オーバーロードは大混乱   作:紫苑01

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至高の方々が勝手気ままに行動を始めました( ̄▽ ̄;)


ヘロヘロ

時を戻す事『ユグドラシル』サービス終了前

モモンガを置いてログアウトしたヘロヘロであるが

ベッドに入ろうとした前に何を思ったか再度ログインした

ナザリック大墳墓の入り口に着いた彼が入ろうとした瞬間に後方の泥沼が草原に変わったのだ

彼は敵の襲来かと不定形の体で身構えた しかし敵の姿も見えず草原も幻ではないようだ

彼もまた『ユグドラシルⅡ』なのかと勘違いした質だ

ニューマップとなった周辺をどのギルメンよりも早く攻略をして自慢してやろうと考えたのだ

幸いな事にエルダー・ブラック・ウーズである彼は擬態が出来た 人間種属に擬態した彼はトブの森へと足を進めた

 

森を進んでいると茂みに人間種が潜んでいた 赤毛の冒険者だ

どうやら怪我をしているらしい 血の匂いがしていた

「匂いだって?」

MMORPGでは匂いを体感はできない筈なのだ 何かがおかしい その時ヘロヘロは気付くべきだった

赤毛の冒険者がダメージを食らってるのに表示がポップされないことに…

「だ、だれ?」

意識が朦朧としているのだろう ヘロヘロに向けてくる視線も弱々しい冒険者だ

「サービス最終日だと言うのに こんなレベルが低い奴を刈ろうとする奴も居るんだな…少し待ってて」

ヘロヘロは初級ポーションを出そうとアイテム欄を呼び出すが…出ない 何故だ

目の前の初心者は今すぐ死ぬ事はないだろうけど かなりの重傷のようだ 彼は慌ててアイテム欄を出そうと手探りでジタバタ奮闘する その時にふと手が消えたような状態になった どうやら無限の背負い袋のバージョンアップがなされたようだ

そこからポーションを取りだし赤毛の冒険者に渡す

「これ飲めるかい?」

赤毛の冒険者は まさかこんな状況で毒薬を渡してくる奴も居ないだろうと 素直に渡された物を飲みほすと

信じられない事に一瞬でゴブリンにやられた傷が治った

「ありがとう助かっ…」

ポーションをくれた相手にお礼を言おうとして絶句した 相手の顔が変なのである 目と口らしき穴はあるのだが

人間に有るべき器官 鼻がないのだ

「大丈夫か」

相手の雰囲気がおかしいのを察知して近づくヘロヘロ

「ひぃ」

後退り赤毛の冒険者

初心者だから この姿も知らないのか…勝手に考察をして納得するヘロヘロ

「んー心配だけど一緒に行動するわけにもいかないしな…」

赤毛の冒険者は この異形に付いて回られては大変だと言わんばかりにウンウンと頷く

「此ぐらいしか渡せないけど これで街まで戻ってくれ」

ポーションを1本手渡し赤毛の冒険者と別れたらヘロヘロ

赤毛の冒険者はブリタというアイアン級の冒険者だった

 




風呂敷が広がり過ぎてる…
収拾つくのか これw

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