インフィニット・EATER   作:マスターM

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1年以上投稿出来ず申し訳ございませんでした!!

最後に出るキャラを考えて構成を考えている間に1年過ぎてました!!


トラブルだらけの戦い

「おーい。組み合わせ決まったか?」

リヴィ達と分かれたジンは男子組に振り分けられた更衣室に入った。

 

「あ、ジン今発表されたよ」

苦笑を浮べたシャルルがモニターを指さす。ジンはモニターを見てシャルルの苦笑の意味が理解できた。

 

一回戦

 

櫻羽ジン 

シャルル・デュノア

 

VS

 

ラウラ・ボーデヴィッヒ 

篠ノ之箒

 

「これは何と・・・奇妙な奇跡だな」

 

 

 

『これより学年別トーナメント1年生の部を開催します!!初戦から注目の一戦です。まずは選手紹介です!赤コーナー!ドイツからの刺客ラウラ・ボーデヴィッヒ!!そのペアは篠ノ之束博士の妹篠ノ之箒!!』

専用機であるシュヴァルツェア・レーゲンを纏ったラウラと打鉄を纏った箒がビットから出て来た。箒は複雑な顔をしていた。

 

『続きまして白コーナー!フランスから第三の男性操縦者貴公子シャルル・デュノア!!ペアは第二の男性操縦者向こうの世界では英雄!櫻羽ジン!!』

ラファール・リヴァイヴ・カスタムIIを纏ったシャルルと黒牙を纏ったジンがビットから出て来た。

 

『ここで櫻羽ジンの活躍をVTRでお届けします』

 

「へ?」

ジンはまさか自分のVTRが流れると思わず変な声が出た。

そして流れた映像は専用機に変わった模擬戦に蘭を助けた時のものだった。

 

「まさか量産機が専用機に変わるとは・・・」

 

「それにあの化け物を5分足らずで倒してしまう強さ・・・」

 

「あの金色に輝く漆黒の翼が出た時など、無敵ではなかったか?」

 

「これが向こうの世界の世界最強か・・・」

 

「ブリュンヒルデ・織斑千冬並みのIS操縦技術だったぞ」

各国の来賓達はほんの数十分の映像でジンの能力の高さに驚いた。

フェルドマン局長の周りに座っている各国要人達は、自国が危なくなったら助けて貰えるよう、フェルドマン局長やガトリン指令に媚を売っている。

フェルドマン局長とガトリン指令は内心鬱陶しいと思いながら耳を傾けていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「初戦から当たるとはな。待つ手間が省けたというものだ」

 

「それはこちらのセリフだ。世界は違うが、軍人として教育してやるよ」

開始の合図の前に2人は口を開いた。

 

『試合・・・開始!!』

 

「「叩きのめす」」

2人は同時に言った。

 

『シャルル、箒を頼んだぞ』

 

『うん。気をつけてねジン』

ジンはプライベート通信でシャルルに言って、真っ直ぐラウラに向かった。

 

「直線的に来るとは。愚かだ」

ラウラは慣性停止能力(AⅠC)でジンを止めようとした。

 

「学習してないな!」

ジンはゴッドイーターの力で慣性停止能力(AⅠC)を無理やり破った。

 

「なに!?」

確かにこの前はワイヤーブレードの拘束を振りほどいだが、今度は慣性停止能力(AⅠC)を突破した事に動揺した。

 

「生身ならともかく、黒牙に乗ってる俺を止めたきゃ、その百倍の力がいるぞ。そうそう、動揺して立ち止まるのは愚策だ」

ジンはブラッドアーツ・エリアルキャリバーでラウラをアリーナの壁まで吹っ飛ばした。

 

「がは!?」

ラウラは一瞬何が起こったか分からなかたっが、自身が吹き飛ばされた事に気付くと、ジンを睨みつけた。

 

「貴様!!」

 

「睨むより先に動かないと、蜂の巣だぞ?」

ジンはスナイパーに可変し数発発砲した。

 

「チッ」

ラウラは避ける為にジンから目を逸らした。

ラウラが肩の大型カノンをジンに向けるが、ジンの姿はなかった。

 

「な!?どこに行った!!?」

ラウラは目視とハイセンサーでジンを探そうとした。

 

パン

 

「ぐっ!」

銃声が響きラウラの真上にジンが現れた。

ジンはラウラが目を離した隙にスナイパーのステルス機能を使いラウラの真上に移動して撃ったのだ。

 

「貴様ぁああ!卑怯だぞ!!」

 

「戦いに卑怯もなにもあるか。殺す(やる)殺さ(やら)れるか、ただそれだけだ」

ジンはブラッドアーツ・ブラッドバレッドを巧みに使いながらラウラを圧倒していく。

この時シャルルは箒を下していた。

 

