ガサッ ゴブリンが草村から顔を覗かして旅の一行を盗み見ている
レンジャーが2体 騎士っぽいのが4体 神官戦士が1体 魔術師が1体 良く分からないが一番強そうな少女が1体 後は喰いでも無さそうなのが10体程の団体だ
このゴブリンが所属している集団にはオークだけじゃなくオーガまで居るのだ
先に厄介な魔術師を殺してしまえば人間風情の戦士4体等物の数でもないだろう
暗愚なゴブリンは そう判断して伝達役のゴブリンに合図を送った
『餌がやってきた』
ルクルットは其を気付いたがカッパー級の新参冒険者が気付くか様子を伺う事にした
当然ペロロンチーノは気付いていたが『ユグドラシル』でもザコ中のザコモンスターのゴブリンに注意を払うほどの事は無い 幾ら人間種になってても彼等の首等枯れ草を薙ぐように刈れるのだ
ガガーランとペテルそしてたっちがカルネ村に居るというンフィーレアの幼馴染みの事を話題にしながら談笑してた時にルクルットが真面目な声で注意を促した
「動いたな」
他端に顔を引き締めモンスターに対してフォーメーションを組む『漆黒の剣』
それを眺めるガガーラン まだ物見遊山の態度を崩さないナザリック勢力
「ンフィーレアさん 調査隊の皆さんは下がってください」
ペテルが支持を出すが
「ここは我々に任せてもらえないだろうか?」
たっちが先陣を希望する
「そうだね 少し運動しないと体が鈍りそうだ」
ペロロンチーノが珍しくやる気を出している
「では妾が露払いするでありんす」
「シャルティアはお留守番ね」
ペロロンチーノが釘を差す シャルティアが撫でただけで死にそうなモンスターなのだから
当たり前の事だ
ゴブリン20体前後オーク10体オーガ2体の集団をたっち ペロロンチーノ ウルベルトの3人が対面する
進みでた3人を馬鹿にするかのようにゴブリン達が5~7体で一人ずつ当たって来ようとするが たっちの剣の一閃 ペロロンチーノの連続弓矢打ちが着実に命を奪っていった
ウルベルトに至ってはファイヤーボールが途中で別れ残ったゴブリン達にホーミングする離れ業まで披露した
後退りするオーク達の一匹をオーガが切り殺し叱咤すると 残ったオーク達がウルベルトを的にしたのか迫ってくる ペロロンチーノが今度はゆっくりとウルベルトに迫るオークをシューティングゲームのように射殺していく その間にたっちがオーガ2匹に対峙したかと思った瞬間に胴を切り落とした
ピューーと口笛を鳴らし
「なかなかやるじゃないか」
アダマンタイト級のガガーランは何時でもフォロー出来るような立ち位置を常に陣取ってはいたが結局出番は無かった
『漆黒の剣』にとっては自分達が一番実力が無いであろう事に気が付いてたじろいでいた
一部の調査隊メンバーは『ナザリック大墳墓』と同名な集団に戸惑っている
皆大好きヒドインさん
次回までしか彼女の至福の時間はありません…( ̄▽ ̄;)
コキュートスを作成したのは今作では主に武人建御雷 細部にブルー・プラネットの協同作成にします…( ̄▽ ̄;)