アザミのような貴方へ【完】   作:きょうの

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一部微グロと思しき表現あります。ご注意ください


第5話

 

 その夜。首都は重い雲に覆われ、打ちつけるような雨が降っていた。

 

 

 

 

 ベルンが、いや、国中が歓喜に沸く中、レルゲンは軍宿舎を訪れていた。

 

 数々の作戦の果てに『白銀』ターニャ・フォン・デグレチャフは勝利をもたらした英雄として首都へ帰還した。

 それは非常に喜ばしい。あの死線を越えて生きて戻って来てくれた。

 

 しかし上官に気が狂ったかのように嘆願した彼女は、あろうことか抗命まがいのことまでしてしまった。今は自室で待機を命じられているという。

 

 彼女の部屋の前にはターニャの忠実な副官が控えていた。副官も眉根を寄せて青い顔をしている。レルゲンに気付いた彼女は縋るような目を向けてきた。それだけでどれだけターニャの状況が悪いかがわかる。

 

「私が変わろう」

 

 その言葉に一瞬逡巡したものの副官は敬礼をして立ち去った。

 

「デグレチャフ少佐、いいかね?」

 

 ノックをしても反応はない。ノブに手を掛けると、鍵がかかっていないようだ。彼女らしくもない。レルゲンは扉を開ける。

 

 ターニャは表情がそげ落ちたまま青白い顔で椅子に座り、レルゲンを見ることも無い。

 なんということだ。ここまでか。

 レルゲンは愕然とするしかなかった。普段の彼女など見る影もない。

 

 後ろ手で扉に鍵をかけ、レルゲンはターニャの前に膝をつき、彼女に視線を合わせようとする。しかし、彼を惹きつけてやまないあの双眸は曇り、誰が入ってきたかもわからぬようにぼんやりと空を彷徨ったままだ。

 

「ターニャ」

 

 何となく、そう呼びかけるべきだと感じた。

 

「ターニャ」

 

 何度呼びかけても彼女は反応を示さない。聞こえていないのか、聞いていても反応できないほどに憔悴しているのか。

 

 レルゲンはターニャの両の手に自分の手を重ねる。

 彼女が戻ってきたら伝えたいことがあったのだ。それが今の彼女に少しでも響いてくれはしないだろうか。

 

「ありがとう。生きて戻って来てくれて」

 

 先日共にしたターニャ出撃前夜の食事の後も、レルゲンは自分の言葉が彼女を殺すのではないかと恐れ続けていたのだ。だから、生きて戻ったと聞いた時、その心は確かに歓喜で震えたのだ。それがもたらした結果よりも何よりも、彼女が戻って来てくれたことが嬉しかった。

 

 彼の心からの言葉にターニャが僅かに身じろぎする。

 レルゲンは息を飲み、彼女の姿を凝視する。思わず重ねた手に力が入った。

 

「も…いき………い…は、……りました」

 

 ターニャは消えるようなかすかな声で何かを紡ぐ。

 聞きとれなかったレルゲンが困惑した表情をみせると、彼女はもう一度同じ言葉を囁く。その言葉にレルゲンは耳を疑った。

 

「もう生きて戻った意味は無くなりました」

 

 レルゲンは言葉を失くす。彼女の言葉が耳に木霊して、その度に心が冷えていく。

 

 そんな言葉は聞きたくない。自分がこれほど待ち望んでいた彼女の帰還を願っていたのに。何故そんな事を言うのか。生きていてほしいと思うことすら自分は許されていないのか。どうしたら彼女の心に沿うことができるのか。

 

 様々な感情が彼の脳裏で生まれては弾け、鈍い痛みをもたらす。吐き気を催すほどに強くなる痛みの中でも、彼女の言葉だけは幾度も響いて彼を縛り、熱を奪っていく。

 

 そんなこと言わないでくれ、私はきみに生きていてほしいのだとレルゲンは懇願する。

 それを聞いていたターニャの瞳が、烈火の如き怒りに染め上がった。

 全身を震わせながら関を切ったように、彼女は自らの抱えた思いを彼にぶつける。

 

 目の前で平和が逃げていく。何のために幾度となく死線を超えてきたのか。その機会を逃すと言うのに、誰に訴えてもわかってはくれない。

 結局のところ私は理解などされない。私は一人なのだ。もうほっといてくれ!

