東方恋地底   作:黒い眼鏡の未確認生物

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今日で3日連続ですな。さぼった分頑張りまっせ


弾幕ごっこに必要なこと

さて、宴会から帰ってきた次の日の朝、俺たちは朝食をとっていた。

するとさとり様が

「ユウマさん、弾幕ごっこって知ってます?」

「いえ、何ですかそれ?」

「まぁ、簡単に言うと霊力の球を形を変えて相手に当てるというこの幻想郷での決闘などに使われるバトルです。」

「いや、待ってください。俺に霊力なんてあると思いますか?普通の人間ですよ?」

「いえ、普通の人間にもわずかながらに霊力があるんですよ。」

「・・・マジっすか?」

「マジです。普通の人間も鍛えれば空も飛べるようになったりするんですよ?」

「空飛べるんですか⁉︎」

「お兄ちゃんも空飛びたいの?」

「そりゃいつまでもお空につかまってるのも申し訳ないし、自分で飛べたら結構嬉しいよ!」

「私は別にそんなに重いとも感じないからいいんだけどなー。」

「それでも自分で飛びたいんだよ。それでさとり様、霊力を鍛えるにはどうしたらいいんですか?」

「まぁ、簡単な方法はイメージですかね。弾幕もその人が思うイメージで形が変化したりしますから。」

「なるほど・・・。食事終わりに鍛えてもらってもいいですかね?」

「えぇ、いいですよ。」

「私も手伝うー!」

「あたし達も何か手伝えることがあれば手伝うよ。」

「ありがとう、みんな。」

マジでここの人達は優しい・・・。よし、いっちょ頑張ってみますか!

 

 

食事も終わり俺たちは外に出ていた。俺の霊力を鍛える修行の開始である。

「いいですか?まずはこうやって手のひらで霊力の球を作ってみましょうか。」

するとさとり様は目を閉じて手のひらを上に向け集中し始めた。

するとまさかの出来事が起こった。手のひらの上の何もない空間に突如として3つの光の球体が現れた。

「これが基本的な弾幕になります。あとは各々でイメージして形を変えたりするんですよ。」

「お兄ちゃん、こんな風にだよ。」

こいしちゃんがそう言うと先ほどのさとり様の様に手のひらの上の空間に弾幕を出現させた。だがこの弾幕は先ほどと違う。

「青い・・・バラ・・・?」

「うん!これが私の形を変えた弾幕だよ。」

何というかすごくこう思ったのがうかつにも言葉に出てしまったらしい。

「・・・きれい・・・。」

「えへへっ///。ありがとう。」

「あれ、言葉に出てたのか。なんか恥ずかしいな・・・。」

「ふふっ。・・・さっ!ユウマさん、まずはイメージして基本的な弾幕を出してみましょう。最初は5つ出せたらすごい方ですよ。」

「わ、わかりました。」

俺は言われた通りに目を閉じて弾幕を出すイメージをした。手のひらの上に弾幕を・・・。できるだけ多く・・・。そうしてイメージをしているとなんか周りが目を閉じていてもわかるくらいに明るくなった。なんだろうと思い目を開けた。すると目の前には驚いた表情のさとり様とこいしちゃん、お燐とお空の姿があった。

「え、あの、なんでみんなそんなに驚いてるんですか?」

「え、えーっと・・・ユウマさん、周りを見てください・・・。」

「へ?」

俺は言われた通りに周りを見た。すると、

「・・・は・・・?」

なんと俺の周りに約10個ほどの弾幕が張り巡らされているのである。驚いて後ろに後ずさってしまい、後ろにあった弾幕に触れたらしく、弾幕は小さな爆発を起こした。それが俺を少し弾きまた別の弾幕の方向へ飛んだ。あとはおそらく想像できると思うが、そう、それが連鎖的に起こり、俺は俺の作った弾幕でダメージを受けた。そして俺はその場に倒れた。するとさとり様達が駆け寄ってきて、

「だ、大丈夫ですか、ユウマさん⁉︎」

「だ、大丈夫・・・です・・・。」

「ユ、ユウマさん、あなた何者なんですか・・・?」

「いたって普通の人間ですが・・・。」

「普通の人間がいきなりあんなに弾幕を出せませんよ!」

「そ、そんなこと言われましても・・・。」

俺は正直困惑してる。自分でもどうしてあんなに弾幕を出せたのか理解できない。すると空間から見覚えのあるものが現れた。紫の作った「スキマ」である。そしてその中から紫が現れた。

「久しぶりね、みんな。」

「お、お久しぶりです。」

「さて、そろそろ話すときがきたかしらね。」

『・・・?』

「ユウマ、あなた、どうして自分がこうもあっさりと大量の弾幕が出せたのか理解できてないでしょ?」

「あ、あぁ、まぁ・・・。」

すると紫は突然こんなことを言い出した。

「あなたは確かに人間よ。だけど普通の人間じゃないわ。」

「・・・へ?」

「あなたは普通の人間と比べて桁外れなくらいに霊力が高いのよ。もちろん霊夢や私達と比べたらまだ低いけどね。」

「え・・・そうなのか・・・?」

「えぇ。そしてもう一つあなたの霊力が高い理由があるの。」

そして紫は俺がいつかと期待していたことを言った。

「あなた・・・『能力持ち』よ。」

俺自身はともかくさとり様達もびっくりしていた。

「・・・え?」

俺は待ち望んだことが叶ったことが嬉しくて仕方がなかった。

そしてその後俺達は紫から俺の能力の説明を聞いた。




はい、ついに主人公が能力持ちということが発覚いたしました!
次回は主人公の能力について紫に言ってもらうよー!

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