「ジンお待たせ」

 

「シャルル一気に畳みかけるぞ」

 

「うん」

シャルルは高速切替(ラピッド・スイッチ)でラウラを追い詰める。ラウラは避けようとするが、回避先にはジンがロングブレードを構えていた。

 

「フニッシュだ」

ジンはブラッドアーツ・エリアルキャリバーでラウラを叩き落した。

 

決着はついたと思ったが突如ラウラの纏うシュヴルツェア・レーゲンから激しい電撃が放たれ、ジンは咄嗟にシャルルの前に出てバックラーを展開した。

 

「大丈夫かシャルル?」

 

「うん。ジンのおかげで大丈夫だよ」

 

「一体何が・・・!?」

ジン達の視線の先では泥みたいなものがラウラを包みこんでいた。ぐちゃぐちゃに粘土をくねるように形を変えシュヴルツェア・レーゲンだったものは黒い全身装甲のISに似た何かとなった。

 

「・・・ねえジン。あのISの持ってる刀って」

 

「ああ、間違いない。・・・雪片だ」

そう黒いISが持っていたのはかつて千冬が振っていた雪片だった。

 

「うおおおおっ!!」

 

「なっ!!?」

 

「い、一夏」

ジン達があいての動きを窺っていると一夏が雪片弐型を手に黒いISに突っ込んだ。

しかし簡単に防がれジン達の居る所まで弾かれた。

 

「まだまだ!!」

 

「待て・・・」

ジンが力ずくで止めようとしたがコウタから通信が来た。

 

「悪いコウタ今・・・」

 

『大変なんだよ!急にアラガミの大群がIS学園に現れた。レーザーに反応はなかった。ジン今すぐこれるか?』

非常時の為通信を切ろうとしたがそれより早くコウタが学園にアラガミが出たと言って救援に来れるか言った。

 

「そうしたいのは山々なんだが、こっちも今緊急事態なんだ。ナナ、リヴィ聞こえるか?」

コウタとの通信を続けながらナナとリヴィにも通信をつなげた。

 

『うん』

 

『ああ』

 

「ナナは血の力を使ってアラガミを学園から遠ざけろ。コウタ達はアラガミがナナを追いかけ始めたら追撃を。リヴィはフェルドマン局長達が避難完了次第コウタ達に加勢。俺の方も早く片を着けて加勢に向かう。ただしナナ無茶はするな、前科があるからな」

 

『しないよ!!もうあの時の事はちゃんと反省したから・・・』

 

『まあまあ。皆分かってるけど心配なんだよ』

 

『了解した』

素早くジンが指示を出すと、全員返事をして行動に移った。

 

「・・・がどうした・・・それがどうしたああっ!」

ジンが通話が終わり再び一夏に目線を向けると生身の一夏が黒いISに向かおうとしていた為止めた。

 

「止まれ一夏!死ぬ気か!!?」

 

「うるせえ!離せ!あいつをぶっ飛ばしてやるんだ!!」

 

「落ち着けと言ってる!!!」

止まらない一夏に、強めの殺気をだして言うと一夏はビクッ!として止まった。

 

「一夏今は非常事態なんだ、落ち着け」

 

「・・・悪かった」

流石に自分が悪いと分かっているので一夏は素直に謝った。

 

「ジン非常事態って?」

落ち着いたタイミングでシャルルが聞いてきた。

 

「今現在この学園にアラガミの大群が現れたらしい。今ナナが引き寄せて学園から離れているが、コウタ達とリヴィだけじゃ厳しから早く加勢に行きたい」

 

「「なっ!!?」」

ジンからの言葉に2人は絶句した。アラガミの大群が現れたのだから。

 

「そう言う事で一夏今は抑えて欲しい。エネルギーがないお前では危険だ」

 

「だけど!俺がやらないといけないんだ!!」

 

「やるやらない以前にエネルギーが無いだろ?すぐに補充出来るなら譲ってもいいが今から補充は他の皆が危ないんだ」

 

「すぐ補充出来るよ」

ジンが言い終わるとシャルルがすぐ補充出来ると言った。

 

「普通のISなら無理だけど、僕のリヴァイブならコア・バイパスでエネルギーを移せると思う」

 

「本当か!?ならジンこれだったらいいよな?」

 

「・・・シャルル何分かかる?」

 

「リヴァイブのエネルギーも少ないから全部渡したとしても30秒あれば終わるよ」

シャルルの言葉を聞き、自分でやるか一夏にさせるか考える。皆を守るためなら自分がやるべきだが、ここで一夏にさせないと余計な軋轢が生じる事も踏まえてジンは結論を出した。

 

「シャルルすぐ補充にあたれ。一夏言ったからにはラウラは必ず助け出せよ」

 

「わかった!」

 

「おう!」

ジンは一夏に任せる事にした。

補充を受けた一夏は右腕と雪片弐型で黒いISに挑む。

 

「・・・・・・」

黒いISが刀を振り下ろす。しかしそれは意志のない機械の攻撃。それは只の・・・

 

「真似事だ」

ギンッ!

