トールズ編楽しみにしていただいている方には申し訳ないです。
今回はゲームより早くあの3人が登場します。
半年前 魔の森
やっと此処での生活に慣れてきて余裕が出てきた時の事。
「リィン気付いているな。」
「ああ、森に誰か入ったな……数は3人それもかなりの手練れだな(だがこの気配何処かで)………。」
この半年で鍛えられたリィンの気配察知は最早人外レベルにまで達していた。
「リィンどうかしたか?」
「いや、何でもない(行けばわかるだろう)ヴァリマールは此処で待機、俺が様子を見てくる。」
「分かった。だが、危ないと思ったら直ぐに私を呼べ。」
「分かってるよ。それじゃ行ってくる。」
そう言うと、直ぐに気配のある方向へと駆け出す。
途中、死角から魔物が気配を殺して襲いかかってきたが「邪魔だ」と言う一言と共に放たれる一閃によりなんなく両断した。
そうこうしている間に目の前に森の中を疾走する3人の騎士の様な格好をした女性の後ろ姿を発見した。
リィンはその真ん中の茶髪の髪を団子にした女性を見た瞬間、(やっぱりか)と心の中で呟き一気にスピードを上げ、3人を追い越し、「止まれ」と言う言葉と共に3人の前の地面に斬撃を放ち3人の前に立つ。
「な、何ですの。」
と、慌てたように茶髪の女性が言う。
「あらあら、お客さんみたいね〜。」
と、冷や汗をかきながら表面上余裕を崩さない紺碧色の髪の女性が言う。
「ああ、かなりの手練れのようだ。」
と、大柄な暗い紅色の髪の女性が言う。
「内戦以来だな《神速》のデュバリィ。」
「あ、貴方は、リィン・シュバルツァーですの!?。」
驚いた様にそう言う。それも仕方ない、内戦の時よりあまりにも身に纏う気配が違い過ぎたのだから。
「他は……《魔弓》に《剛毅》だな、初めましてリィン・シュバルツァーだ。」
「あらあら、知って下さっているとは光栄ね
「同じ鉄機隊《剛毅》アイネス、私も名前で呼んでもらいたい。」
「はは、気を悪くしたならすまない。情報局のファイルを少ししか見てなかったから名前を知らなかったんだ、これからはエンネア、アイネスと呼ばせてもらう。だがその代わり俺も《灰色の騎士》とは言わないでくれ、俺もあまりこの称号は好きじゃないんだ。」
「ふふふ、分かったわならリィン君と呼ばせてもらうわ。」
「了解した、では、リィン殿と呼ばせてもらう。」
「て、なっ何悠長に構えて自己紹介しているんですのぉぉぉ!敵同士で仲良くしてるんじゃありませんわ!」
「ああもういいですわ、シュバルツァーが何故此処にいるかは知りませんが此処であったが百年目、我ら鉄機隊の前に敗れるがいいですわ。」
そう言うと、3人とも武器を構える。
「結社の連中がこの森で何をするつもりかは分からないがどうせろくなことじゃないだろう。即刻この森から出て行ってもらおうか?」
リィンは刀を抜き構える。
「出し惜しみしている余裕はないので、結社最強と謳われる鉄機隊の力見せて上げますわ『星洸陣』」
次の瞬間、3人が光の線で結ばれる。
それは、Ⅶ組の戦術リンクとよく酷似していた。
「(戦術リンク…なのか?)まあ、戦ってみれば分かるか、ハ葉一刀流 中伝 リィン・シュバルツァー、参る!」
「結社身食らう蛇、7柱アリアンロード直属部隊、鉄機隊行きますわよ!」
そして両者は衝突した。
これが人外性を発揮しだしたリィン・シュバルツァーの初戦である。
と言うことで次回戦闘回です。
正直小説を書いたのも今回が初めてなので温かい目で見てください。
まさかこんなに多くの人に見られるなんて、皆んなの期待が重いぃぃ
P.S
急いで書いたので誤字・脱字があれば報告お願いいたします。
誤字報告ありがとうございます。
ぐ〜んさん
鳩と飲むコーラさん