インフィニット・EATER   作:マスターM

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それぞれの戦い

ラウラの異変発生する少し前。

 

「エリナちゃん、隊長の試合見たくなかったの?」

ナナはエリナと同じエリアの警備についており、エリナにジンの試合を見なくっていいのか聞いた。

 

「見たかったですけど、先輩が一回戦で負けるとは思わないので、見るなら決勝戦がいいなーとスケジュールを見ると決勝戦の時はアリーナ内の警備だったのでその時に少し見ようかなって・・・」

と、目を逸らしながら言った。

 

「だよね~隊長の戦い見けどまんま神機での戦いだっかから負けるイメージわかないよね」

と、暫く雑談していると、急にオウガテイル、ドレッドパイク、ザイゴート、ナイトホロウなど小型アラガミが大量に湧いて出て来た。

 

「アラガミ!?」

 

「嘘、何の反応もなく急に・・・」

 

「エリナちゃん考えるのは後、今はアラガミを倒そう」

 

「はい!」

ナナはブーストハンマーをエリナはチャージスピアのオスカーを構えアラガミの群れに突撃した。

 

『ナナ、リヴィ聞こえるか?』

エリナと共にアラガミを狩っているとジンから通信が来た。

 

「うん」

 

『ああ』

ナナとリヴィは返事をした。

 

『ナナは血の力を使ってアラガミを学園から遠ざけろ。コウタ達はアラガミがナナを追いかけ始めたら追撃を。リヴィはフェルドマン局長達が避難完了次第コウタ達に加勢。俺の方も早く片を着けて加勢に向かう。ただしナナ無茶はするな、前科があるからな』

 

「しないよ!!もうあの時の事はちゃんと反省したから・・・」

 

『まあまあ。皆分かってるけど心配なんだよ』

 

『了解した』

ジンからの指示で前科があるナナは反省したと声を荒げて否定した。

 

「エリナちゃん。私がアラガミを学園から遠ざけるから、後ろから追撃して」

 

「分かりました!ナナさん気をつけて下さいね」

ナナはエリナにそう言い、血の力『誘引』でアラガミ達を自身に引き付け、学園から離れるように移動をはじめた。

 

 

 

 

エリナは追撃に移ろうとしたがドレッドパイクが生徒に襲いかかろうとしていた。

 

「させない!」

エリナはチャージグライドでドレッドパイクに高速で突進した。

 

「大丈夫ですか?あれ?もしかして先輩のクラスメイトさん達ですか?」

そう襲われていたのは1組の生徒達だった。

 

「え、エリナちゃん?」

ドレッドパイクに襲われ目を閉じたが、痛みはなく目を開けるとこの前来たエリナがそこにいた。

 

「早く避難して下し。ここは私が一歩も通しはしないんだから!」

エリナはオスカーでドレッドパイクを薙ぎ払っていく。

 

「よく言ったエリナ!」

そこにブーストハンマー、ポラーシュターンを構えたエミールがエリナの隣に並んだ。

 

「我が友のクラスメイト達は僕達が護るぞ」

 

「勿論よ!」

 

 

 

 

 

 

 

リヴィはフェルドマン局長とガドリン司令と試合を見ていた。

 

「櫻羽大佐の事は聞いていたが此処までとは思わなかったよ。フェルドマン局長彼は螺旋の木の時から強かったのか?」

 

「ええ。ですが動かして間もないISでここまで戦えるのは、櫻羽大佐の才能かと」

 

「ふむ。グレイプニルに欲しいな」

 

「それは難しいでしょう。今や櫻羽大佐は極東最強の一角を担ているので」

 

「残念だ」

リヴィはジンが褒められている事に笑みを浮べた。

 

そんな中ラウラの纏うシュヴルツェア・レーゲンから激しい電撃が放たれ、泥みたいなものがラウラを包みこんで形を変え黒い全身装甲のISに似た何かとなった。

 

「・・・なにか起こったみたいだな」

フェルドマン局長が呟いた。

 

『ナナ、リヴィ聞こえるか?』

リヴィの通信機にジンから通信がきた。

 

『うん』

 

「ああ」

ナナとリヴィは返事をした。

 

『ナナは血の力を使ってアラガミを学園から遠ざけろ。コウタ達はアラガミがナナを追いかけ始めたら追撃を。リヴィはフェルドマン局長達が避難完了次第コウタ達に加勢。俺の方も早く片を着けて加勢に向かう。ただしナナ無茶はするな、前科があるからな』

 

『しないよ!!もうあの時の事はちゃんと反省したから・・・」

 

『まあまあ。皆分かってるけど心配なんだよ』

 

「了解した」

リヴィはジンからの通信の内容を2人に言った。

 

「成程。ならリヴィすぐに藤木達の援護に行ってやれ。それが一番事態を解決できる」

 

「しかし・・・」

 

「我々の事は心配ない。フェルドマン局長が言ったように、事態の収拾が先決だ」

 

「・・・わかりました」

フェルドマン局長がリヴィにコウタ達の援護に行く様に言うと、リヴィは戸惑うがガドリン司令が後押しし、リヴィはコウタ達の援護に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「皆慌てず避難して!」

コウタは第五部隊のゴッドイーター達と共に生徒達の避難を誘導していた。

 

「おっと」

飛びついてきたオウガテイルを神機・モウスィブロウで撃ち落とす。

 

「直臣、俺が殿を務める。皆の誘導を頼む!」

 

「了解!」

コウタは第五部隊の隊長にそう言い神機を構えた。

 

「ナナの誘導は上手く行ってるようだな、もう少しでジンも来るなら掃討戦になるな。・・・ん?」

ナナの誘導に、ジンの決着ならもう直ぐ事態も収拾すると思っていると。遠くから何かが走って来るのが見えた。

 

「あれは・・・」

コウタがスコープで見て見ると、その正体をしり驚愕した。

 

「カリギュラ!?まさかこっちに向かって来ているのか!!?」

コウタは素早く消費したオラクルを補填し構えた。

そして射程内に入った瞬間オラクル弾を撃つ。しかしカリギュラは避け、ジン達がいるアリーナに向かった。

 

「ナナの誘引が効いてないのか!?」

コウタはジン達の助けに行きたいが、まだ生徒達の避難も終わっていないのに、ここを動くことを躊躇した。

 

「コウタ!」

 

「!」

そんな思考の海に囚われていたコウタを引き戻したのはアキだった。

 

「アキ!丁度よかったカリギュラを追ってくれ!そしてその先にいるジンと共にカリギュラを倒してくれ!!」

 

「ジンってブラッドの隊長さん?わかった」

コウタはアキにカリギュラを任せ、ジンに通信を繋いだ。

 

『こっちは終わったから・・・』

 

「大変だ!そっちにカリギュラが向かった!!ナナの誘引が効いていない!!」

ジンが言い切る前にコウタが遮り言った。

 

『なっ!?分かったこっちは任せろ』

 

「頼む!1人とっても頼もしい奴が行ったから、2人なら大丈夫だろ!!」

 

『?了解』

通信を終えたコウタはジンとアキがカリギュラを圧倒している場面を想像して、少しカリギュラに同情した。

 

「あの2人相手は流石のカリギュラも不憫だな・・・」

 

この数分後ジンから全隊に戦闘終了の通信がきた。

GE3の世界に行くのは福音編の前か後か

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  • 福音後で
  • どちらでもいい
  • これ以外

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