東方恋地底   作:黒い眼鏡の未確認生物

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今日また本屋行ってきたんだけどね、前から気になってて友達も言ってたから買ってきたよ、『ゆらぎ荘の幽奈さん』。ToLOVEる好きだからこーゆー系はすごく面白かったぜ☆
そんなことはさておき、本編、はっじまっるよー☆
あ、あと途中から『…』ってなってたけどまた『・・・』に戻すね。どーでもいいか!


最後の練習、そして本番の幕開け

「おや〜?」

「・・・。///」

「朝から御三方はお熱いですね〜。」

「いーじゃん、お燐。私たち恋人同士だよ〜?」

「あ、改めて言われると・・・恥ずかしいわね・・・。///」

「・・・。///」

「どーしたのかな〜ユウマ〜?顔赤くして黙りこくっちゃってさ〜?」

「お前・・・いい加減にしないと優しいユウマさんでも怒るぞ・・・?」

「あはは、ごめんごめん。お熱いようだからついね。」

「はぁー・・・。」

「・・・迷惑でしたか・・・ユウマさん?」

「・・・いや、そんなことないですよ。けど・・・。」

「けど?」

「胸を押し付けられてると男としては理性が揺さぶられるというか・・・。///」

「あ・・・けど、私はユウマさんなら気にしません!///」

「私もお兄ちゃんならいいよ!」

「俺が気にするんですけど・・・。///」

 

朝起きて朝食を食べに食卓へ向かってる途中、俺はさとり様とこいしちゃんに腕に抱きつかれている。その様子を見たお燐がからかっているのが今の状況である。そして食卓に着き、それぞれの席に座った。

 

「今日は何するんですか?やっぱり明日に向けて練習ですか?」

「そうですね。でも今日は午前中だけにします。明日に向けて体も休めておきたいですし。」

「なるほど。」

「お燐、新聞届いてた?」

「はい、届いてましたよ。どうぞ。」

 

そう言うとお燐はあの超高速飛行する烏天狗の『文々。新聞』をさとり様に渡した。

 

「ありがとう。・・・んー、なるほど。」

「さとり様、何を見てるんです?」

「あぁ、明日の出場チームの一覧です。」

「そんなのあるんですね。」

「毎回本番前日にはこれが書かれた新聞が届くんですよ。」

「文も忙しいことで・・・。それで、明日はどーいったチームが出るんです?」

「えーっと先ずはですねー・・・毎年お馴染みの『博麗霊夢チーム』ですね。」

「うわ、出た優勝候補。」

「まぁ、今回も期待されてるでしょうね。あとはレミリアさん率いる『紅魔館チーム』、チルノが率いる『チルノチーム』、勇儀さん率いる『鬼チーム』、そして、私たち『地霊殿チーム』となってます。」

「あれ、意外と少ないんですね。」

「その分競技が多かったり長かったりするんです。」

「ほぉー。白玉楼とかやらないんですかねー?」

「あそこは2人しかいませんし、妖夢さんは霊夢のチームにいるんですよ。」

「幽々子は?」

「幽々子さんは・・・食べることが目的ですね・・・行事だと大量のご飯を作ってくるので・・・。あの見た目で底なしの胃袋かと思うくらいに食べるんですよ。地上の大食いチャレンジなんかは全部制覇しちゃってます。」

「うへぇ・・・マジっすか・・・。」

「あとは守矢神社の方達はいつも見るだけ。永遠亭の方たちは医務担当です。」

「なるほど。あと『鬼チーム』って俺は勇儀と萃香しか鬼は知らないんですけど他にも鬼がいるんですか?」

「あぁ、そこの枠は競技自体には参加しませんが埋め合わせということでいつもパルスィさんが入ってるんですよ。」

「おぉ、あの嫉妬の橋姫が。なんか意外ですね。」

「言葉遣いとかはあれでも根はお人好しで優しいんですよ。この前にもこいしを地霊殿に連れて来てくれたりしてくれましたし。」

「なるほど、ツンデレってやつか。とゆーか競技には参加しないってありなんですか?」

「紫さんが『楽しむためのものだし、いいんじゃない?』と言ってたので。」

「あ、納得。」

 