 

 彼女の慟哭が彼の胸を抉っていく。

 

「ターニャ違う、そんなことはない」

「では両閣下を説得して来てください!あなたなら参謀本部のあの宴席に入れるのでしょう!」

 

 悲痛な彼女の叫びは止まらない。

 

 ただ生き残りたかっただけなのだ。平穏な生活を望み、そのために戦ってきた。手に入れたはずだった。なのに、今この時、この機会を逃したがためにそれは遥か遠くに遠のいていく。願う先は同じはずなのに、どうして潰されなければならなかったのか。

 

 小刻みに震える彼女の拳が、レルゲンの胸を叩く。

 

 彼とて彼女の為に何もしなかったわけではない。あの後、ターニャの話を今一度聞いてほしい。冷静な状態なら互いに得るものがあるはずだ、と両将軍に願い出たのだ。それはこれまでの彼女の実績と見通してきたものに対する信頼があったからこそだ。

 しかし、ここに来て、彼らの婚約者という関係が枷となる。両将軍は彼まで言い募ることに困惑を見せたものの、最終的には感化されたのかと耳を閉ざしてしまったのだ。

 

 その結果、彼は何もできずにここにいる。

 

「すまない、ターニャ、すまない……」

 

 レルゲンはそれをされるがままにしながら、彼女を痛ましげに見つめ続けた。

 

 いつしかターニャはレルゲンの軍服にしがみつき、そのまま耐えるようにうずくまる。どれだけ叫ぼうと彼女は涙を流そうとはしなかった。心が壊れる最後の一線を踏み越えることの無いよう、自らを律し続けているのだ。

 ターニャのような幼い身でなぜそれを為せるのだろう。

 

 あぁ、そうか。

 

 レルゲンの中に一つ、理解と納得が生まれる。

 

 

 彼女はやはり化け物なのだ。

 

 

 ゼートゥーアが、ルーデルドルフが、レルゲンが。聞いたとて誰もが理解できないものを彼女は一人見続けていた。平穏に生きたいという生き物なら当然持つその原始的な願いを叶えるためには、それに挑む他なく、それ故に誰にも理解されない道を歩むしかなかった。たとえそれが他人を数と捉え、殺し、自ら地獄を作り続けなければならなかったとしても。自分の思いを殺し、ひとときも気を抜くことができないとしても。

 それができる人間がこの世にどれだけいることだろう。

 

 人は理解できない物を恐れる。それを化け物、悪魔といわずにはいられない。

 

 しかし、化け物であり続けなければターニャは生きられなかった。

 

 ようやく彼女の正体を見つけたような気がした。彼の中の霧が瞬く間に晴れていく。

 彼の胸にすとんと彼女への何かが嵌っていくのを感じる。

 

 そうか、とレルゲンはもう一度呟く。

 

 

 私は彼女の全てを守りたいのだ。

 この幼くも恐ろしい化け物を、私は愛している。

 

 

「ターニャ」

 

 レルゲンの中で覚悟が定まっていく。

 

「ターニャ、きみはひとりではない。私がいる」

 

 その証のように、その腕で彼女を抱きしめる。

 

「きみが嫌がろうとも手放しはしない。ひとりになどするものか」

 

 なぜ、と小さく声が聞こえた。そんな義理、あなたにはないだろう、と。

 その声にレルゲンは柔らかく目を細め微笑と共に告げる。

 

「私がそうしたいんだ」

 

 これまで聞いたどの言葉よりも強いその声に、ひと際大きく彼女が震えた。

 彼の軍服を掴む力が強くなる。レルゲンも腕に力を入れる。彼女への宣言を実行するかのように、より強くその細く小さな体を包み込む。

 

 それからどれだけの時が経っただろう。

 喘ぐようになされる息の中で、それはどうにか形となった。

 

「……助けて、エーリッヒ…」

 

 彼女の頬に一筋の涙が流れた。

 

 

 

 

 

 

 あかい。

 

 あつい。

 

 いたい。

 

 肌が、唇が、命が乾いていく――。

 

 

 ベルンが燃えていた。

 

 赤々と燃え盛る炎に照らされる見慣れた街並みは、無残にも焼け崩れている。

 見知ったはずの街の空気がべたつき、怖気がするほどの肉が焼ける臭いがする。

 

 その中をターニャは一人で走っていた。

 

 片時も手放さないはずのエレニウムも無く、飛ぶこともままならない中、その小さな体で人を探して駆けまわる。

 

 その最中にも見知った者たちが倒れているのが目に入ってきた。

 

 ヴィーシャが倒れている。

 ヴァイスが倒れている。

 ウーガが。ゼートゥーアが。ルーデルドルフが。

 

 半身が焼け焦げ、一目で死がわかるそれらに歯を食いしばりながらターニャは駆ける。

 

 どうか。

 どうかあの人だけでも。

 

 切なる願いを抱えて彼女は一心不乱にそこを目指した。

 

 表の階段を駆け上がり、中に入ってみれば参謀本部も煙で充満し、至る所に焼けて顔もわからない死体が倒れている。それでもターニャは走る。早く、早くと心ばかりが焦って、足は重く、ちっとも前へ進んでくれない。