腰から抜き放って横一閃、黒いISの刀を弾く。そしてすぐさま頭上に構え、縦に真っ直ぐ相手を断ち斬る。

 

「ぎ、ぎ・・・ガ・・・」

ジジッ・・・と紫電が走り黒いISが真っ二つに割れ、そこから気絶したラウラが出て来た。

 

「こっちは一件落着だな。急いでコウタ達の援護・・・」

ジンが言い終わるより先にまたコウタから通信が来た。

 

「こっちは終わったから・・・」

 

『大変だ!そっちにカリギュラが向かった!!ナナの誘引が効いていない!!』

またコウタがジンが言い終わる前に大変重要な事を言った。

 

「なっ!?分かったこっちは任せろ」

 

『頼む!1人とっても頼もしい奴が行ったから、2人なら大丈夫だろ!!』

 

「?了解」

頼もしい奴と聞いてジンはリヴィだと思った。

ジンは先に一夏達をアリーナから脱出させようと思った。

 

「一夏、シャルル今すぐここから避難しろ!」

 

「え?どうしたのジンそんなに慌てて?」

 

「1体アラガミが向かって来てるんだ。そいつは途轍もなく早い奴だから避難しないと生身のお前達が危ない。俺がビットまで運ぶから捕まれ」

 

「う、うん」

 

「お、おう」

一夏達がジンに近づいた瞬間

 

がああああああ!!

アリーナ上空からカリギュラがおりてきた。

 

「ちっ、遅かったか・・・」

ジンは舌打ちをし神機を構えた。

 

「な、なんだよアレは・・・」

 

「ひぃ・・・」

カリギュラを見て一夏とシャルルは怯えた。そんな中カリギュラは黒いISの残りカスを捕食した。

 

「な、なにやってるんだあいつ?」

 

「黒いISを食べてる?」

一夏とシャルルもカリギュラの行動に戸惑っていたが次の瞬間変化が起こった。

 

カリギュラの蒼い鎧のような鱗が所々黒くなり、頭の触覚の様な兜は無くなりシュヴァルツェア・レーゲン搭載時に着けているようなモノになった。

 

「「姿が変わった!?」」

 

「捕食してあの力を得たんだ」

変化した姿に2人は驚いたがジンが説明した。

瞬間蒼黒い閃光が一夏とシャルルに向かって来た。

 

「ちっ!!」

動きが見えていたジンはロングブレードでカリギュラの篭手からは長大な刃を受け止めた。

今のがカリギュラの攻撃と知り、一夏とシャルルは恐怖で腰を抜かした。

ジンは2人の目に入らないようカリギュラの目の前でスタングレネードを使った。

 

「ラウラを左腕で支えるから一夏は右腕にしがみつけ!シャルルは背中に腕は首に回せ振りほどけないようにしろ。死にたくなかったら動け!!」

ジンに言われ一夏は右腕にシャルルは背中に回ってジンの首に腕を回した。

 

「お前達絶対に口を開くなよ舌を噛むぞ」

 

「ど、どうするんだよジン」

 

「こっちに1人向かっているみたいだから、それまで避け続ける。2人は何も考えずただしがみ付く事だけ考えとけ」

 

「「わ、わかった」」

ジンは3人を抱えて何時でも動ける様に構えた。瞬間また蒼黒い閃光が連続で来た。それをジンは3人抱えてるにも拘わらず全て避けていく。

 

(ご、ゴッドイーターって毎回こんなバケモンとやりあってるんだ)

 

(う、腕が・・・でも離しちゃダメだ。話したら死ぬ)

一夏とシャルルは必死にしがみ付きながらそう思った。

 

 

 

 

 

一夏とシャルルにとっては永遠に思われる時が遂に終わりを迎えた。

カリギュラの入って来た所から1人降りてきた。

ピンクに近い赤髪に緑を基調とした服にロングブレードを持った女性がそこにはいた。

 

「あ!貴方が皆言っていたブラッドの隊長さん?」

そうかつて極東支部神機使いと言われコウタの第一部隊前任の・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

霊代アキが




って事でGE1主の霊代アキの登場でした!!

GE3の世界に行くのは福音編の前か後か

  • 福音前で
  • 福音後で
  • どちらでもいい
  • これ以外

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