魔の森
鉄機隊との戦闘が始まって早くも十分近くが経とうとしていた。
「星洸陣、想像以上に厄介だな。」
リィンは攻めあぐねていた。
3人が互いにフォローし合うため、中々隙が作れないのだ。
「それはこちらの台詞です!なんで私のスピードについてこれますの、と言うか内戦の時より強くなりすぎですわ。」
「まさかここまで強いだなんて、死角から矢を放っている筈なのになんで首を傾けたるだけで避けたり、剣で斬りはらったり、挙げ句の果てに素手で掴んでへし折るなんてできるのかしら。」
「ああ、凄まじい技量だな。打ち合ってる筈なのにまるで手ごたえが無い、まるで葉っぱを斬っているようだ。」
そう、攻めあぐねて居るのは鉄機隊も同じだった。
リィンの危機察知能力は魔の森で鍛えられもはや不意打ちであろうと即座に察知し対応出来る程に進化していた。
「これぐらい出来ないとまずこの森では生きていられなかったからな。悪いが内戦の時より遥かに修羅場をくぐり抜けてきた。今回は勝たせてもらうぞ。」
刀を突きつけて言う。
「認めましょう。シュバルツァー貴方は内戦の時より遥かに強くなった。ですが、私達はあのお方の鉄機隊そう簡単に勝ちを譲るわけにはいきませんわ。」
そう言うと星洸陣の光が強くなる。
「鬼の力を使っても構いませんよ。それくらいなら待って上げます。」
「いや、鬼の力は使わない。俺は何処かでこの力に頼っていたんだろう。だが、それだけじゃ意味がないんだ。鉄機隊は技量で言えばかなりのものだろう。だからこそ、俺は俺の剣技を持って
剣気を出しながらそう言う。
「っ…生意気ですわ。」
「ふふ、嬉しい事を言ってくれる。」
「本当にいい男ね、デュバリィがお熱になる気持ちもわかる気がするわ。」
「だ、だ、誰が誰にお、お熱つですって!」
デュバリィの顔が一気に赤くなる(エンネアやアイネスの顔も少し赤い気もするが)。
一方、鈍感男は、
「?何を話してるかは知らないが、そろそろ第2ラウンドと行こう。」
「誰のせいだと(ボソ)……ふ、ふん、鬼の力を使わなかった事後悔すればいいですわ。行きますわよ。」
そう言うと、一瞬で近づいてきたデュバリィから斬撃が放たれそれを剣で防御するが「そこだ。」と、直ぐにアイネスのハルバードがリィンに向かって薙ぎ払われる。
それをバックステップで受け流しつつ危機察知能力によって矢を察知し首を傾けるが「っ…(速い)」と避けきれず頬を掠る、そして無理をして避けようとしたため体制が崩れ「もらいましたわ。」と、デュバリィの剣が迫る。
それを剣に炎を纏わせ地面に突き刺し無理やり出力を上げる事で暴発させ、爆風で距離を取り回避する。
「流石だな(やはり3人の連携をどうにか乱さないと勝機はないか)。」
「大見得切っておいてこの程度ですか。」
「なら、次はこっちから行かせてもらう。『断空』」
緋空斬を強化した空間を断つ程の斬撃がエンネアに向かい放たれる。
一瞬デュバリィの気がそれた瞬間に二の型『疾風』で懐に入り居合を放つがギリギリで受け止められる。
次の瞬間アイネスのハルバードが振り下ろされるが分かっていた様に後ろへジャンプしつつアイネス、デュバリィにに向け目くらまし用に『断空』を放つ。
そして、エンネアが『断空』を避けようと体制が崩れたのを確認して刀を鞘に収め「二の型 改 『残光』」と二の型を改良した、相手の死角に強化した縮地による擬似的な瞬間移動を行い神速の居合を放つ技が放たれる。
連携の乱れた鉄機隊はこれを防ぐことが出来ず全員が地に片膝をついた。
こうして一度目の鉄機隊との戦いは幕を下ろした。
正直戦闘シーンの書き方がぜんぜんわかりませんでした。 だいぶ手探りな感じになってしまったのでいい感じに出来てるかどうか
過去編はもう1話続きます。
p.s
最近忙しく更新が遅れるかも知れません楽しみにしていただいている方に本当に申し訳ないです。
誤字報告ありがとうございます
ぐ〜んさん