これで大体把握はできた。・・・最下位のチームは概ね予想はつく。

どうやらさとり様は俺の心を読んだようだ。

 

「はい、最下位のチームは予想の通りですよ。」

「あはは、やっぱりか・・・。ちなみに地霊殿チームはいつも何位くらいなんですか?」

「あぁ・・・いつも4位で良くて3位なんだ、お兄ちゃん。」

「・・・なんか・・・ゴメン・・・。」

「気にしないでください。どうしても技量でおとっちゃうんですよ。どうも私が運動が苦手で・・・。」

「あぁ・・・それは運動会においては致命的ですね・・・。」

「そうですね・・・。でも今回は強力な助っ人がいますから!」

「強力な助っ人?」

「鈍いな〜。お兄ちゃんのことだよ?」

「えぇ⁉︎俺も参加はしますけど強力ってのは違うんじゃ・・・。」

「いいや。ユウマの運動神経と能力は折り紙つきだよ。」

「お燐まで・・・。」

「私達に勝利を創造してください!あなたのイメージしたものに作れないものはないはずです!だってあなたは『純白に輝くイメージクリエイター』なんですから!」

「・・・そこまで期待されちゃ・・・できるだけ期待に答えるしかないですね!」

「はい!本番はその意気でお願いしますね!それじゃあ、最後の練習に行きましょうか。」

「了解です。」

「おー!」

 

そんなこんなで俺達は練習するために庭に向かった。

 

 

「それじゃあ、行きますよ。」

「いつでもどーぞ。」

「はぁっ‼︎」

 

掛け声と共にさとり様は俺に向かって大量の弾幕を撃ってきた。今は俺VSさとり様&こいしちゃんで模擬戦をしている。聞くにこちらの方が手っ取り早いだとか。なるほど、一理ある。まぁ、回想はこれくらいにして、弾幕の対処でもしましょうかね。そーいやーなんか外の世界でどこぞの黒の剣士が弾丸やら魔法を剣で切ってたな・・・。さすがに俺は剣は使えねーな・・・よし、拳と脚でやるか!そう思った俺は手と脚に衝撃に反応し、弾くオーラを創造し、纏わせた。

 

「この弾幕に何をするつもりですか?ま、読めばわかることですけどーーー・・・⁉︎」

「わかりませんよね?まぁ、見てからのお楽しみってやつです・・・よっ‼︎」

「‼︎」

 

そう言って俺はパンチやキックをしまくり弾幕を弾いていった。そして弾かれた弾幕はそこら中で被弾していた。地霊殿には一応俺がバリアを張っておいたため無傷である。備えあれば憂いなしってね。なら自分にもオーラじゃなくてバリアを貼ればよかったんじゃないのかって?ちょいバリアはセコい気がするんだよ、うん。

 

「オラオラオラオラオラオラオラァッ!!」

「嘘⁉︎」

「嘘じゃないです・・・よっ‼︎」

 

そして最後の1発をさとり様の方向へ蹴り飛ばした。そして見事に被弾した。

 

「くっ・・・こいし!」

「うん!えぇーい‼︎」

「うまく近づいたつもりだろうけどバレてるよ!」

「えぇっ⁉︎」

「オラァッ‼︎」

 

こいしちゃんは俺に無意識の能力で気づかれず近づき背後から弾幕を撃とうとした。だが俺には暗殺者時代に鍛えた隠れたやつでさえも見つける気配察知能力があるので無駄だった。そして俺はこいしちゃんが撃った弾幕を真上に蹴り飛ばした。そしてこいしちゃんの頭に軽く手刀をした。

 

