地霊殿に来て二日目の朝、俺は目覚めた。そして起きて目を開ける前に気づいた。何か手に柔らかい感触があるということに・・・。意外と大きくそれでいて柔らかい。何だろうかと一度揉んでみた。すると、
「・・・んっ・・・ダ・・・よぉ・・・お・・・ゃん・・・////」
・・・え?多少起きたばかりということがあってあまり聞き取れなかったが誰かの声は聞こえた。恐る恐る目を開けた。するとそこにはこいしちゃんがいた。
「うわぁっ!!?」
驚いてまた俺はベッドから転げ落ち壁に頭をぶつけた。
何でまたこいしちゃんが俺のベッドに!?・・・?なんでこいしちゃんそんな恥ずかしそうな顔で胸を抱えてるの?
「・・・あ・・・。」
俺はちょっと考えてすぐに自分の手にあった柔らかい感触の正体がわかった。それは・・・こいしちゃんの胸だった・・・。こいしちゃん、容姿と違って意外と大きいんだね。・・・いやそんなこと言ってる場合じゃねぇ!!
「ごごごごご、ゴメン!!!」
「・・・お兄ちゃんのエッチ・・・。」
あ、恥ずかしがってる顔可愛い・・・じゃあなくてっ!!
「それより何でまた俺のベッドで寝てるの!?」
「んー、何でだろうね?無意識で来ちゃった!てへっ☆」
あ、可愛い・・・無邪気っていいね・・・じゃあなくてっ!!
「てへっ☆じゃないよ!」
そうやって俺とこいしちゃんが言い合っていると
「何朝から早々もめてるのー?」
と言う声と共に扉からお燐が現れた。
「あー、お燐か、おはよう。」
「おはよう。こいし様もおはようございます。」
「おはよー!」
「で、何をもめてたんです?」
「あー、えーっとそれは・・・。」
「お兄ちゃんが起きたらいきなり私の胸をさわってきてあーんなことやこーんなことを・・・///」
「さらっと嘘つかないでくれるかな、こいしちゃん!?」
「あー、朝からお楽しみだったわけね。」
「お前も乗るんじゃないよ!」
「えー、でも胸をさわったのはほんとでしょー?」
「うっ・・・。」
確かにさわってしまったのは事実だ。だが、
「あれ不可抗力だよね!?」
「あー、話はその辺にして、朝食できてるから着替えて早く食卓に来てよー?」
「じゃあお兄ちゃんまた後でねー!」
そういうとお燐は猫に化けてさっさと俺の部屋を出ていった。んじゃ、言われたとおり着替えようか・・・。
ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー
さて、朝食を食べに来たわけだが、ありゃ、椅子がひとつ増えてる。
「あ、おはよう、ユウマ。」
「おぉ、おはよう、お空。」
「おはようございます、ユウマさん。」
「おはようございます、さとり様。」
「ユウマさんの椅子お空に頼んで持ってきてもらいましたよ。」
「そうだったんですか、ありがとな、お空。」
「いいよいいよ、さとり様の頼みだし。軽い仕事だからなんの問題もないよ!」
「じゃあ朝ごはん食べましょうか。」
『はーい!』
そんなわけで俺達は朝ごはんを食べ始めた。
「ねぇねぇ、お姉ちゃん。」
「ん?どうしたの、こいし?」
「さっきね、お兄ちゃんに私の胸触られたー。」
「ぶっ!!」
こいしちゃんのいきなりの発言に飲み物を飲んでいた俺は吹き出してしまった。
「こここここ、こいしちゃん!?」
「・・・え?」
いきなりの発言にさとり様は一時的に固まってしまった。無理もない。
「えーっと・・・本当なんですか、ユウマさん?」
「確かに触ってしまいましたけど誤解ですっ!!なんか手に柔らかい感触があるなと思って起きたらこいしちゃんが俺のベッドにいたんです!!」
俺は必死に身の潔白を証明しようとした。するとさとり様は、
「・・・わかりました。心を読んだところユウマさんの言ってることは嘘じゃないみたいですね。」
「わかっていただけて何よりです・・・。」
「・・・はぁ。こいし、無意識とはいえユウマさんのベッドに入っちゃダメでしょ?」
「はぁーい・・・。」
「ま、まぁ、いいじゃないですか。本人も反省してることですし・・・ね?」
「・・・わかりました。ユウマさんが言うなら今回のところは許しますよ。」
「わーい!ありがとう、お姉ちゃん!大好きだよっ!」
「・・・///。さ、朝ごはん早く食べないと冷めますよ!」
うん、確信した。やっぱこいしちゃんとさとり様可愛いわ。
「そういえばユウマさん。今日買い物に行くのでついでに挨拶に行きませんか?」
「挨拶ですか?わかりました、行きますよ。」
「わかりました。それでは早く食べて準備しましょう!」
「はい!」
そーゆーことで、俺は挨拶にいくことになった。そういえばその人たちも能力を持っているのだろうか?もしあったらどんな能力なのか気になるな・・・。
ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー
