俺はその後も挨拶に向かった。
うさ耳の生えた少女うどんげと赤と青の服の医者の永琳さん、いかにも昔話から出てきたかのような和服の姫の輝夜などの永遠亭御一行。
宵闇の妖怪ルーミア、自分が最強と言ってるおそらくバカなのであろう氷の妖精チルノとその親友の大妖精こと大ちゃん。
鬼の萃香と勇儀。勇儀の方は地底に住んでいると聞いて驚いた。
挨拶をした中で他にも地底に住んでる人達(ヤマメ、キスメ、パルスィのことです)がいてびっくりしたよほんと。そーいやーなんか地底の入り口に3人くらいいるのを見たことあるようなないような・・・。
まぁ、その後も新聞記者の文や寺子屋の先生兼妖怪である慧音先生などその他諸々にも挨拶してさとり様達のいる所に戻った。
「お疲れ様でした、ユウマさん。」
「結構人いるんですね、幻想郷って。結構挨拶に時間かかってしまいました。」
「まぁ、それだけこんな風に宴が開かれた時に賑やかになるってもんだよ。」
「それもそうだな。」
賑やかなのは嫌いじゃない。むしろ好きだ。いて楽しいと思える。
「さぁ、お兄ちゃんも食べたり飲んだりしようよ!まだ何も食べてないでしょ?」
「あぁ、そうさせてもらうよ。」
そして俺は宴会料理を口に運んだ。うん、お燐の料理に負けじとこちらの料理もなかなかのものだ。幻想郷には優れた料理人が何人いるんだ、とかそんな疑問も抱きつつ料理を食べた。そして飲み物は俺はお酒が飲めないとは言ってあるので水を飲んでいた。さとり様達は普通にお酒飲んでるんだけどね。まぁ、俺は未成年だし仕方がないよね。霊夢達がなぜ飲めているのかは気になるけど、恐らくここは未成年からお酒を飲んでも大丈夫なのだろう。俺もいつかは飲めるようになれたらいいな。宴会も帰る人が出てきたところでハプニングが起きた。腹一杯になった時に飲み物を飲もうと思いそこに置いてあった自分のグラスをとって飲むとなぜか変な味がした。何だこれと思っていると急に喉がかーっと熱くなってきて顔も赤くなり視界が歪み、頭もクラクラしてきてそのまま倒れて寝てしまった。
☆
「・・・んぁっ・・・。」
「あ、起きましたか、ユウマさん。気分どうですか?」
「あ?あぁ、大丈夫です・・・。何があったんですか・・・?」
「こいしがいたずらでユウマさんのグラスの中のお水にお酒を入れてたんですよ。」
あぁ、そういうことかと納得した。あれがお酒の感覚か・・・。
「ごめんね、お兄ちゃん・・・。」
「大丈夫だよ、心配してくれてありがとう。」
「許してくれるの・・・?」
「うん。」
「ありがとう、お兄ちゃん!」
「さとり様、俺どのくらい寝てました・・・?」
「いえ、精々10分くらいです。幸いこいしが入れたお酒が少量だったらしく結構薄かったんですよ。」
「そうだったんですか・・・。」
うん、これでほとんどが納得した。あとの唯一の疑問。なぜさとり様の顔が真上を向いている俺の目線の先にあるんだろう・・・?空を見た感じ外だからまだ宴会会場である博麗神社であろう。だが地面はさっきまでの敷物の色ではない。さっきまで青色だったのが今はピンク色である・・・はて、どこかで見覚えが・・・。そこで俺はある答えにあたり顔を赤くした。そして反射的に俺は飛び起きた。俺はさとり様に膝枕をされていたのである。
「え、あ・・・えっと、ありがとう・・・ございました・・・。あと迷惑かけてすみませんでした、膝枕までしてもらって・・・。」
俺は顔を赤くしてそう言うと、
「あっ!えっと膝枕はちょっと慌てすぎて何をしたらいいかわからなくてとりあえずやっただけで・・・!」
さとり様もとっさにやったことで自分がなぜやったのかわからなかったらしい。まぁ、俺にとってはいい思い出になったわけだが・・・。その面に関してはこいしちゃんに感謝しなければ。可愛い子に膝枕されて喜ばない人なんていますかね?そりゃ人によっては違うけど俺は嬉しい。そう思ってるとさとり様は一層顔を赤くした。あ、やば、心に出てた。恥ずいな・・・。
「さ、さぁ!私たちも帰りましょうか!」
「あ、はい!」
気づけば周りもほとんど帰っていた。霊夢に片付けを手伝おうか聞くと
「あー、いつも私が片付けてるからあなた達も帰ってもいいわよ。魔理沙と2人で片付けるから。」
「えっ!?私も手伝うのかよ!?」
って言ってた。魔理沙・・・ドンマイ・・・。
そんなわけで俺たちは帰路についた。また明日からも普通にさとり様達と暮らしていく。
はい、今回はこんな感じでございますぅー。次回は霊力を鍛えまっせ☆