英雄伝説 閃の軌跡3 灰の剣聖   作:クロス レイブン

10 / 11
最近忙しく書く時間がない。
短めです。


誤字報告ありがとうごさいます。
GNTー0000さん、ぐ〜んさん、鳩と飲むコーラさん、とらうぃんぐさん、アポフィスさん。


一章:再開〜白亜の旧都〜
早朝の訓練


 リーヴス 東街道

 

 

 

 

「はあはあ……」

 

 クルトは息を整え、手に汗を掻きながら双剣をしっかりと握りしめる。

 

「シッ……」

 

 と、一気に踏み込むと相手にむけて双剣を振るう。だか、相手は未来を読んでいるかの様に擦りともせず、体力だけが失われていく。次の瞬間、クルトは戦術リンクから流れてくる意思に従って後ろに下がる

 

「……そこ!」

 

 クルトが下がった瞬間、ユウナが相手の後ろから飛び出し武器を振るう。たが、相手は体を逸らす事でそれを回避すると武器を持っていたユウナの手首を掴みクルトに投げつける。

 

「へ……!?」

 

「クッ……!」

 

 ユウナは、攻撃を放ったと思えば宙を舞っている事に一瞬呆ける。クルトは避けずに横抱きで受け止める。

 

「ふう、大丈夫か?」

 

「あ、ありがとう。そ、それより速く下ろして!///」

 

 顔を真っ赤にしてユウナが騒ぎだす。クルトは言われた通り地面に下ろす。

 

「て、それより戦いは!?」

 

 ユウナはそう焦った瞬間凄まじく音と共に砂埃が舞い散る。

 

「な……!?」

 

「これは……!」

 

 と、クルトとユウナが相手の方に目を向けて言う。

 そこには、地面にクレーターを作り地面に倒れたクラウ=ソラスとアルティナを横抱きに抱えるリィン教官の姿があった。

 

 

 少し前

 

 リィンは三人に早朝の訓練を付けていた。最初はクルトに頼まれ了承したのがその事が他の二人に漏れそのまま三人に早朝の訓練を付ける様になったのだ。そうこうなった経緯を思い出しながらリィンは後ろから襲いかかってきたユウナをクルトに放り投げると。

 

「……今です。」

 

 上空からアルティナがクラウ=ソラスに乗ったまま、凄まじい速度で落下しながら攻撃くる。落下スピードと質量が合わさり並大抵では最早防げない威力になっていた。だか、此処にいるのは並大抵の人物ではない。リィンは既にどうやってアルティナに被害なく防ぐかと言う事を考えていた。

 

 リィンは片腕を突き出し向かってくるクラウ=ソラスに同じように片腕を突き出し衝撃を逃しながら少し運動エネルギーの方向を手首でかえてやる。それだけでクラウ=ソラスは一回転し大半の運動エネルギーを保ったまま凄まじい音を立てて地面にぶつかる。しかし、流石は戦術殻と言ったところかボディには傷一つはいっていなかった。それを見てリィンは、破壊するには刀を…いや全力で拳を振るえばいけるか?などと考えていた。(普通は破壊できません。)

 

 また、クラウ=ソラスが一回転した時に振り落とされ唖然としていたアルティナをリィンはその場から動く事なく受け止める。

 

 そして、アルティナを下ろし、リィンは手を叩き全員の注目を集める。

 

「これより総評を行う。まず、クルト。」

 

「はい!」

 

「クルトは手数ばかりを意識しすぎて一撃一撃に意識がいってない。手数を意識するのが悪いとは言わないがもっと、一撃一撃を大切にするようにしないといくら手数を増やしても意味がない。」

 

「……確かに手数ばかりに意識がいっていたかもしれません。」

 

 クルトは自分でも思い当たる節があるのか、リィンの言った言葉を噛み締めていた。

 

「次にユウナ。」

 

「はい!」

 

「ユウナ、君の武器は中距離と近距離を両方カバーできる事が特徴だ。もっと武器の特徴を活かして戦うべきだ。」

 

「…武器を特徴を活かす。」

 

 ユウナがなるほどと言ったように呟く。

 

「最後にアルティナだか。」

 

「はい。」

 

「不意を突いての攻撃は良かっただが、クラウ=ソラスに少し頼りすぎだな。クラウ=ソラスから振り落とされてから攻撃が出来るくらいには動けるようにならないとな。」

 

「単体での攻撃ですか……」

 

 アルティナはクラウ=ソラス無しの戦い方を考えだす。

 

「取り敢えず個人てきな総評はこんなところだな。次は全体の総評だが、前までの様な格上の相手に対して真正面から戦う様な戦いより随分マシになった。一人が相手を引きつけいる間に他の二人が攻撃する。この点は評価できるがまだまだ連携が荒いな。次からはオーダーを使っての戦略も考えてもらうから。心しておく様に。」

 

「「「はい!」」」

 

「それでは、早朝の訓練はこれで終わりとする。俺はこのまま学院に行くが皆は宿舎に戻ってシャワーでも浴びてくるといい。だが、くれぐれも遅刻するなよ。」

 

 そう言ってリィンは学院の方向に去って行く。

 

 

 

 リィンが去った後

 

「本当に出鱈目だな。」

 

 クルトが疲れた様子を見せていた。

 

「この程度で驚いていてはキリがないかと。」

 

 アルティナも無表情ながら少し疲れた様子を見せる。

 

「でも、三人で戦って一撃は愚か汗一つ流せないし。ましては片手しか使ってないし動いてもいないなんて、自信なくすわ。」

 

 ユウナが少し落ち込んだ様に言う。

 

「まあ、取り敢えずこんなところでうだうだ言っても仕方ない。そろそろ宿舎に戻ってシャワーでも浴びよう。」

 

「賛成です。身体がベトベトするので。」

 

「いつか絶対一撃与えるんだからー!」

 

 こうして三人は絆を深めながら宿舎に歩いて行った。




次回かその次回ぐらいに分校長を本気で落とす話を書きたい。(願望)

3話ぐらい戦闘シーン書き直すかもです。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。