そんなわけで俺達は地底から出てきた。空を飛んでいくと言うので俺は「へ?」となったがこれが驚き。みんな飛べるんだな。聞くには飛べる人は普通の人じゃない限り結構いると言う。ヤベェな幻想郷。俺はお空につかまらせてもらい地底から出てきた。しばらく歩くといきなり目の前に目玉だらけの裂け目が出てきた。ナニゴトデスカってなったよほんと。するといきなりその裂け目の中から金髪ロングの紫色のドレスを着た女性が現れた。
「あら、あなたが幻想郷に現れた少年ね。」
「へ?・・・そう・・・なんですかね、多分?」
「自己紹介が遅れたわね。私は八雲 紫。ここ幻想郷の管理者みたいなものよ。よろしくね。」
「あ、はい。俺はユウマです。よろしくお願いします・・・。」
「紫さん、どうかしたんですか?」
「あぁ、ちょっと幻想郷に住人が増えたみたいだから挨拶に来ただけよ。・・・あら?」
すると紫さんという人は俺の方をじっと見てきた。
「え、えーっと・・・紫さん・・・でしたっけ?俺の顔に何かついてます?」
「・・・いいえ、ごめんなさいね、何でもないわ。あと私のことは紫でいいわよ?敬語もいらないわ。」
「あー、それじゃあ紫、よろしく。」
「えぇ、よろしくね。あと・・・」
「・・・?」
「・・・いいえ、やっぱり何でもないわ。」
「・・・そうか?」
「えぇ、それじゃあじゃあね。」
そう言うと紫は裂け目に入って行き、その裂け目は消えた。
ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー
食料の買い出しやら日用品の買い出しも終え、あとは挨拶だけとなった。人里というらしい普通の人が住まう所を歩いていると、向かい側からどこからどー見ても『あれ』という人が歩いてきた。
「おはようございます、咲夜さん。」
「これは、さとり様と御一行様、おはようございます。」
咲夜と呼ばれる人は・・・うん、メイドだった。銀髪のボブカットで、もみあげ辺りに左右両方三つ編みをしておりその先に緑のリボンをつけている。服装は青と白のメイド服で、頭にはホワイトブリムと呼ばれるカチューシャをつけている。普通に美人。年は十代後半か二十代近くといったところだろうか。するとその人は
「・・・あら?さとり様、そちらの方は?」
「あぁ、昨日から地霊殿に住むことになったユウマさんです。」
「ユウマ様ですか、よろしくお願いしますね。」
「あ、はい、よろしくお願いします。あと『様』をつけるのはちょっとやめてもらえませんか?俺はユウマで構いませんので。あと敬語も大丈夫ですよ。」
「そう?なら私も敬語じゃなくて大丈夫よ。改めてよろしくね、ユウマ。」
「あぁ、よろしく。俺は咲夜さんって呼ばせてもらってもいいかな?それの方がなんか俺的にしっくりくるからさ。」
「えぇ、かまわないわよ。」
「ありがとう、咲夜さん。」
「じゃあ私は買い出しがあるから、それじゃあね。」
「わかった。それじゃあな。」
そう言うと咲夜さんは行ってしまった。
「それじゃあ今日は博霊神社に行きましょうか。」
今日は博霊神社という所に行くらしい。
ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー
「着きましたよ。」
「ここが・・・博霊神社。」
うん、見た感じ普通に神社だ。すると中から紅白の服の頭の赤いリボンが特徴的な少女が現れた。
「あら、さとりじゃない。」
「おはよう、霊夢。」
「ん?誰、その人?」
「昨日から地霊殿に住むことになったユウマさんよ。」
「あらそうなの。私は博霊 霊夢。よろしくね、ユウマ。」
「あ、はい。よろしくお願いします。」
「敬語、なくていいわよ。」
「そうか?じゃあそうさせてもらうよ。」
「ふーん、新しい住人よね?」
「まぁ、そういうことになるのかな?」
「よし、じゃあ今夜は宴ね!」
「いいの、霊夢?」
「いいわよ、どうせ貴方達今挨拶に回ってるところでしょ?それならみんな集めた方が手っ取り早いじゃない?」
「それはありがたいけど、あなたはお酒が飲みたいだけでしょ?」
「やっぱバレるか。まぁ、いいじゃない。それじゃ、準備でもしますかね。魔理沙、手伝いなさい。」
「え、私も手伝うのかよ・・・。」
「あら、魔理沙もいたの。」
「あぁ、私もいたぜ。そいつがユウマか?私は霧雨 魔理沙。普通の魔法使いだ。よろしくな!あ、私も敬語はなくていいぜ?」
「あぁ、よろしくな、魔理沙。」
魔理沙は金髪のロングで、もみあげ辺りの片方を三つ編みにしてその先に白のリボンをつけていて白と黒のまさしく魔女みたいな格好をしていた。
「しゃーないな、私はみんなを集めてくるぜ。」
「よろしくね、魔理沙。」
魔理沙はそう言うと持っていた箒にまたがり結構な速さで空を飛んでいった。マジで魔女じゃねーか。
それにしても宴か・・・そこで挨拶はすみそうだ。
初めて3000文字突破したよ。いつもなら1500文字程度なのにね!なぜだろう!
あとUAが300いってたからマジかよってなったw
まぁ、そんなこんなでこれからもやってくのでこれからもよろしくお願いします!あ、あと次の話はi phone が戻ってくるまでお休みしますね。