ついにあの人登場、上手く書けているか不安でならない。
近郊都市リーヴス
リィンはリーヴス駅を出るとそのまま中央付近の噴水近くまで足を運ぶ。
(帝都西の郊外の街………今まで降りた事は無かったな。トリスタと同じくらいか……ライノの花も咲いてるみたいだ。)
リィンはライノの花を見ながらトリスタや士官学院の事を思い出す。
(まさか一年間姿を消しているうちに、トリスタの士官学院が
そうリィンが思考していると、
「リ、リィン君………?」
と、どこからか戸惑いと驚いた様な声がきこえた。
リィンは直ぐにその聞き覚えのある声の方を見る。
「やっぱり……リィン君だ。」
そう言うといきなり抱きしめられる。
「ト、トワ会長……」
これにはリィンも驚く。
「心配したんだよ……一年間もなんの連絡も無しに消えて……」
リィンはそこでやっとトワが泣いているのが分かった。
「………すみません。いきなり消えたりして……もう消えたりしませんから。」
そう言うと、トワを抱き締め髪を撫でる。周りの住人は暖かい目で見ていた。
しばらくそのままでいると、トワは公衆の面前だと思い出したのか顔を真っ赤にして離れる。
それを見て、街の人々が騒ぎ立てる
「あら、若いわね〜〜〜」
「若い頃の私を見ている様だわ。」
「しっ、今良いところなんだから。」
と、街の人たちの言葉でトワがますます真っ赤になる。
「トワ会長!とりあえず此処から離れましょう?」
そう言うと、トワが小さく頷く。
それを見てリィンはトワの手を引き歩き出す。
しばらくの間、トワは黙ったまま腕を引かれていたが、すこし冷静さを取り戻した様子だったので、手を離して向かい合う。
そのとき「あ………」と、小さく残念そうな声が聞こえた気がするが、気にしない事にしよう。
「トワ会長、改めて修行の為とは言え突然いなくなったりして、本当にすみませんでした。」
「もう、本当に心配したんだよ。一年間も音沙汰なしで……でも、無事で良かったよ。」
「はは、本当にトワ会長には頭が上がりません。」
「それと、私も取り乱しちゃてごめんね。それにしても本当に一年前より随分大人っぽくなってびっくりしちゃた。間違えてたらどうしようと思ってびくびくしながら声かけたんだよ?」
「そんなに変わりましたか?」
「あ、うん。えへへ……凄くカッコ良くなったよ///」
そう、少しはにかみながら言う。
「そうですか、自分じゃ全然分からないので……トワ会長こそ、少し大人っぽくなって、その服も似合ってますよ。」
「そ、そうかな。で、でも…背も伸びてないし。」
「そのままでも十分魅力的ですよ?」
「もう。リィン君が意地悪だ。」
「はは、俺は本心を言っただけなんですが。」
「っ〜〜〜〜〜(その顔で、そんな事言うなんて反則だよー!)///」
リィンが少し困った様に微笑んでそう言うと、トワは早足で学院の方に向かう。
「あ、待ってくださいトワ会長ー!」
そしてどうにかトワの機嫌を直すと、二人で学院に向け歩き出す。
そして二人は何故此処にいるか?や会長呼びを先輩呼びに変えたりなど話してながら学院へと入って行って行くのであった。
最近リィンに魔剣クラスの刀をもたせたい今日この頃。
いっその事、某スタイリッシュアクションゲームの半魔の鬼ぃちゃんの愛刀持ってくるのもアリかも。