インフィニット・EATER   作:マスターM

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戦後

「こちら櫻羽。各隊報告を」

 

『こちら藤木、アラガミの全滅を確認」

 

『エリナです。先輩のクラスメイトさん達は無事です』

 

『ナナを追ったアラガミは全て倒した』

ジンが全隊に状況を聞くと、アラガミの殲滅を確認した。

 

「各隊に通達。アラガミの全滅を確認。事後処理は残っているが、戦闘終了だ」

そう言って通信を切った。

 

「ありがとうな。アンタのおかげで無事解決できた」

 

「気にしないで。元々あのカリギュラを追ってたから」

 

「って事は依頼でか?」

 

「うん。でも急に走り出してここに来た感じかな?今更だけど私ここにいても大丈夫かな?」

 

「大丈夫だろ。今回学園に現れたのは小型のなか、大型のカリギュラ討伐の功績もあるし。ISを捕食したカリギュラ相手は一人では厳しかったしな。取り敢えず織斑先生には紹介しておこう」

 

「お願い」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・凄かったな」

 

「うん・・・」

発射口で見ていた一夏とシャルルは終始圧倒していたジンとアキの強さにそれしか言えなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全ての報告を纏めた書類を持ったジンは千冬の下を訪れていた。

 

「織斑先生こちら今回のアラガミ襲撃の各班の報告とレポートです」

 

「ああ、ご苦労だった。お前達ゴッドイーター達のおかげて軽傷者がでたが、死者は0だ。お前の判断にIS学園の教師として礼を言う」

 

「いえ。人を守るのが俺達ゴッドイーターですから」

 

「そうか。今日は男子が大浴場が使える。男子達が上がったら女性のゴッドイーター達も入っていいと他のゴッドイーター達にも教えてやれ」

 

「いいんですか?」

 

「ああ。学園長からも許可がでている」

 

「ありがとうございます。では失礼します」

ジンは職員室を出て、ゴッドイーター達が待機している教室に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「皆のおかげで死者を出すことなくアラガミを討伐できた、ありがとう」

そう言いジンは頭を下げた。

 

「頭をあげてくれよジン。俺達は俺達に出来る事をしただけだ。なあ皆?」

 

「そうだとも!友の学び舎を守れて誇らしいよ!」

 

「エミール煩い」

 

「ああエリア。うちのクラスメイト達がお前に感謝してたぞ。俺からも礼を言う」

 

「いえいえ。先輩のクラスメイトさん達を助けれてよかったです」

暫く他のゴッドイーター達と話していたジンは、大浴場の事を思い出した。

 

 

 

「ああそうだ。学園が大浴場が使えるって言ってた。俺達男子が入った後に女子達が入れるそうだ」

そう言うと歓声があがった。

 

「おおおおマジか!?」

 

「ヤッター!!」

 

「って事だから男子行くぞ」

 

「「「おお!!」」」

先に男子達が大浴場に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お、一夏も来てたのか」

 

「あジンにコウタさんにエミールさん」

ジンが大浴場に行くと先に一夏が湯船に浸かっており、ジン達が来た事に反応した。

 

「シャルルは?」

 

「シャルルは今日の疲れるがあるから寝るって言って部屋に戻ったぞ」

 

「(まあシャルルは本当は女だからな)そっか・・・一夏は大丈夫か?」

 

「ああ最初はビビったけど、今は落ち着いた。しかし凄いなゴッドイーターは。仮に俺がゴッドイーターになってもあんな風に戦えない。ジン達はなんでゴッドイーターになったんだ?」

 

「ん~適性があったからな」

 

「適正?」

 

「フェンリルから配給を受けている者達は定期的にパッチテストを受けて、適性があったら収集される。基本的には近くの支部だが俺の場合は血の力の適正もありフェンリル本部に属する移動要塞フライアに配属されたけどな」

 

「移動要塞!?そんなのもあるのか!?」

移動要塞と聞き一夏は驚愕した。

 

「ああ」

 

「それにしても皆凄い体だな」

一夏はジン達ゴッドイーターの鍛え抜かれた肉体に、傷をみてそう呟いた。

 

「まあほぼ毎日戦ってるからな。極東はアラガミ動物園と言われる程新種の報告が相次ぐからな。他の支部だとコンゴウ1匹で大混乱が起こるが、極東ではそのコンゴウが群れやら堕天種やら接触禁忌種やら神融種が続々出てくるからな」

 

「そのせいか一獲千金を目指して他支部からゴッドイーター達が来るけど、生存率は低い」

ジンに付け加えるようコウタが言う。

 

「その為極東支部所属のゴッドイーターは皆強者揃い。そう僕や隊長、我が友みたいにな!」

更にドヤ顔でエミールが言う。

 

「なあジンのブラッドとコウタさんの第一部隊だったらどっちが強いんだ?」

 

「そりゃあブラッドだろうな。今の第一部隊は俺とエミールとエリナだけの3人だけで、昔みたいにアキ、アリサ、ソーマ、リンドウさん、サクヤさんがいれば違うけどな」

 

「え?あのアキって人元は第一部隊所属だったのか・・・」

 

「付け加えるとコウタの前任だ」

 

「ええ!?元第一部隊の隊長かよ!!?」

アキが元々第一部隊所属で、前隊長と知り一夏は驚愕した。

 

「だが経験は差がある。コウタ達は3年前から戦ってるからな。俺はまだ1年だし」

 

「いやいやいやいや!!1年でそれって上等じゃねえか!!」

まだまだと言うジンの言葉に一夏は突っ込んだ。

 

「いいやまだまだだ。まだ見ぬアラガミもいるかもしれない。俺はあの時誓った。人々を守ると。その為には強くならないとな」

極東最強と言われているが、ジンは強さに貪欲な姿勢に一夏は息を飲んだ。

 

「まあ今は休業。2つの世界の為に頑張るよ」

そう締め括りジンは口を閉じた。

GE3の世界に行くのは福音編の前か後か

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