「あ!貴方が皆言っていたブラッドの隊長さん?」
霊代アキ・・・コウタの同期で『極東最強の神機使い』とまで称される人物。コウタの前の極東支部第一部隊隊長。今はクレイドル所属のゴッドイーター。
「ああ、ブラッド隊隊長の櫻羽ジンだ。まさか『極東最強の神機使い』と言われている霊代アキと会えるとは思わなかったな」
「極東最強って・・・私はそう思わないわ。それに極東最強は貴方だと私は思うわ」
2人とも普通に話していると思われるが、カリギュラの攻撃を避けながら話しているのだ。
((この2人は何でこんな攻撃を何でもないように避けて話せてるんだろう?ジンに至っては俺/僕達を抱えているのに・・・))
普通に話している2人に一夏とシャルルはそう思った。
「所でその2いえ3人はどうしたの?」
ここでアキは一夏達に気が付いた。
「カリギュラが来る前に避難させるつもりだったけど、予想よりも早かったから、コウタが頼もしい奴が行くって言ってたから到着まで避けてたんだ」
「成程ね。じゃあ時間は稼ぐからその間に安全な場所に連れて行ってあげて」
「分かった」
アキは神機を左手に持ち替え、右手にスタングレネードを持った。
「3.2.1で行くよ」
「了解」
「3」
カリギュラが刃を構え、
「2」
真っ直ぐジン達に狙いを定め、
「1」
走り出した。
「0」
そして直後顔にスタングレネードが炸裂し後退した。
「行って!!」
アキの合図でジンは黒牙を纏い、発射口に一夏達を降ろした。
「戦闘が終わるまで此処にいろよ。外は大丈夫だと思うが念のためだ」
「お、おう。って言ってもまだ腰が抜けて動きたくても動けないけどな」
「僕も」
一夏もシャルルも最初の攻撃で腰が抜けたままだった。
「そうだったな。まあ直ぐに終わらしてくる」
そう言いジンは飛び降りアサルトに可変し弱点の火のバレッドを撃った。
それを何とカリギュラは刃で全てを切り裂いた。
「おいおいカリギュラは何時から侍になったんだよ」
呆れながらブレードに可変しブラッドアーツ・ジェノサイドギアを発動させた。
その攻撃を避けたカリギュラだが避けた先にはアキが待ち構えていた。
「もらったよ!」
アキの一撃は結合崩壊はしなかったが確実にダメージを与えた。
「固っいな。何時もだったら結合崩壊してるのに」
「恐らくISの捕食で装甲が固くなっているのだろう」
何時もなら結合崩壊が起きてるはずなのに、少しのダメージしか与えていない事にアキは不服そうに言い、その理由をジンは言った。
「どうする?」
「ブラッドレイジで一気に片付ける」
「ブラッド隊長さんの切り札ね。私は何をすればいいの?」
「誓約を履行するのを手伝って欲しい。誓約は毎回ランダムだからその時にすることを言う」
「分かった発動までの時間稼ぎは?」
「問題ない直ぐ始められる」
そう言いジンは感応制御システムを起動させた。
「追撃の誓い、破壊への衝動、解き放つ本能を選択。結合崩壊1回と捕食に1回成功させ一定のダメージを与える。この中で一番難しいのは結合崩壊だ」
「了解!なら先に刃を結合崩壊させようか」
「ああ」
2人共刃に狙いを定めた。
まずアキが突っ込み、ジンがアサルトに可変しカリギュラの目を向けって撃った。この攻撃は陽動でアキはロングブレードをがら空きの足に振り下ろしダメージを与えた。
それと同時にジンが刃に捕食をしバーストした。アキも捕食しバーストした。
この時2人は同じことを思った。
((あの固い装甲を砕くには、バーストレベル3は必須。後2回捕食して、渡し弾を渡す!!))
その頃上の発射口で見ていた一夏とシャルルはゴッドイーターの戦いから目が離せなかった。
「前は画面越しだったけど、目の前で見ると凄いな・・・」
「うん。それにあの2人それぞれがする事を分かってるみたいに動いているね」
「見てる限りジンがあの人に合わせているみたいだな」
「こないだリヴィが言っていた通りだね。さっきの話を聞いてる限り2人は今日初めてあったみたいだけど、ジンが上手く合わしているね」
「それもあるけど、ジンが言っていた極東最強も関係してると思うぞ」
「確かにね。そう言えば鈴から聞いたんだけど、鈴が極東では誰が一番強いかアリサに聞いたら、ジンとあのアキって言う人って言ってた」
「最強同士のタックか・・・全く負けるイメージがねえ」
「うん」
と、2人の桁外れの戦闘に見入っていた。
その頃活動限界まで10秒を切ってる中2人は共にバーストレベル3になっていた。
「隙を作るからよろしく」
そう言いアキはカリギュラの正面から向かってロングブレードを振り下ろしはせず、インパルスエッジを撃ってカリギュラを怯ました。
「これでええええ!!」
ブラッドアーツ・バリアスライドを刃に当て、遂に結合崩壊した。
「よし!ブラッドレイジ発動!!」
瞬間ジンの背中に金色に輝く漆黒の翼が出現した。
そして超高速でカリギュラに近づき連続の剣戟を繰り出した。
「うわぁ。あれが噂の切り札か・・・凄すぎでしょ」
初めて見るアキは驚き半分呆れ半分だった。
「おっと私も忘れられちゃ困るよ」
アキも攻撃に入った。
それと同時にカリギュラにもまた変化が起こった。元々刃があった所ではなく手に黒い刀が現れたのだ。その刀をジンに振り下ろした。何時もならブラッドレイジ中は無敵だがジンの第六感が警告を鳴らし、ジンは避けた。しかし切っ先が漆黒の翼に掠ると、ブラッドレイジは強制解除された。
「おいおいおいおい。まさかブラッドレイジが強制解除されるとはな。あの黒いISを捕食して雪片まで使えるのかよ・・・」
まさかのブラッドレイジ解除にジンは先程黒いISを取り込んで得た物だとアタリをつけた。
「大丈夫?」
すぐさまアキが近くに着地に聞いてきた。
「ああ、大丈夫だ。しかし厄介だな、実質ブラッドレイジを封じられたか・・・」
「でも向こうももう限界だと思うよ。その証拠に攻撃の速さが落ちてる」
「ここは一気に畳みかけるか」
「そうだね」
そして2人は決着を付けるべく、左右同時に仕掛けた。
カリギュラは最後の抵抗に両手の黒い刀を振り回すが、最初の頃の速さもないため普通に避けられ、懐に潜り込まれた。
「これが!!」
「最後!!」
アキの鋭い一閃とジンのブラッドアーツ・エリアルキャリバーで遂に倒れた。
「これで」
「一件落着」
と手の甲をあてた。
GE3の世界に行くのは福音編の前か後か
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福音前で
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福音後で
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どちらでもいい
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これ以外