テストが近い・・・。((泣
「・・・能力・・・?」
「はい、ここ『幻想郷』では一部の人が『能力』を持っているんです。例えば私は『心を読む程度の能力』そしてこいしが『無意識を操る程度の能力』というものを持っています。ユウマさんは何か能力はあるんですか?」
「・・・いえ、多分ないです・・・。」
「そうでしたか・・・。でも、突然能力が開花することがあるという噂を聞いたことがあるのでもしかしたらユウマさんに起こるかもしれませんね。」
「だといいんですが・・・。」
どうやらこの世界には『能力』というものがあるらしい・・・。開花するならして欲しいよ!と心の中で叫ぶ俺をさとり様は少し苦笑いした表情でこちらを見ていた・・・。なんか恥ずい・・・。
「さとり様〜。部屋の片付け終わりました〜。」
奥からお燐が俺の部屋となる場所の掃除をすませて戻ってきた。
「あら、早かったわね、お燐。じゃあ夕食の準備お願いできるかしら?」
「わーい!ご飯ー!」
「わかりました!じゃあ私は台所に行きますので。」
「お願いね、お燐。」
「お任せください!」
と言うとお燐はその場から台所の方へと去っていった。結構忙しいんだな、お燐は。
さて、夕飯ができるまでのもう少しの時間はどうしようか。そう思ってると、
「ユウマさん、こいしを夕飯ができるまで見張っていてくれませんか?」
「え、なぜ見張る必要が・・・。」
「この子、たまにいつのまにかどっかいっちゃう時があるんですよ。」
「そんなに心配しなくても大丈夫だよぉ!」
「前に夕飯時が過ぎても帰ってこなくてお姉ちゃんをずっと心配させてたのはどこの誰だったかしら?」
「うっ・・・ごめんなさい・・・。」
「わかればよろしい。」
「え、えーっと俺はこいしちゃんを見張ってればいいんですね?」
「はい、お願いできますか?」
「助けてもらった恩に比べればこのくらい大したことじゃないですよ。」
「ありがとうございます。さ、こいし、ユウマさんと一緒に・・・ってあれ?」
さとり様が呼びかけようとしたそこにはこいしちゃんの姿はなかった。
「はぁ・・・またあの子ったら・・・。」
「・・・お姉さんって大変ですね・・・。」
こうして俺たちはこいしちゃんを探すことになった・・・。
☆
しばらくしてこいしちゃんは案外すぐ見つかった。そして、さとり様はこいしちゃんをちょっとだけ叱っていた。叱り終わるとジャストタイミングと言わんばかりのタイミングで、
「さとり様〜。夕飯の用意ができましたよー!」
「あら、ありがとう、お燐。」
「わーい!ご飯だー!」
さっきまで怒られてテンションダウンしてたこいしちゃんがいきなりテンションアップした。切り替え早いな・・・。そう思いながら俺たちは食卓へと向かった。にしても能力か・・・。いつか開花するといいな・・・。
なんかねぇ、俺の小説ってなんかちょっと展開が早い気がするんだけど気のせいかなぁ?まぁ、いいんですけど、それが俺のスタイルってことで。