 

 ようやく辿り着いた見慣れた扉を開け放つ。部屋の中から黒い煙が噴き出してきて、彼女は大きく咳き込んだ。

 腕をかざして目を凝らし、必死になって中を見れば、探していた彼がいた。

 ターニャに背を向けたまま、ひとり燃え盛る部屋で立ち尽くしている。

 

 やっと見つけた。まだ生きていてくれた。彼女は安堵する。

 

 ターニャは急いで彼を連れ出すため室内に入ろうとするが、縫いとめられてしまったように足が動かない。

 

 早くこちらへ、一緒に逃げましょうと彼女が声を涸らして叫ぶ。

 叫ぶ度、息をする度に熱い空気が体に入って来て、のどが焼ける。このままではいつ声が出せなくなるかわからない。何故彼は気が付いてくれないのだ。

 生きてくれ、どうか、お願いだから生きてくれと全霊で叫び続ける。

 

 ようやく彼女の声が気付いたのか、彼が振り返った。驚きながらも嬉しそうに微笑んで。

 

「ターニャ」

 

 いつのまにか耳に馴染んだ、低く甘く心地よい声で彼女の名を呼んでくれた。やっと応えてくれた。これで助けられる。そう思った、その瞬間。

 

 彼の体が燃え上がった。

 

 ターニャが戦慄に体を硬直させるそのわずかな間に、みるみる皮膚が溶け、肉が焼けていく。戦場で見慣れているはずのそれなのに、心臓を鷲掴みにされたように胸が痛む。

 

 そして。

 

 からん、と乾いた音を立てて、骨が転がった。

 

 

 

「エーリッヒィ――――ッッッ」

 

 

 

 はぁはぁと荒い息を肩でしながら目を開ければ、心配して顔面蒼白となったレルゲンに覗きこまれていた。

 

「大丈夫かターニャ。一体どうしたんだ」

 

 彼の方がよほど切羽詰まった様子で問いかけてくれるお陰で、ターニャは自分が落ち着いていくのがわかった。目だけで周囲を見渡し、彼と共に自室の寝台の上にいるのだと理解する。

 

 ああ、くそ、なんて夢を見せてくれるんだ。存在Xめ。

 

「ターニャ?」

「だい、じょう、ぶ、です」

 

 叫びすぎたせいか声がうまく出てこない。

 そんな自分さえ忌々しく思いながら、どうにか息を整える。

 

 先ほどの悪夢が頭を離れない。

 

 あれは間違いなく存在Xのせいだろう。

 まるで、お前の行動次第ではこうなるのだとそう言われているかのようだ。

 そんなことわかっている。だから、それを回避しようと奮闘しているのに。私の邪魔をしているのはお前だ。

 

 青白い顔をして憎悪の表情を浮かべるターニャに彼は不安そうに言葉をかける。

 

「そんな顔をして大丈夫なわけないだろう」

 

 普段以上に眉間に深いしわを刻みながら、レルゲンはターニャの頬に触れる。大人の大きな手がひんやりとして少し気持ちがいい。

 

 ……いや、待て。

 

 そこまできて、彼女はようやく今の状況の異常さに頭が回る。

 

 何故彼がここにいる?何故彼が私の頬に触れている?

 頭の中を疑問符でいっぱいにしながら彼を見、そして自らの手が彼の軍服を掴んで離さないのを見つける。

 

 そこまできてようやく昨夜の状況を思い出した。

 

「も、申しわけございません……っ!」

 

 慌ててその手を引っ込めようとする。だが、それは叶わず、掠めるようにレルゲンの手に捕まってしまう。

 

「謝らなくていい」

「い、いえ!しかし!」

「ターニャ」

 

 強い語調に彼女の反論が封じられる。

 

「ターニャ、少し話を聞いてほしい」

 

 彼女の揺れる瞳をまっすぐとレルゲンは覗き込む。彼女の瞳に映る彼は、これまで見たことのあるどの表情とも違っていた。それにターニャは我知らず息を飲む。

 

「私はきみを恐れてきた。きみはあまりにも我々とは違う視野を持っていたから」

 

 レルゲンの口から紡がれるのは懺悔の言葉。

 

「だから閣下から婚約という話が聞いた時は正直閣下を恨んだよ。軍務だから受け入れたが、きみを理解し共に歩もうとは夢にも思っていなかった」

 

 それがいつの間にか仕組まれた関係を超えたものを抱くようになっていた。

 

「私はきみを理解しきれないだろう。情けないことに、同じ目線に立つことは私ではできない。でも、理解する努力を止めることはもうできない。それだけは無理なんだ」

 

 無茶をするなとは決して言えないから、せめて、その心に寄り添いたい。

 