「あうっ!」

「これで、勝負ありですね!あとさとり様、大丈夫でしたか?」

「はい、大丈夫ですよ。弾幕勝負ならいつものことです。それにしても2対1で負けちゃいましたね。」

「悔しいー!」

「ははっ、いくら悔しがってもこの結果は変わることはないよ、こいしちゃん。」

「・・・ユウマさん。なぜあなたの心を『見る事ができなかった』んですか?まさかあなたも無意識を・・・?」

「あぁ、違いますよ。それはですね、『敵の能力の干渉を受けない』力を創造してさとり様の読心能力を無効化したんですよ。」

「なるほど・・・ふふっ、そんな事ができるんですね、ユウマさんの能力。」

「生き物と食べ物以外なら何でも作れますから。」

「私の心を読む能力でも・・・こいしの無意識の能力でも勝てないなんて・・・ユウマさんはすごいですね!さすがは私たちの恋人です!」

「さ、さとり様?///」

「え、あっ!すみません!とっさに出た言葉であんなことを言ってしまって・・・‼︎///」

「謝ることじゃないですよ。屋敷のお偉い様2人の恋人なんですよ?弱くちゃ釣り合わないでしょ?元暗殺者が恋人というのもあれですけど・・・。」

「いいえ、私はそんなことは気にしません。惚れてしまったのですから仕方がありません。だってユウマさんはそれ以前に優しいじゃありませんか!」

「そうだよ、お兄ちゃん!今更そんなこと言ってももう恋人なんだから関係ないよ!」

「さとり様・・・こいしちゃん・・・。」

 

え?お前昨日「今は付き合えない」って振ったんじゃないのかって?なんで恋人になってんだって?あの後で寝転んだ時の寝る直前でこいしちゃんがさとり様に言ったんだよ。「お兄ちゃんは私たちが好きなんだしもう2人でお兄ちゃんと付き合おうよ!」って。さとり様は顔を赤くしながら頷いた。まぁ、俺が『2人が好き』って言ったんだから仕方がない。俺もそっちの方が嬉しい。両手に華だよ、華。こんな可愛い彼女が、しかも2人もできて俺は幸せだよ・・・‼︎まぁ、そんなことはさておき、さっきまでの話に戻ろうか。

 

「そうですね!」

「はい!・・・それじゃあこいし、やるわよ?///」

「う、うん・・・!///」

「・・・?どうしたんです、2人とも?」

 

2人は何か合図のような言葉を発すると俺の両隣に近づいた。

 

「えぇーっと・・・2人とも?」

「と、とりあえず前を向いてください!///」

「・・・?は、はい。」

 

そして俺は真正面を見た。なんもないぞ?そう思った矢先俺の両頬に何か小さく柔らかいものが押し当てられた。・・・多分察しの通りだ・・・さとり様とこいしちゃんが俺の両頬にキスをしてきた。

 

「〜〜〜〜〜・・・っ!!?///」

「おぉ、さとり様もこいし様も大胆な。」

「もう・・・恋人同士なんですから・・・いい、ですよね・・・?///・・・ユウマさん?」

「お兄ちゃん?」

「ちょ・・・今のは・・・不意打ち・・・す・・・ぎ・・・。///」

 

そう言うと俺は混乱しながら地面に仰向けで顔を真っ赤にしながら倒れてしまった。

 

「ユウマさん⁉︎」

「お兄ちゃん⁉︎」

「お燐!お空!ユウマさんを運んであげて!」

『りょ、了解です!』

 

その日は結構すぐ目覚めてさとり様とこいしちゃんが謝ってきたが、「嬉しすぎて倒れちゃいました。」って言っておいた。実際そうだし。そんなこんながありつつも最後の練習の日は終了した。

そして、本番の日である今日・・・戦いの火蓋が切って落とされる・・・。




家の中にヤモリが出た。しかも俺の部屋に・・・多分まだいる・・・。そしてそんなことより思うんだ。・・・俺だってさとり様とこいしちゃんにキスされたい・・・。
まぁ、俺の願望はともかく見ていただきありがとうございました!次回から運動会だよ!お楽しみに!

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