰ですの?」
「一夏と親しそうに…!」
「鈴…何かっこつけてんだ、カタツムリと結婚するカメムシみたいに似合ってないぞ!」
「アンタのせいでかっこつけられてないしカタツムリと結婚するカメムシって何よ!?」
と騒ぎ始める鈴だが…
「いった!?何すんのよ!」
誰かに殴られ、後ろを振り向くと…
「げっ、千冬さん…」
「織斑先生と呼べ、邪魔だっさっさと戻r」
「今だっーーーーーーー!!!!」
ここで一夏が跳ぶ!その手には、カジキマグロが——!!
「くたばれサンドイッチ工房がっーーーーー!!!」
「ええ!?ちょっと!」
急に斬り(?)かかられる鈴、それに対し千冬は拳で殴ろうとするが…
「馬鹿め!!来い!俺の相棒——」
(((まさか…また舞妓・カルロス!?)))
それを予想したクラスの皆がブルブルと震え上がる。あの「汚物相撲事件」以来女子達は名を聞いただけで鳥肌が立つほどトラウマになっていた。
「堀堀マウンテン!」
「おーう!俺の出番だな一夏ちゃん!」
だが違う。現れたのはスコップを咥えて幼稚園児の服を着たナイスガイの男だった。
「死にさらせ織斑姉ーー!!」
「ふんっ!!」
しかし、千冬の拳によってふっ飛ばされてしまう。それに鈴と一夏が巻き込まれる。
「なんで私までーーー!!??」
「俺の体は段ボール感触枕っーーーー!!!」
3人仲良く窓から落とされた。
鈴(生け贄)登場。