月曜日のSHRで千冬の話が終わった後ジンが教壇に立った。
「え~アリサとリヴィが昨日向こうに戻った為、今日から新しくここに派遣された神機使い達を紹介する。入ってくれ」
ジンの言葉に3人の男女が入って来た。
「では紹介は隊長殿から。よろしくお願いします隊長殿」
「隊長殿ってのはやめてくれよ。俺は藤木コウタ。極東支部第一部隊の隊長を務めている。後、クレイドルも兼任してるよろしく」
「「「キャアアアアアア!!織斑君とは違うイケメン!!」」」
コウタが挨拶をすると女子達が騒ぎ、千冬が静めた。
「初めまして。エリナ・デア=フォーゲルヴァイデです。皆さんより1つ年下の14歳です」
「私達より年下なのにアラガミと戦ってるの!?」
「凄い!!」
エリナも年下に関わらず、神機使いとしてアラガミと戦ってると知り騒いだが千冬が静めた。
「僕はエミール・フォン・シュトラスブルク。我が友ジンの通う学び舎を守るためやって来た騎士だ」
エミールの紹介はISの世界では珍しい為女子達は少し唖然となった。
「え~コウタとエミールは基本応接室で待機してもらう。俺の授業の時はサポートに入って貰うが。エリナはどうする?」
「私は見学したいです。先輩がどんな事学んでいるか知りたいし」
「って事なんでいいですか織斑先生?」
「構わん。授業の邪魔さえしなければな」
「大人しくしてろよエリナ?」
「分かってます」
その後千冬が連絡事項を話し、授業が始まった。
放課後
「ええとね、一夏がオルコットさんや凰さんに勝てないのは、単純に射撃武器の特性を把握していないからだよ」
「付け加えるなら、知識として知っている感じだな。さっきシャルルとの戦闘も間合いを詰めれなかったしな」
「うっ・・・、確かに『
「一夏のISは近接格闘オンリーだから、より深く射撃武器の特性を把握しないと対戦じゃ勝てないよ」
「瞬時加速は直線的だから反応できなくても起動予測で攻撃できる。まぁ俺みたいに
一夏をジンとシャルルでシャルルの模擬戦で思った事を話しアドバイスしていた。
「じゃ実際に射撃武器の練習するか」
「そうだね。はいこれ」
シャルルは一夏に五語口径アサルトライフル《ヴェント》を渡した。
「え?他のやつの装備ってつかえないんじゃないか?」
「普通はね。でも所有者が
「お、おう」
シャルルが一夏に銃のレクチャーをしているとセシリア達がジンに近づいてきた。
「ジンさん。わたくし神機使ってみたいですわ」
「アタシも」
「私もだ」
セシリアに続いて鈴と箒も神機を使いたいと言った。
「いいぞ。どれを使いたい?」
「わたくしはスナイパーで」
「アタシはブーストハンマー」
「私はロングブレードで」
「分かった」
ジンはそれどれに
「ジンさん可変はどうすればいいのですか?」
「ああそれは・・・」
ジンは1人ずつ神機の使い方を教えた。
「凄いですわ。ステルス機能もあるとは思いませんでした」
「ブーストハンマーはアタシにピッタリね。ブースト機構はとても気に入ったわ!」
「ロングブレードは中々扱いやすいな、後インパルスエッジと言ったか?射撃が苦手の私でも使える」
セシリア達は初めての神機ではしゃいでいた。
「ねえ、ちょっとアレ・・・」
「ウソっ、ドイツの第三世代型だ」
「まだ本国でのトライアル段階だって聞いていたけど・・・」
急にアリーナ内がざわつきはじめた。ジンはこの時ドイツと聞きラウラの事を思い出し警戒した。
「おい」
ISの
「・・・なんだよ」
一夏は無視するわけにもいかず返事をした。
「貴様も専用機持ちだそうだな。ならば話が早い。私と戦え」
「嫌だ。理由がねえよ」
「貴様になくても私にはある。貴様がいなければ教官が大会二連覇の偉業をなしえただろうことは容易に想像できる。だから、私は貴様をーーー貴様の存在を認めない」
「また今度な」
「ふん。ならばーーー戦わざるを得ないようにしてやる!」
言うや否やラウラは左肩に装備された大型の実弾砲が火を噴いた。
横合いからシャルルが一夏を守る様シールドを構えるが、実弾が消えた。
「な、何!!?」
「ど、どうなってるの!?」
撃ったラウラは勿論、守ろうとしたシャルルも突然の出来事に驚いた。一夏達は前に見たことがある現象だったので、それをしたと思うジンを見た。
「全く、こんな密集空間でいきなり戦闘を始めようなんて馬鹿がいるか普通」
「貴様何をした!!」
「世界は違うが一応上官だぞ俺は。まあいい、今やったのは実弾をブラッドバレッド・キャンセラーで消しただけだ」
「いや、消したのも凄いんですが凄い早撃ちでしたわ」
「今の発砲で教師がやってくるだろう。そうなれば戦闘は無理だ。今日の所は引け」
「・・・覚えておけ」
ラウラは渋々引き下がった。
その後シャルル達と共に事情を説明し解散した。