「きみを理解したい。誰よりも君のそばにいたいんだ、ターニャ。どうか私に、きみを支えさせてはくれないか」

 

 思いもよらぬことにターニャは大きく顔を引きつらせ、そのままレルゲンの手を振り払う。すぐに言い返さなければと思うのにうまく言葉が出てこない。

 

 ようやく出てきたのは「必要ありません」という弱弱しい拒絶の言葉だった。

 

「ターニャ。きみは昨日何と言ったか覚えているか?」

 

 彼が何を指しているのかわからずに混乱しながら思い返し、ゆっくりとそれに思い至る。同時に激しく動揺した。この体に生まれて幾度も死線を超えて、それでもなお誰にも言わなかったその言葉を彼に向けて口にしたのかと。

 そう、無意識だったのだ。では、私はそれを無意識に願っていたのだろうか。

 

 エーリッヒ・フォン・レルゲンに助けてもらいたいと?

 

「わ、わたし、は……」

「すぐに受け入れてもらえるとは思っていない。これまでのことを許せとも言わない」

 

 それでもいいと彼は考えていた。ターニャの心にそれが必要ならば、甘んじて受け入れよう。それらもすべて含めて彼は彼女の心を守りたいのだ。

 

「愛している、ターニャ」

 

 ターニャは今度こそ言葉を失った。

 

 

 

 

 

 彼らはしばらく見つめ合っていた。ターニャはレルゲンが正気かどうかを探るように。レルゲンはその覚悟を彼女に示すように。

 

 やがてターニャから目を逸らす。

 

「……話は終わりですか」

 

 とりあえず、もうこの話を終わりにしたかった。

 これまで生きることに必死で、色恋など考えたことも無かった。それが必要だと思ったことも無い。そもそも外見は幼女だが中身は男だ。精神と体、どちらに殉じればいいというのか。

 

「あぁ、これで終わりだ」

 

 彼からもそう言ってくれたので、ターニャはようやく一息つく。だが次の言葉で再び訝しげな顔になる。

 

「ありがとう」

「……何も言っていませんが」

「途中で遮ることも無く聴いてくれただろう。正直、伝えることすら許されないのではと思っていたくらいだからな」

 

 普段の彼女なら早々に話を遮るか、言い負かそうとしただろう。仮に最後まで聞いたところで拒絶することもできたのだ。

 

 暗にそれを指摘されて、彼女は自分自身にも驚愕する。その通りだったからだ。合理主義で生きてきたはずの自分にいつのまにか生まれた矛盾。自らの在り方を乱すものの正体を掴もうと彼女は自らの思考に埋没しようとする。

 

 そこに、部屋のドアをノックする音が響いた。

 ターニャとレルゲンは息を詰める。

 

「少佐殿」

 

 扉越しに申し訳なさそうなヴィーシャの声が聞こえてくる。

 

「203大隊に招集命令です」

 

 レルゲンは唇を噛みしめた。状況は彼女に休むことも許してはくれない。

 それでもターニャは気丈に応える。

 

「すぐに行く。さきに大隊の招集、作戦準備に移れ」

 

 ターニャは無理矢理にでも頭を切り替える。ここから先は僅かな綻びひとつが命取りになる地獄だ。

 

「お聞きの通りです、中佐殿」

 

 彼女の表情、立ち居振る舞いそのすべてから先ほどまで見せていた揺らぎが拭いとられていく。そこにはいつもの、軍人の鑑とも言える彼女がいた。

 

 そうなればレルゲンは何も声をかけることができない。

 

 弱さを見せたくない。この状況でも立ち上がってみせる。

 その思いもまた彼女のもの。それがどれだけ痛々しいものであろうとも。

 凡人の彼には至ること叶わぬ、生を望む化け物の矜持だ。

 

「行ってまいります」

「あぁ、行ってきなさい」

 

 止めることをしないレルゲンに彼女は僅かに目を見開く。彼をじっと見つめると、昨夜の夢が蘇ってくる。

 

 生きていてほしいと、失いたくないと叫んだ、その想いの正体は。

 

 拳をぎゅっと握りしめ、次の瞬間、ターニャは艶やかに笑ってみせた。

 

 

 

 

 

 

 昨日の雨が嘘のような青空の下。大隊を前にターニャは誓いを新たにする。

 

「おお、神よ」

 

 生きたい理由が増えた。

 

「今こそ神の仕事を肩代わりしてやろうではないか!」

 

 存在Xを打ち滅ぼして。

 

「傲慢な神とやらを失業させてやれ!!!」

 

 この手で、今度こそ未来を掴んでみせる。

 

 

 

「では戦友諸君……、戦争の時間だ!!」

 

  

 




この話でシリーズ折り返しです。
くわしい後書は活動報告にて。よろしければご覧ください。

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