りょーかい。そんじゃ、はっじまっるよー☆
あ、あと、本当は幻想郷にはないことが書かれてますのでご了承を。
「それで、ユウマ。あなたに能力はあるの?」
レミリアはふとそのことを聞いて来た。
「ん?あぁ、最近能力が発現したよ。」
「あら、そうなの?どんな能力かしら?」
「あー、『想ぞ・・・むぐっ!!」
するといきなりさとり様が俺の口を塞いで来た。
「あら、どうしたの、さとり?」
「もうすぐ幻想郷大運動会があるじゃないですか。その時までのお楽しみってことにしてくれませんか?」
「・・・わかったわ、そうするからにはすごい能力なんでしょうね。楽しみにしてるわ。」
そうしてようやく俺の口が解放された。
「あ、あの、幻想郷大運動会って・・・?」
「年に2回、チームに分かれてそれぞれの種目で競い合いをするんですよ。その名の通り『運動会』ですね。」
「なるほど。」
俺は外の世界からの外来人なので運動会と聞くとあぁ、あれかとなった。まぁ、俺は小さい時から暗殺技術を鍛え上げられて来たからやった事はないけど。
「それっていつ頃なんですか?」
「5日後ですよ。」
「ふぁっ⁉︎そんな早いんですか⁉︎」
「あぁ、ユウマさんにはどっちにしろ今日話す予定でしたから手間が省けてよかったです。」
「そ、それで、前の優勝チームって・・・。」
「あぁ、霊夢のチームね。大会開催以来連覇中よ。」
「嘘だろ、おい・・・。」
「嘘ではありませんよ。霊夢はこの幻想郷の異変全てを解決してますから、結構な強者なんですよ。」
「で、みんな優勝の座を狙おうと霊夢チームに対策を練るも、敗北しちゃってるわ。」
「あらー・・・そーいやールールとかは?」
「基本的には相手を致命的、もしくは重症を負わせなければ何しても構いません。」
「つまりは能力の使用は・・・?」
「当然OKよ。」
「おけ、わかったよ。・・・にしても地霊殿以外の全員の能力知らないからなー・・・。」
「それは私が教えますよ。」
「ありがとうございます、さとり様。ちなみに優勝とかしたら何かあるんですか?」
「誰もが欲しいと思う正体不明の絶品の飲み物がもらえますね。」
「え、怪しすぎでしょ。」
「まぁ、毎回霊夢チームが飲んでますし、大丈夫ですよ、きっと。なんかシュワシュワしてるらしいですよ。」
「ん?シュワシュワ?炭酸かな・・・?とゆーかそれだけなんですね。」
「元々はみんなで楽しむためにできた大会ですからね。」
「なるほど。」
これで幻想郷大運動会の事は理解できた。なんか楽しみになって来たな。
「それはそうとユウマ。」
「ん、どしたレミリア?」
「私の従者にならない?」
「は⁉︎」
「!だめっ!!」
『!』
レミリアが従者の誘いをするとそれを阻止するかの様にさとり様が叫んだ。
「へ・・・さとり様・・・?」
「・・・それは・・・ダメ・・・ですっ!」
「ふふっ、冗談よ、本気にしちゃった?」
レミリアがいきなりそんな冗談を言ってきた。なんだ、冗談か・・・よかった・・・。すると、いきなり部屋のドアが開いた。そして妹組が帰ってきた。
「お姉ちゃん、ただいまー!」
「お姉様、ただいまー!」
「おかえり、こいし。」
「おかえりなさい、フラン。フランも帰ってきたし、そろそろ帰るわ。次は大運動会でね。」
「はい、わかりました。」
「それとさとり。」
「はい?」
そう言うとレミリアはさとり様の耳に顔を近づけ、周りに聞こえないように小声で何か話した。すると、さとり様は驚いた表情で顔を赤くした。
「それじゃあね。」
「は、はい・・・。」
「じゃーな、レミリア。」
「えぇ、またね。」
「じゃーねー、フランちゃーん!」
「バイバイ、こいしちゃん!お兄さんも!」
「おーう。咲夜さんもまた。」
「えぇ、また会いましょう。」
そう言ってレミリア御一行は帰っていった。
☆
レミリアさんが私の耳に小声でこう話した。
「頑張りなさいよ。」
「え、何を・・・?」
「好きなんでしょう、ユウマの事?」
「えぇっ⁉︎」
「あの冗談はユウマの事をどう思ってるのか確かめたかったからよ。あれで了承してたら本当にユウマをもらってたわ。」
「レ、レミリアさん!その、好きというのは・・・か、家族としてであって・・・!」
「はいはい、今はそういうことにしといてあげるわ。そのうち、自分の心に聞いてみなさい。」
そうしてそのあとレミリアさん達は別れを告げて帰っていった・・・。私の気持ち・・・どうなんだろう・・・?けど、今はそれより大運動会の準備をしなきゃね。
はい、今回はこれまで。なんか幻想郷大運動会書くの楽しみになってきた・・・。w
まぁ、それじゃ、また次の話で!See you next time!!